名古屋とくれば、やはり喫茶店でしょう。
●上前津駅から
創業昭和23年(1948年)、コメダ珈琲店やヒマラヤと並び(と言ってもこの列挙が適当かどうか自信なし)、名古屋を代表する名喫茶のひとつ。オフィシャルサイトのひとつもあってもよさそうなものだが、きっと客層とネットユーザー(ないしはパソコンユーザー)があまりにも重ならないのだろう、ゆえにそんなモンなし。
名古屋市内に11店舗(と言っても何処にあるのかわからず)。本店がコノ大須。ひと口に大須と言ってもなかなかに広く、上前津(かみまえづ)の駅から徒歩圏のコノ辺りがむしろ中心地とか。
●万松寺
万松寺(ばんしょうじ)のヨコ。この万松寺、織田信長が父・信秀の葬儀の折(1552)、位牌に抹香を投げつけたという、有名なアノ逸話の舞台……と言いたいところだが、その当時、寺のあったのは別の場所で、名古屋城築城にあたり現在地に移転してきた(1610)……と聞くと、なぁ〜んだ!という感じ。
しかしそこは名にし負う万松寺。焼香のエピソードや幸若を舞う信長公の姿などを再現したからくり人形を公開している――2時間おきに戦国乱世の"嵐"が吹き荒れます。
●憩いの場
自転車で乗り付ける人も少なくない、ご近所の憩いの場。店の前まで商店街のアーケードが延びているので、雨でも安心です。
薄紅色のソファ席が86席(と言っても数えたわけではないが)。こうした歴史ある喫茶店には席と席の間や、席と動線の間を隔てるために、中に観葉植物など置けるようになっている「間仕切り」あるじゃないですか?(固有名詞がわからない)ソレのある店。テーブルには中段に荷物置きがあって、便利。
●コンパルと言えば
名物は諸説あるが、氷入りのグラスにホットを注いでアイスにするアイスコーヒー\350、エビフライサンド\870は不動の人気メニューだろうか(と言ってもどちらもいただいたワケでなし)。そんな中にあってバーガー類4種。ハンバーガー\250、テリヤキバーガー\320、ジャーマンカツバーガー\320、ベーコンバーガー\340。コーヒーとあわせてハンバーガーセット\550。カゴ……じゃなかった、編み皿に載って来ます。
セサミなしのシンプルなバンズの下にケチャップ、シュレッドオニオン、パティ、バター、下バン。バンズは取り立ててというほどのものでもないが、少し「もさる」ところが好印象。パティはハンバーグ――家庭的なコゲあり。味はあまりしないのに酸味で存在感をみせるケチャップの、コノ主役を占めない活躍が奏功。コゲた苦味が効いたコーヒーとの相性は期待していたほどでもなかったが、ひょいと手にしてぺロリといただくハンバーガー。粋です
§ §
もしコレが創業以来のメニューなら、国内でも極めて初期のバーガーということになるのだが、今のところ手がかりナシ。BGM――食品売り場系、珍妙なるインストポップスが延々。店員さんの明るく元気のイイ応対が気持ちよい、庶民の元気の源。
― shop data ―
所在地: 愛知県名古屋市中区大須3-20-19
地下鉄名城線・鶴舞線 上前津駅歩5分 地図
TEL: 052−241−3883
オープン: 1948年
営業時間: 8:00〜21:00
定休日: 無休(要確認)
バーガーの記事にコメントしようと思ったのに
コンパルがあしをひっぱりやがりました(笑)
ここはトンカツサンドが有名ですね。
次回いらした時はこのカツサンドと
コメダのシロノワール、ヒマラヤは知らないので
山つながりでゲテモノ喫茶のマウンテンに
おいでくださいな。
マウンテンだけでもまた1か月分記事が出来ますよ(笑)
こちらこそコメントありがとうございます。
そう、しまった!名物に「トンカツサンド」を入れるの、すっかり忘れてました。
「マウンテン」も有名ですよね。お噂はかねがねという感じで……。
名古屋圏のハンバーガーショップ&ダイナー、他にもまだまだありますし、徐々に増えてもいるので、行くべきお店はまだまだいっぱいあります。日に3度バーガー、その合間に「マウンテン」……まるで逆効果。
またよろしくお願いいたします。