こんな長い文章、誰が読むのだ――
◆ 第10回 ◆
Sekky's Diner [岐阜] の♪5th ANNIVERSARY LIVE♪
≪前編≫
ライヴ会場は岐阜随一の繁華街、柳ヶ瀬(やながせ)の「さんひのでまち商店街」にあった。美川憲一の「柳ヶ瀬ブルース」……スイマセン、存じ上げません。
●club-G
元「ピカデリー」だったこのハコ。客席は階段状になっており、一番下がったステージ前はたっぷりと広く、ダンスフロアにはおあつらえ向き。スタンディングでキャパ600名というから、ライヴハウスとしてはかなり大きい。
ココを舞台に東海圏で活躍するオールディーズ、ロックンロールバンド4組が登場し、それを肴にみんなして踊りまくるというのが、当夜のイベントの主旨である。
来場者数は主催者発表170名"くらい"。これに小さい子や出演者・スタッフも合わせれば200名は居ただろう。大垣のchorky's DINER(チョーキーズ・ダイナー)ご夫妻にもお会いすることが出来た。
当夜はセッキーズダイナー自慢のフードメニューはナシ。会場の用意するドリンクと、店から持ち込んだシェイブアイス(カキ氷)があるのみで、食べ物の提供はナシ。なので5時半開演〜10時終了の4時間半、皆様ほぼドリンクのみでぶっ通し踊り続けていたことになる。あまりに強靭過ぎる――ドーピングか。
●踊り手
歌と踊りに明け暮れる5周年ライヴ。
演奏の合間にご歓談タイムがあるとか、お客さん自己紹介のコーナーがあるとか、入口で渡されたビンゴカードを握り締めていると素敵なプレゼントがもらえるとか、そんなセレモニーめいたことは一切無く、むしろ暗転の間もDJのかけるレコードに合わせて、ひたすらステップを踏み続け、「一体この人たちいつ休憩してるんだろう」という勢い。
まぁ実際には各自うまいこと休みを入れているのだが。しかし次のバンドが始まれば、踊りの虫がウズウズとまた騒ぎ出して、腰を下ろしているどころじゃいられなくなる。
チェックのシャツにロールアップしたジーンズ。ワンピースにポニーテール。エナメルの靴。子ども達は「発表会」張りにおめかしし、ドレスアップした一同がフロアでステップ踏んだり、ターンしたりのジャイブ三昧。
いまどきのクラブと決定的に違うのは「常に絶えない笑顔」だろう。健全ですよ。健康的ですよ。ピュアですよ。夜空で弾け飛びそうですよ。聴かせてバラライカですよ。
いやでも最初は、オールディーズとかロックンロールとか別に好きでもどうでも……って人もきっと居たと思うのである。それがセッキーズダイナーという、赤いネオンが「ちょっとカッコイイ」お店に偶然足を踏み入れたところが、今ではすっかり虜と――これこそが店の持つ、目には見えない「パワー」である。
そんな中、主催者セッキー氏は1/3は進行に意を用い、1/3は賓客への気配り、残り1/3はフロアで踊って――それも2列目以降の目配りの利くところで――「ホスト然」として、かえって客に気を遣わせるようなことの無い、あくまで「自分以外を立てつつ」出るところは出る、絶妙のポジション取り。キャメラ1台24時間密着させたかったですな。
おかげさまでヤレ「踏んだ・踏まれた」「こぼした・こぼされた」のトラブルも無く、実にマナー良く、楽しく時を分かち合って、ひたすら踊りに打ち興じる彼らは、もう
やめられない・とまらないの境地。
●歌い手
そんな彼らを乗せて止まない出演バンドは以下の面々――
1.HIP☆BOPS
2.Spyny Witty Swindle Daddy
3.Sekky's Band(サプライズ)
4.BAILEYS
5.DEUCES☆WILD
なにぶん初見なもので詳細は記憶出来ていませんが。
「ジョニー・B・グッド」は何回演奏しただろう。「ハウンドドッグ」に「監獄ロック」、お馴染みのゴールデンヒッツが目白押し、フェイクしまくりの「スリープウォーク」あり、みんなで振りを合わせて「ブレイクアウェイ」あり、「ストレイ・キャットすとらっと」あり、さらにはオリジナルを披露するバンドもあり、ホーンも入って華もあった。ミラーボールが回る曲は少なかったような。
3番目、プログラムに予告無くSekky's Band登場のサプライズ(って程の驚きでも)。「アイム・ソー・ヤング」「バーニング・ラブ」「ヴィーナス」「思い出の指環」「レッツ・ツイスト・アゲイン」を披露。
出音も気持ちよく踊りやすく、しかもこんなに広いハコも普段なかなか無いことだし、さらには客のノリがすばらしく良いので、ステージ上のパフォーマンスも見るからに気持ちよさそうだった。
4番目「BAILEYS」には、この日ナゴヤドームで始球式をしてきたという名古屋KENTOSのレギュラーバンド「REVELS」が友情出演。トリの「DEUCES☆WILD」がまたカッチリ決まった実にタイトなリズムでグイグイ乗せまくり。
セッキー氏が舞台上で挨拶をして、これで終わりと思いきや、締める気まるで無し。火に油を注ぐように余計に盛り上がり、ラストのラスト、「ジョニー・B・グッド」サビの「Go Johnny go! go!」はアリーナ一同「ゴメンナサイ、もう飛べません……」というくらいヘトヘトのクタクタになるまでリピートの手は止まず(1000本ノックか)、KENTOS以上とも評される異常な盛り上がりに達して、大団円。銘々最後まで踊り切って、午後10時、実に実にタフな一夜がようやく幕を閉じた。
§ §
終演後、さっきまであんなにクタクタに疲れ切っていたのがウソのように、みなさんケロッとした顔して帰宅。一部常連組はこれから2次会へ行くらしく、私も当初そのつもりだったのだが、目下どうにも行けない状況にあった……。 【つづく】
2007.10.18 Y.M
すごい!素敵!あの楽しさがよみがえります 詳しいんですね音楽も
あの時は、踊るのに忙しくてほんのちょっと挨拶しただけで失礼しました 横浜からはるばるやったのに
後半も楽しみです
グルマン行かれたんですね 美味しいベーカリーです 岐阜市内にも支店あります 岐阜で美味しいパン屋まだありますので、次回お越しの際はぜひ
驚くほどのことではありませんよ。もっと明るいレンズを使うとかそれなりな機材で臨めば、もっとそれなりな画像になったのでしょうけど、私の場合は所詮真似ごと、ただ「それっぽい」というだけの画像です。
まぁ雰囲気さえどうにか伝えられれば、多少アラがあってもBlogとしての用は足りますからネ。
でもホント「撮りたくなる」ライヴでした。「どこを切り取っても絵になる」的な。そう……いま見返すと、照明も気合い入ってますしネ。まぁそれだけエライ規模のイベントだったということですネ。
そんな次第でよろしくお願いいたします。
誰だろ……と考えてたんですが。いや〜、コメントありがとうございます!「横浜からはるばるやったのに」――ちょっと岐阜ことばですね。
とにかく会場のみなさん踊ることに「夢中」でしたから、挨拶という雰囲気でもなかったですよね。「踊りで会話」ぐらいな勢いがありましたから。こんなイベントが年2回あるんですネ?すばらしい!
岐阜のグルマンは少し外れたところにあるんですよね。とにかくチーズやうぐいす豆が山盛りの、すっごい迫力の、おいしいパンでした。
機会あれば、ぜひまた遊びに行きたく思ってますので、その節は何卒ゆっくりと。
ありがとうございました。