●ジャンクフード交差点
駅至近の駒沢大学駅前交差点ではなく、もひとつ先の「駒沢」の交差点そば。246走ってると縦書きで「駒澤大学」と看板が見える、あの辺り。この交差点付近、ジャンクな飲食店が実に多い。十歩歩けばラーメン屋、また十歩と行かぬうちに別のラーメン、お好み焼き、鉄板焼き……しかもどこもワンサカ客入ってんだよねぇ。特にFELLOWS(フェローズ)。と同じ建物で「真裏」の関係に当るギョウザ屋など、イスの上に胡坐かいてジョッキ傾けるオッサン連の姿など外からよく見えて、コノ客ごっそりバーガーに移動しないかなぁ、なんてつい……。
●日曜大工
かなりシブイ立地である。交差点に面したビルの裏側壁面にへばり付くようにして在る。しかも直角三角形の鋭角を切り落としたような狭隘・変形な敷地(それを台形と言います)。しかしこの悪立地をキャンバスに見事な世界観が構築されている。
店内カウンター4席、テーブル4席。席を詰めていないため、かえって広く見える。基本的にはスケルトンの店内に木のベンチ、木のカウンターなどをおもむろに造り付けたカフェな造り(こういうの何て言うの?)。
特に目を引くのは、炭火焼きの煙を屋外に逃がすブリキ製ダクトの見事な空中配管。白い壁にはバーガーに当たり矢の図……そば屋じゃないんだから。外は8人は掛けられるかな? 大きなベンチを中心に立派なウッドデッキ(※その後屋根付きのテラスに変身)。店内外ともDOG OK――なので奥に座るお客さんの膝の上をよ〜く見るとワンコが一匹、こちらに向かって確かに舌を出している。これら内外装とも粗方マスターが独りで手がけた。デザインも無論マスター。
●THE BURGER STAND
ブラジルに在住中、港町のカフェというか朝のスタンドの光景に強く惹かれたという。
買い求めた朝食の包みを手に職場に向かう者、或いはスタンドにもたれてミックスジュースと揚げパンで思い思いの朝食をとる者――あらゆる労働者がひとつ止まり木に隣り合わせ、相交ざり、カウンターの奥では太っちょの店主が次々入る注文に悠然と応じている。気忙しさのない、しかし生きる力に溢れたブラジルのスローな朝の風景――と聞くだけで光景が目に浮かんでくるようだ。「THE BURGER STAND」というサブタイトルには、そんなブラジルのスタンドへの憧れが注入されている。
●部位から切り出す
当初本当にスタンドにすることを考え、立ち飲み屋などの狭い物件を探した時期もあったが、結局テーブル席の店に落ち着いた。「美味しいハンバーガーが食べたかったから」とエイヤッ! と店を始めたのが去年'05年の11月14日。なのでもうすぐ1年。
コノ店の売りはとにかく肉! 肉好きが高じて、毎日腱鞘炎になるくらいまで徹底して牛肉の部位から筋を切り取り、自前でミンチにしている。まさに渾身のパティだ(コノ辺りの気迫は「LOCO-BURGER」にも通じる)。この冬、その余ったスジ肉で美味しい筋煮込みスープを考えているというから、これは本気で楽しみ!
●チャコール
メニューはバーガー類オンリー12品(+2かな?)。今宵もチーズバーガー¥1,100。フライドポテトと自家製コールスロー付。焼き方はマスター推奨のミディアムレア(コレが外人サンだとwell-doneになる)、腕に縒りをかけて自慢の炭火で焼いてくれる。そのパティの味に負けないモノをと、バンズはこれまた試行錯誤の末の逸品。
グラハム系、小麦の濃い匂いが香ばしく、白ゴマの乗ったツヤのあるオモテ皮はパリパリとして身はややドライ。確かにこれだけのパティを内包しながら、その強力な味の中を掻い潜ってはっきりとバンズの香りが伝わるのだから、相当に強い存在感と言ってよい。バンズとパティ、両雄並び立って相譲らぬ様相だ。ご覧の通り下バンも実に見事。
中はピクルス×2、トマト、グリルドオニオノ、パティの上からゴーダチーズが分厚く被さり、そのパティは大きさ150g、さらにレタス、下バン。ケチャ、マス、マヨ一切なし、肉の味勝負! の極めてストレートなバーガー(リサ以来)。パティは塩がややキツ目だったが脂くどさが無く、代わりに心地好い噛み応えがあって、かつコゲの苦味がプンプン香ばしく、とにかくバーガー全体としてすべての注意が肉の味に集中するような造りになっていて、トマト以下野菜陣はその引き立て役に回っている。
●やさしい気遣い
強いて言えば、その肉と野菜を馴染ませる何かがあればさらに良いなとも思い、たとえば塩気を抑えたマヨネーズソースなどもうひと味ちょっとだけ添えると、さらに肉の旨味が引き立つのではないか――と、そんな意見を口にしてみると、実はマスターも似たようなことを考えていたらしく、しかし今はとにかく肉の仕込みだけで一杯な状態で、とてもそこまで手が回らないと。
フレンチのシェフを経験された方だけあって、ソースひとつとっても(いや、むしろソースだけに)納得のゆかぬ、半端なモノは作りたくないという思いも立つのだろう。でも次行ったときは何か出て来そうな予感がして、密かに楽しみにしている。
HEINZ のケチャップとの相性も抜群! と言うかケチャップにも全く負けない肉の味はとにかくパワフルだ。それでいて筋を丁寧に取り除く行き届いた心配り――「レディに食事中みっともない思いをさせたくない」という、そんなやさしい気遣い(T.L.C)こそコノ店のすべてを物語っている。
●母は偉大
……忘れてはいけない! 店はお母様との二人三脚。母の力は偉大――やっぱりどこかホッと和みますわネ。BGM――ウェルカムソングが「レイラ」だったもんで、テンションはハナから上がりまくりだった。店名の由来は、昔馴染みの仲間(fellows)が気軽に集まれる、溜まり場のような場所になれば――などと、またまたイカすことを仰る(学芸大学「OX」も同様な想い)。横移動するホームページが絶品!!
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【最新情報】 FELLOWS [駒沢大学] のテラスに屋根が付きました
― shop data ―
所在地: 東京都世田谷区駒沢2-17-9
東急田園都市線 駒沢大学駅歩10分 地図
TEL: 03-5875-6331
URL: http://www.fellows-burger.com/
オープン: 2005年11月14日
営業時間: 11:30〜15:00, 17:00〜21:00(LO20:30)
定休日: 火曜日(要確認)