前回40分待ちが旅程に響いて断念したヒカリに1年置いての再挑戦。今回は土曜日午後12時半に訪ねて待ち時間15分。
前回と変わったところは……隣のバイク屋との間にタバコの自販機が置かれたかな? あと店の前にあった安全地帯のような三角形のスペースがガードで囲われて、車を乗り入れることが出来なくなった。ココの店は店内にイートインスペースが無い(と言うか、そもそも"店内"というもの自体ほとんど無い)ので、バーガーを買い求める人は持ち帰るか、店の周りに場所を見つけて思い思いに食べるかしか選ぶ手がない。つまりヒカリは街中からはやや外れた道路端にあり、そこにフラッとクルマで乗り付けて、カウンター越しに外から注文し、バーガーの包みを受け取って、フラッとクルマで去って行く――基本的にはそんな店である。
客層は前回に同じくほとんどが休日を利用して近隣よりわざわざ食べに来た人か旅の者。前回と違うのは今回は10月=2学期中なので、すぐ隣にある九州文化学園高校より女子高生が坂を下りてきては包みを手に手に、元来た坂を上ってゆく……そんな姿(制服デザインは森英恵)が多く見られたこと(学校の案内地図が秀逸)。カウンターから見る内部は女性ばかり5人? 10人? バーガーはフィルムに包装されて渡される。そうね……パン屋の惣菜パン状態。
スペシャルバーガー¥460。バンズはフカ系だが案外の薄身、縁がコゲて美味しい。中は甘味の濃いマヨネーズ、レタス、輪切りオニオン、トマト、ベーコン、チーズ、玉子焼き、バンズ同様薄身のパティ、ケチャップ、下バン。パティは薄身ながら絶妙な粗さ。チーズはスライスではなくて塊を分厚く切ったモノがそのままゴン! と挟んである。その塊りがそのままゴン! と体内に入り込む感じ。口の中でやや"モタる"んだけど、ソノ"溜め"がたまらない。このチーズ塊を核として、マヨネーズとケチャップの混ざった濃い甘い味がやはりゴン! とリードする中、味は薄いが水分補給係=トマトが働き、ハムのように柔らかなベーコンが重たい塩味をキュッと効かせ、オニオンの軽快な辛さが心地好く作用。
パティとバンズは強烈な特長こそないが、それでもこの濃い味の構成の中にあって不思議なくらい存在感がある。ゴン! と押しの効いた濃い目の味付けにはとにかく勢いがあって、食べる者を魅惑の世界に引き込むだけの力を十分に持っているようだ。本当に何か活きのよいモノを塊りのまま口から体内にググッと押し込んだ感じ。一口食べればあとはオートマティック!
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毎日歩いて食べに行ける機会に恵まれた九州文化学園の女子生徒たちがどういう感想を持っているのかはわからないけれど、私的には旅の一発目、予想外に短い待ち時間に、まだ心の準備の整わぬうち口にして、ある種出遭い頭にゴン! っとやられて目から火花の飛び散るような、そんな強いインパクトを受けたバーガー。味わいたくても"アッ"という間になくなっちゃうんだなぁ〜
2005.10.18 Y.M
住まいが佐賀なんで、たまに遊びに行く佐世保で食べますよ。
ログキッド行きましたか?
コメントありがとうございます。
LOG KITは1回目の佐世保の旅の際に行きました。
佐世保ももう1回ぐらい行きたいですネ。観光的な部分を取り除いて、佐世保の町の生活に何十年という間、しっかりと根付いてきた部分を、じっくり見てみたいです。
独特のハンバーガー文化には驚かされます。
また行くならば、よさこい祭りの時に行くと、賑わってて楽しいかもしれません。
ふたたびコメントありがとうございます。
そうなんですよ、味もさることながら、私が惹かれるのはその文化であったり、そのパワーであったりするのです。
あれだけ地域に根差した食べ物なので、他の場所に移し変えが効くのかな、という疑問も最近すこし湧いています。
またよろしくお願いいたします。