※これより撮影は、セッキーさんから借りたIXY DIGITAL 50を使用。
◆ 第12回 ◆ グルマン ヴィタル 垂井本店(行程3:岐阜−垂井)
◎今回の行程
◆2日目:9月24日(月)
0758 岐阜発 [東海道本線特別快速]
0819 垂井着
→「グルマン ヴィタル 垂井本店」
滞在:60分
●7時58分、岐阜(岐阜県岐阜市)
一夜明けても曇り。昨夜は寝る前に何より気になっていた「借りたデジカメの使い方」を必死にマスター。充電も抜かりなく、寝過ごすことなく、予定の列車に乗車。
休日の朝、下り列車に乗り合わせた人たちが、一体どんな目的で何処へ向かうのか――さすがに想像しにくいものがあるが……ン?この特別快速は「土休日運転」か。平日は大垣止まり。つまり、米原から新快速で京都・大阪へ遊びに行く人がいるってことですか?
●8時19分、垂井(たるい:岐阜県不破郡垂井町)
仔細は帰りに――。
さてグルマンさん――天然酵母の勉強会が縁で、東京新宿の峰屋さんと親しくなり、峰屋のご主人も以前この垂井の本店を訪ねたことがあるという。そんなことがあって行きたく思ったのだが、加えて「垂井駅から徒歩5分」という、郊外型の店舗にしてはめずらしく鉄道からのアクセスが良いという、それが訪問を決定付けた主因である。
駅を出ると畑混じりの住宅群。間の細道を辿れば程なく、どう見ても農家の裏藪としか思えない緑の間に店の看板が出ていて、その藪を抜けるとちょうど店の北側の中庭に出る。駅歩5分は本当。
●グルマン
この中庭にフランスのアルザス地方をイメージした田舎風の小屋が建っているのが、石窯パン工房ヴィタルである。'02年春竣工。その制作過程が店のホームページに詳しい。
一応何だろ……「グルマン」というパン屋の中に在る「ヴィタル」という別のパン屋――という位置づけらしく(非常に観念的)、まぁそれはそれとして、"本物の"緑に囲まれた、メルヘン溢れる庭の造りが目にも気持ちよい。
店の正面はこちら。ドンと大きな店である。国道21号線沿いで、クルマのアクセスも良好という好立地。第2駐車場まであるので、休日には近隣から多くの買い物客が訪れるのだろう。地元のハートをグッと掴んでいる感じである。他に大垣・岐阜・一宮、名古屋市内に2店を構える。
●モーニング
売り場にはまだパンが並び切らず、ある中からクロワッサン\105(安い!)とサンドイッチ\270(これまた安っ!)を選び、併設のカフェ(こちらは南仏風)でいただくことに。
ドリンクはアイスロイヤルミルクティー\320。朝この時間からカフェはファミリーで大賑わい(しかし休日の朝食をこんな場所で過ごせるとは羨ましい)、旅の者は外のデッキを独り占め……とはゆかず、はるか後方に煙草を喫するお父さん一人。まぁでも大勢に影響なし。小雨に濡れる庭の緑を眺めながら、優雅にモーニング。
正直この2品だけでパン屋を論ずるというのは非常に難しいものがあるのだが、サックリと歯応えのよいクロワッサンは、バターがしつこくなくて口に残らない、軽快なおいしさ。
サンドは見てのとおり「これでもか!」とばかりハムとタマゴが詰め込まれているのだが(おかげで満腹になってしまった)、それでも食パンも「甘い系」の旨味を放って中身に負けていなかったので、パンだけトーストしていただいても、きっとおいしいに違いない。
●ヴィタル
滞在60分なので、そうゆっくりもしていられない。本当はココで明日の食パンを調達するつもりだったのだが、まだ焼き上がっていないようなので諦め、駅に戻った。
実は品川のDEAN & DELUCAに週4回、ヴィタルのパンが並ぶのである。垂井の未練は品川で晴らさんと、旅より帰還後、買い込んで来たのが右の写真。
おいしかった……のであるが、どれも混ざりモノがふんだんでその味が強く(見て下さい、チーズ食パンのチーズの入りっぷりを)、パン本来の粉の香りなどじっくり味わえるようなプレーンなパンが無くて、その点どうにも……。何も入っていないシンプルなパンが食べたいんですが。ま、お取り寄せかな? 【つづく】
― shop data ―
所在地: 岐阜県不破郡垂井町宮代441
JR東海道本線 垂井駅歩5分 地図
TEL: 0584-23-2400
URL: http://www.epan.jp/index.html
オープン: 1981年
営業時間: 8:00〜19:00
定休日: 火曜日(要確認)
2007.10.20 Y.M