特集 ◆ ファストフード
第一週
ファストフード 【fast food】
ファーストフード 、ファストフード(英語(米語): fast food(ファストフード))とは、短時間で作れる、あるいは、短時間で食べられる手軽な食品・食事である。
日本における日本語では「ファーストフード」と表記・発音することが多いが、英語原音「fast」をカタカナ表記する際の通例に従えば、「ファストフード」となる。日本マスコミでは「ファストフード」が統一表記として用いられている(後略) ……って、こっからが本題なんですけどネ。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
§ §
今回、店舗数の多い順に紹介しております――なのでモスの次はロッテリア。店舗数587('06年9月1日現在)、売上高370億円('06年3月期)。1号店は1972年9月、日本橋高島屋の北別館にオープン(ココに創業当時の写真が載っている)。マックが銀座三越、ロッテリアが日本橋高島屋、そしてモスはなぜか成増――こうして並べてみると、モスバーガーはエライ苦労人なのである。
◆
1号店は昔の造りといった感じで奥行きなく、2階も地下もなくて、入り口を入ったときに飛び込む視野の限りが、この店舗のすべてである。
ハンバーガー¥100。包みを開けると覗くのは「裏」。第一印象を率直に言うと……コレ、ハンバーガー? 何だろ……「大判焼き」? ヒール(下バン)に無数に開いた気泡、コレがよろしくない。どうにもおいしそうに見えない。
それでも生地はクッションのような、あるいは牛皮のコートか何かに触れているかのような、ふわふわとやわらかな弾力がある。さらには「吸着力」と言うか、ピタッとよく中身を挟み込むバンズであり(まぁ薄いのもあるが)、パサパサ・ガサガサとした不愉快さはなくて、むしろ適度な潤いも感じられる。
パティはややモッタリとした食べ口。つなぎの味がする。イヤ別につなぎ自体「悪」というワケじゃないのだが(おいしいつなぎだってあるし)、どうせなら牛クサイ味がした方が「肉」を食べた気になる(ので、そっち希望)――というだけの話である。ケチャップには強い酸味を感じる。
マクドナルドのハンバーガーと比べるならば、両者よく似た構成ながらも、ロッテリアの方が細部にわたって日本人らしい気の利かせ方がなされているように感じられ、なので根本的な部分で「何コレ?」という不可解や違和感を覚えることもなくいただけて、つまりロッテリアの方がおいしかった――というのが感想である。
ただ逆に、その細やかさが如何にも日本人的で、ある意味「ハンバーガーらしくない」気もした。つまり日本人が日本人の好みをすごーく気にして、当らぬよう障らぬような味に決めていった結果のバーガーのようにも思えたのである。そう言われてみると、包み紙の模様も三越みたいでしょ……?
だから先日のマックのハンバーガーのような「どうしてコノ味になるの?」という理解不能な方向に向かうことは決してないのだが、反面、その発想の中から「型破りなおいしさ」が出て来るかと聞かれたら……それも無いかな、と。
ま、コノ話の続きはまた来週……。
― shop data ―
●日本橋高島屋店
所在地: 東京都中央区日本橋2-4-1 北別館1階
東京メトロ・都営地下鉄 日本橋駅B1出口より歩1分 地図
TEL: 03-3275-1158
オープン: 1972年9月
営業時間: 7:30〜21:30
定休日: 無休(一応確認)