2006年05月05日

# 128 UNCHAIN FARM [埼玉・草加]



 アメリカでの牧場生活を支えたパワーフード・ハンバーガーを日本に伝えるべく埼玉県は草加に'05年11月30日オープン。


●草加

 東武伊勢崎線草加駅は思っていたよりも大きな駅だった。駅前はそれはそれは美しく再開発されていて、マルイがあることを思えば東急田園都市線溝の口駅(川崎市高津区)辺りに相当するだろうか。

 ただやはりこの平たい地形がモノを言うのだろう、同じ再開発でも溝の口よりゆったりと全ての造りに余裕がある。これだけ高い建物が目の前に聳えていながら(と言っても8階建ですから)、水平方向の広がりが街にどこか伸びやかな印象を与えるのだ。もっとも溝の口はJR南武線と交差する駅なので、そうした意味では新越谷との比較の方が正しいのかな?まぁそんな話はどうでも……


●駅前一番通り

 その再開発マルイの裏手に「駅前一番通り」という商店街があって、川越のクレアモールには遠く及ばないが、しかし入り口両脇にある地元の老舗洋品店の健闘もあり、まずまず活況を呈している。商店に混ざり立派な構えの住宅も並んでいて、「地元のための商店街」という感じの良いスケール感だ。円形にブロックの敷き詰められた区画の途切れた少し先に店は在るのだが、そこまでの短い距離の間にもヒトクセありそうなバーやダイナーが進むほどに立ち現われて、ある種"コア"なものへと向かってゆく"流れ"のようなものが感じられる。



●ファイヤーキング

 ライトグリーンの看板が映える入り口には、スタッフ自ら2度塗りしたというウッドデッキ。1卓設けるのがやっとの僅かばかりなものながらも、魅力あるエントランスに大いに貢献している。向かいの道路は一方通行ではないようで、店ギリギリをきわどくクルマがすり抜けて行くこと度々。いつか看板引っ掛けられるんじゃないかとヒヤヒヤしてみたり――。

 中に入るとすぐ左手にオーナーのコレクションであるファイヤーキングのマグカップの並ぶカップ棚。キッチンに向いて背の高ーいカウンターがあって(バス ストップ並みか)、そこにまたエラク高いカウンターチェアが並べられているなぁ……と思ったら、カウンターの高さに合わせるためにワザワザ特注で作ったものらしく……またエライところにこだわりましたナ、>オーナー

 天気も良いので入り口全開、店の向かいがちょうど駐車場になっているのも手伝って、明るく開放的な空気が店内にも満ちている。草加駅の手前で徐行する東武線車両の姿ものどかさに一役。床はコンクリ打ち放し、カウンターはじめライトな色の木材を多用し、白い壁と相俟って全体にすごく明快な色遣い。ポップにまとまっている(私の中ではどこかセサミストリートな明快さ)。あと牛が店内其処彼処。こんな平和な昼どきによく似合うBGMは、お店パワープッシュのグループCaravanの"WANDER AROUND"


●黄金の滴

 バーガー14品、サンド8品(珍しくバーガーの勝ち)。チーズバーガー¥860、ランチタイムは+¥100でドリンク。ドーム型のバンズはツヤのある表面にケシの実。マヨネーズ、チーズ、パティ、刻んだレリッシュとオニオン、トマト、緑濃いレタス、マスタード、下バン……なのだが、運ばれた当初よりパティの端から肉汁のようなものが凄い勢いで滴り落ちているのである。はてコレは……どうもオリーブオイルの類の模様……と初め書いたのだが、その後エラク遠回しな方法で店主にお尋ねしたところ、オリーブオイルは使っていないとキッパリ。……なら肉汁? イヤでもこんな濁りのない、キレイな肉汁というのも見たことがないので、それも違うのではないかと。では……ひょっとするとチェダーチーズがあつあつパティの熱で溶け出したものかも知れない――イヤ違うなぁ、あるいは単純にマヨネーズ? わからない。私にはわからない……。


 いずれにせよこんなバーガー初めてだ。一切濁りの無い、透き通ったピュアな黄色の滴で、そう……言うなればコレぞゴールデンドロップ。マイルドな余韻を後に残す。バンズはふっかりふか系、噛むとずんと沈む感じ。甘目でやはりこの味がバーガー全体の中心。次いで上のマヨ&チーズと下のマスタードが出会って、過剰にならない塩味を形成。バンズは粒々・ゴリゴリと粗目、それでいて柔らかくてとても良い口当たり。下味程度に胡椒がかかる。オニオンは刻んであるので量的にもそれほど幅を利かせておらず、全体には無理のない、ナチュラルな味に仕上がっている。ココにさらにトドメの一撃! が加われば……きっともっとスゴイことになるだろう。付け合せにフレンチフライ。


●解放せよ

 「カリフォルニアでの牧場経験」とは一体どんなものだったのか……という話は一切お聴きしていないのだが、ともかくも彼(か)の国の、ハンバーガーという名の食文化の発信者たらんという気概に満ち満ちたお店。「ハンバーガ=おにぎり説」なんて、いずれ展開しようと思っていた説なんだよね(お箸で食べるのは変でしょって話はココでしたが)。


 きっと店名には様々な思いが込められていると思うのだが(と思いきや、実は単に実在する牧場の名前だったりするんだよネ)、ともかくそんな思いを思いどおりに形にできる世の中になったんだなぁと、何よりその点を感慨深く思うのである……いや、私は別にソノ業界に長年従事してきた者でも何でもないのだけど、ただ行き掛かり上ネ。だって5年前じゃあ、まず考えられなかったでしょ? こういうお店の存在自体。日本のハンバーガーは急速に寡占から解放へと向かっている。さらに解放せよ!>UNCHAIN FARM!

# アボカドバーガー ◆ UNCHAIN FARM [埼玉・草加] のアボカドバーガー


― shop data ―
所在地: 埼玉県草加市住吉1-7-4
      東武伊勢崎線 草加駅歩3分 地図
TEL: 048-924-7654
URL: http://www.unchainfarm.com/pc/index.html
オープン: 2005年11月30日
* 営業時間 *
火〜土: 11:00〜23:00(22:30LO)
日曜日: 11:00〜21:00(20:30LO)
定休日: 月曜日(要確認)

2006.5.5 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 20:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 東国編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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