今朝(12月21日)のニュースでニューヨークのバスと地下鉄がスト――と報じるのを見て、ふとココのことが頭をよぎり、ぷらと行ってみた。全館総紐育化で売るアトレ品川の4F、最も目立つ位置に陣取るZakka & Cafe。"カフェ&雑貨"――でないのは単なる言い易さだろうか。
Zakka & Cafeなどと聞くとついZap & Rogerなんて浮かんでしまうのだが、両者は兄弟でも何でもないらしい(当り前だ)。あーあとその昔、東横線の高島台−桜木町間の高架下にフランク雑貨(≒Frank Zappa)なる店を見つけて笑い転げたことがあるが、そんなことはどーでもよい。
「飛行機でニューヨークへお着きになったら、カフェ・ラウンジでごゆっくりおくつろぎいただき、地下鉄に乗って「ニューススタンド」のあるブロードウェイの街なかへ、さぁどうぞ!」見た感じすごく惹かれる造りで、店前には広々とテラスが構えられ(屋内だけど)、壁には地下鉄の車両が埋まっている。
実は数日前にも食べに行っていて、そのときはピニャコラーダにパスタを頼んだ。このアミューズメントな造りからメニューもさぞ凝ってるんだろうと想像していたのだが、意外やあっさり、サラダにサンドイッチ類、ピザ、パスタ――こんな括りでおよその説明がついてしまうくらいの、つまりは空港待合ロビーにある喫茶室の軽食ノリをウンとオシャレに見せているカフェである。
ハンバーガーは、このメニューの中にあっては実は目玉メニューかも知れない。チーズバーガー¥950、道連れに「トロピカルアイスティー」¥600。
とは言え、空港ロビーや地下鉄ホームに"あたかも居る"かのような、そんな厳密なリアリズムはなくて、まぁ地下鉄の雰囲気をツマミにコーヒーでも飲みましょうヤ……って感じかな?
通路挟んだ隣にGRAND CENTRAL OYSTER BARの世界第2号店があるのだが、コッチの方がGRAND CENTRAL STATIONの(←Graham Central Stationデハナイ)駅構内に在る本店の、いかにも駅構内らしいアーチ型天井を(多分)ホンモノさながらに模していて、リアリズムという点でなかなか……。イヤ実はコノ前入ったのである、オイスターバー。でも胃の調子が優れない頃だったのでカキは頼まず、温か〜いクラムチャウダーをいただいた。
話戻してTRANSFER、趣を異にする4つのゾーン(空港待合カフェ、空港ソファラウンジ、地下鉄プラットホーム、地下鉄車両)はやはり時節柄、どこも大いに賑わっている。BGMはギターデュオによる生演奏――1曲目:Straight No Chaser、2曲目:Days Of Wine And Roses、以降私の曲当てはハズレまくったので略……。
でチーズバーガー。オープンフェイス。白いバンズは表面ケシの実。厚みがあって見栄えがする。crownとheelを重ね合わせて、上からレタス、薄く切ったトマト2枚、シュレッドオニオン、サウザンソースた〜っぷり! チーズは黄色いチェダー、パティ、で下バンズ(heel)。
バンズは何と言うか……抵抗に屈しないバンズ? 口の中で質量がなかなか減らないので少々モサる。「100%ビーフに和牛の旨味を加え、ふっくらと仕上げたオリジナル配合の特製」パティがこれまた分厚くて高さがあって、ホンに立派立派! 見た目に比して味に派手さや刺激はなく、おとなしい部類なれど存在感という点ではきっちりとその役割を果たしている。オニオンとの相性が良かった。
サウザンはかかる量の割に酢がキツくなく、味を組み立ててゆく(あるいは支配する)ようなポジションではない。見せるタイプのバーガー。量と見た目に不足ナシ。付け合せにフレンチフライ、後口に自家製浅漬ピクルスを。
§ §
近くにアメリカ人が座ってたんだけど、大きなバーガーを大きな片手でムンズと掴む姿は、やっぱり画になるねぇ〜! 帰すべきところに帰した感で、思わず一枚撮り収めたくなったが、そこをグッと我慢して代わりにウィンクを投げておいた――ウソだから。
個人的には地下鉄車両の内部はダダーン! とロングシートにして欲しかったかな? (ちなみにクロスシートのテーブル席は今は無きビクトリアステーションだっけ?)気軽に品川に溶け込めるイイ感じのお店。