2006年07月18日

# 138 FOOD COLOSSEUM [南町田]



 夏だ! 休みだ! お出かけだー! というわけで夏の行楽シリーズ第1弾今日はお買い物&映画を観に南町田はグランベリーモールへ〜♪

 グランベリーモールは「東京都内で初となる本格的アウトレットショップ群を併設したオープンモール形式の巨大ショッピングセンター」で(引用させていただきました)、今年で6周年。南町田自体元々何も無い土地だったこともあり、周辺住民のお節介というやつで「果たしてやっていけるのか」と、当初はその存続を危ぶんだりもしたもんだが、そんな心配どこ吹く風の盛況ぶり。


 ハワイ辺りのショッピングモールを模したという街並みが人気で、今や週末は急行が停まるまでの扱いになってベリー便利! (←コレも引用ネ)客層は子連れか犬連れが基本で、まして独りでなぞ買い物しに来た日には相当肩身の狭い思いをさせられる。もしグランベリーモールという名の豪華客船がいま沈没しかけんとしていたなら、救命ボートには犬と子どもがまず乗せられて、独り者は沈み行く船と運命を共にせねばならぬだろう……というくらい、なにしろ犬に高いアドバンテージが与えられている。犬が前方を塞いでいたなら人間である私が避けねばならない。とにかくお犬様優先の不文律が市中に徹底されている――元禄時代か。

 その点を除けば悪い場所ではない。「OUTBACK」の日本1号店もあれば、隣にカルフールもある。そして何より丹沢山系に沈む夕陽が絶景! そこに来てこの春、ついに待望のシネコンができた。これで無いものは無いゾ! というくらい充実したショッピングモールにレベルアップしたワケだ。

 その109シネマズ(イチマルキュウシネマズ)の階下にオープンしたのがココ。映画の半券持参で10%オフ。シネコン風の変わった入り口を入ると、バーコード付のカードを渡される。注文は全てこのバーコードによって記録され、会計は帰る際に出口で一括精算されるという、素晴らしくシステマティックな方式を導入。

 システムもさることながら、中がスゴイ。通常のフードコートとは逆の造りで、中央に3つのキッチンが独立して在り、それらを取り巻くようにすり鉢状に客席が配され、まさにコロシアムを思わせる空間キッチンブース上のクロームメッキのデザインがメチャメチャかっこイイ(ビッグサイトの展示会に来た気分)。


 3つのブースはさらにイタリアン、エスニック、和食、サラダバーなどにコーナーが分かれ、目当ての料理求めて島の周りを回る設計。ピザ焼きの窯もあれば、蕎麦打ちの台もあったりで、提供される料理も半端無い様子。何しろイチに企画力次にデザイン力の賜物のような空間。窓側はシアンのよく効いた梅雨どきの外光が気持ち良さそうだし、中に目を向ければ、最も奥深いところが二段上がって歌劇場のボックスシートの様になっていて、ラグジュアリーなひとときを堪能できそうだ。こんなデザイン一体誰が考えたんだろ……と感心していたら、かのグローバルダイニングだった。なるほど……。沖縄に1店舗、南町田が2店目。

 チーズバーガー¥720。ポテトセット+¥150、ポテトドリンクセット+¥300。沖縄店の方がバーガーの種類は多い模様。注文を終えると無線式の呼出しブザーが渡される――この辺もシステム。次に席探しだが、広いのでどこに座って良いやら目移り……ところが良さそうな席は悉く、席取りよろしく食器が置かれていて……いや、どうもホールの人数が決定的に不足しているようなのだ。食事を持って来るまではセルフサービスだが、食後は食器をそのままにして帰れば良い仕組みなため、そこら中食器が放置された席だらけになってしまっている。座りたい席は一つも空いていない。

 なので、座る席をまず決めた上で「ここに座りたいんですけど……」とスタッフに言って机の上を片付けてもらうという、人数が追い着かない状況をこのようにして打開せねばならない。客席すらそんな感じなので、ホール各所に設置された食器下げ用のステーション周りはもっとスゴイことになっていて、周囲の床まで汚れている。きっとスタッフからも不満の声が上がってるんじゃないかなぁ。だって片付けても片付けても間に合わない状態なんだから――賽の河原。

 さらにどこに座っても微妙に柱や物の影になったり、食器だらけのステーションが傍にあったりで、全景をきれいに視界に収められる位置がない。例のボックス席も座ってしまうと眺めはさほどでなく、結局店内を最も視覚的に楽しめるのは立って歩き回っているとき――という結末。

 しかも意外と落ち着く席がないのよネ……まぁそもそもがフードコートなワケなので、多くを期待してはいけないのだが、でもコノ造りがソレをさせてしまうワケで……。ココ良いかな? と座ってみると、頭上でBGMガンガン鳴ってたり。大き目に鳴らして臨場感を出す演出だろうが、にしても……と真っ黒い天井を見上げてみれば、エレボ(EV)のたいそう立派なスピーカーが付けられていた。

 落ち着かぬまま一角を占め、ブザーの鳴るを待つ。チーズバーガー¥720。木製のサラダボールを樹脂で模した容器に入り。白い皮と身のバンズ。ツノが小さく付いていて、裏はしっかりコゲ目。何となく日持ちしそうなバンズだ。何の機能も果たしていない串が刺し通っている。

 中は細かく刻んだオニオンが加わったタルタルのようなソース。大きなトマト、リーフレタス、その下に白いチーズとマスタード&マヨネーズソース。このソースにもオニオン&リレッシュが入っている。さらにソテーしたオニオン、パティ、下バンズ。

 マヨソースが垂れ出し、見た目もう一つ。繊維質な食感のパティは悪くないが、マヨネーズの味が勝ち過ぎているのと、オニオンの味がやや生々しいのなどあって、バランスもいま一つ。これだけマヨな見た目&味だと、肉食べてると言うより魚食べてる気分にさせられるんだよね。食後の余韻もマヨネーズ、総じてオニオンな印象

§ §

 う〜ん、空間としてこういう場所大好きなのだけど……処理するだけのシステムが整っていないのが現状。ジャ○コやヨー○ドーでなら許されることが、これだけビシッと決まった空間だと見苦しく映ってしまうという逆効果が働いている。

 いいですよ、そんなんだったら食器下げるくらい吝かじゃありませんから……と協力したいところだが、そもそもフードコートって下げるトコまでセルフが一般的ではなかった? そこを妙に「お客様の手を煩わすまい」との配慮を利かせたが為に、かえって混乱を招いてしまっているような気も致しますが……

2006.7.18 Y.M

posted by ハンバーガーストリート at 12:01 | TrackBack(0) | ファミレス・外食編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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