「Royal Host」 のメニューからハンバーガーが消えてより久しく、期待の新感覚ファミレス「Dexee cafe&dining」は突然の閉店――そんな中、存亡危ぶまれるこの「外食」編に新たな救世主の登場……待ってました! 「こんな身近にもバーガーが……」という設定こそ長く望んでいたものなので、とりあえずはガスト、歓迎である。
今さら紹介するまでもない「もっと気軽に、もっと身近に、あなたの街にあなたのガスト」。全国47都道府県すべてに店舗を展開し、2003年11月には直営のテーブルレストランで世界初となる1000店舗を超えるチェーンとなりました――ということで現在全国に1,028店。
元々はすかいらーく。すかいらーくの1号店は1970年7月国立(くにたち)――やはり70年代前半のこの時期は、外食産業の創業・開業ラッシュのようで。その後ジョナサン、藍屋、バーミヤンなども含むすかいらーくグループ1000店を達成をしたのが'92年6月。で、翌年の'93年9月、沿革には「ガスト転換スタート」とある――文字通り「すかいらーくをガストに変えてゆく」という意味なのだろう。
かくしてガスト1,028店に対し、すかいらーくは今や僅かに158店のみという圧倒的大差が付くに至るのである。この数字が意味するところ――それはつまり、街でガストに出会う約10分の1の確率でしかすかいらーくに遭遇できない――ということである。そんなに稀少だったのか>すかいらーく……。
まぁ私、所詮素人で御座いますんで、こんな"その道の"話はコノ辺で仕舞っておきまして、本題の方へと……。
ガストバーガー¥504。付け合せはフレンチフライにパセリ←洋食的。表面白ゴマのバンズはきわめてマックなルックス。濃い目の甘味が効いており、ややスポンジ質。中身はえらく粘る黄色いチーズ、すぐパティ、タルタルソース、レタス、オニオンスライス、下バンズ。
パティは案外な線で健闘しており、噛みしめるとナツメグとペッパーの味がグッと効いてくる。タルタルのちょっとひしゃげたような味は好みでないが、それを差し引いても案外に案外な一品であった。
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バーガー500円上限説に則り、税込み504円でこのようなバーガーをメニューに載せてきた……と言うか、ポテト付きで504円――サラダの残りやらハンバーグやらを掻き集めれば、つまりは"出来る"ということである――ハンバーガーが。そいつを現にやってのけたという点で、ここはやはり素直に歓迎すべきでありましょう――ガストバーガー。
あぁ……但し! BGM――鳴ってるんだか無音なんだか殆ど聴き分けのつかない状態が長らく続いて、正直不快だった。