
旭屋出版発行の月刊「Cafe & Restaurant」9月号(2007年8月19日発売)はハンバーガー大特集! なんと堂々50ページ!!
●"あの"カフェ&レスが動いた
――というくらいの"椿事"らしいのですよ(夏だけど)。と言ってもアルバイト含め、飲食業界で一度も働いたことのない私には、その真の凄さは判らないのですけれどね。なので以下、その業界のことをよく知る方々の証言を集めて構成して参ります……。
「カフェ&レストラン」は喫茶店、カフェ、レストランの専門誌。読者の半分は経営者、残りの半分は開店を目指す人――つまり年間購読するような「業界誌」に限りなく近い存在なワケですが、最近は「専門誌」へシフトしようという志向が強く、しかしそれでも書店売りは大きいところに行かないと無いかな……という状況。
業界に対する影響力など考慮してか、そう易々と流行りモノに手を出す雑誌ではないそうです。そんな雑誌であればこそ「カフェ&レスがハンバーガーを取り上げた」ということには、それだけの"重み"があると言うか、つまりは「ふだん滅多に怒らない人が怒った」くらいの特別な意味合いを持って語られるワケですね。
もっと言えば「あのカフェ&レスが動いた」くらいですから「ハンバーガーブームもいよいよホンモノ」と、そう見ることもできます。いや、今こそそう見るべきでしょう。
よく言えば慎重、悪く言えば実に腰が重い――手当たり次第、目先の流行りモノに飛び付くのでなく、「よし、コレは間違いない!」と判断できるまでじっくりと様子見して、後から動くタイプ(家康的)。その代わり判断は確実――そんな信頼できる筋が、しかも50ページもの誌面を割いて大々的にハンバーガーを取り上げたワケですから、これは関係者にしてみればついに我が世の春! と踊り出さんばかりの悦び、感慨もまたひとしお(一入)といったところだろうと思いますよ。
●錚々たる面々
そんな性質の雑誌なので、「あのカフェ&レス」に取り上げられることを「光栄に思う」お店も少なくないようで、みなさん喜んで手の内・胸の内を明かしておられます。
構成がすばらしい。「GORO'S」&「AS」の2トップを皮切りに都内実力店ほぼ勢揃いに加え、関西のお店も登場多数。バーガーを扱うカフェ/レストランにも余念なくスポットを当て、もちろんバーガーのレシピあり、バーガーに合うドリンクあり。バンズと言えばコノ方、「峰屋」のご主人も特別出演。さらには2大人気店、「Baker Bounce」「FIRE HOUSE」、両オーナーの熱き「想い」にもたっぷりと触れることができます。ざっと並べてみただけでも圧巻!
で、この錚々たる面々の居並ぶ最後――特集ラストの末席に、なぜか私が如きドシロウトをお加えいただきまして……イヤー冷静に考えると恐縮も恐縮、恐れ入りやの岸朝子さんですよ*――エッ? おいしゅうございました? 違う! 違うっ!!
※ 正しくは「恐れ入谷(いりや)の鬼子母神(きしもじん)」。お江戸ローカルかな? と思い、念のため。
読者のほぼ全員が「ワケわかってる人」という、ハッタリが全く効かない状況ですから、正直このインタビューは乾坤一擲、それはそれは必死の思いで臨みましたよ。「なぜ今、ハンバーガーなのか」――この問い掛けに対し思いつき得る最高の答えを導き出すため、過去を振り返り、現在を見つめ、未来を真剣に案じたつもりです。我が思いの至らぬ部分も多々ありますが。
そんな次第でカフェ&レス9月号――その内容、濃にして密。峰屋のご主人の言葉を借りれば「我が記念碑的な一冊」であり、また2007年上半期(やや過ぎてますが)における総括的な一冊として、ぜひ一度手に取ってご覧になって下さい。
§ §
長くなりついでに――写真がすばらしい! 特にASオーナーの写真見てると、クラプトンの「461 OCEAN BOURLEVARD」のジャケ写を思い出します。左右反転し、トリミングするとビミョウに……
写真:特に深い意味はありませんが、上からBaker Bounce [三軒茶屋]、蜂の巣 [北千住]、7025 Franklin Ave. [五反田]
→ 旭屋出版:カフェ&レストラン Cafe&Restaurant
2007.8.21 Y.M