「FRESHNESS CAFE」以来2度目登場、株式会社フレッシュネスの別事業。「1950年代のアメリカンダイナーをアレンジした店内でボリュームたっぷりの料理をお楽しみいただけるレストランです」……ほぉ、こーゆーのが50's テイストなワケね?
千駄ヶ谷二丁目、すぐヨコにトンネル。上は仙寿院というお寺の墓地だろうか。トンネルをくぐるとビクター青山スタジオ……そう、例の鉄則のとおり、心底ひと気のない……と言うかうら寂しい場所に在る、角地を使った、そう広くない店。入ると扇型のキッチンが。入口ヨコの柱に店のデザインのお手本にしたのであろう、アチラの街のコーヒーショップの写真が飾ってあるのだが、まー確かに見事ソックリ! イメージで言うと、昔、新幹線とか旅客機の内装によく使われてた合成樹脂の化粧パネル……わかる? 見るからに安っちくて退屈な素材で、継ぎ目に金属の桟が通してあるヤツ……アレをワザと使ってるのネ。窓に下がるブラインドのまぁ細いコト! 床は白黒タイル。ビニール製のソファ、そしてスチール製品の数々――コノ人工物の多さが50年代?
ココもまた使い古したメニュー。肝心のバーガーメニューはボロッボロの紙切れ一枚。チーズバーガーコンボ¥850。すべてコンボ売り……と言ってもフレンチフライが付属なだけなのだが。おともにアイスフレッシュミントティー¥530。
やはり血は争えぬ……出て来た皿は「FRESHNESS CAFE」によく似ている。バンズの間に挟まれているのはチーズとパティのみ。レリッシュ、トマト、オニオン、フリルレタスは外付け。客自ら組み立てる式。くすんだ茶色のバンズは表面ケシの実……つまりあんぱん状。しかもあんぱんのようにほのかに甘い。レリッシュ(ピクルスのみじん切りをそう呼ぶなら)、トマト、オニオン、フリルレタス、チーズ、パティ。レリッシュは例によって柴漬け食感のガリ味。真っ白いタマネギの輪切りは生で辛〜っ! 野菜はどれも乾き気味。せめて出す前に霧吹き吹きかけるとか、ウソでもシズル感は欲しい ところだ。パティも同様にドライ。旨味は無くは無い……けど淡白。現にキッチンからは、肉を焼く軽快な音こそ聞こえ、胸躍るような肉のニオイは漂って来ない。FRESHNESS 別ヴァージョン……と考えると、ちょっと物足りないか。皿に「ONE'S BURGER」とある。コレ、かの白山の「ONE'S DRIVE」のかつての店名である。いいのか……って、そもそもが一般名詞なので、ま、良いも悪いもないのだろうが。ただややこしい。
アルコール類800円前後。「MOS's-C」では600円前後だったネェ……。BGM――FENみたいなラジオ番組の有線で、店入るなりシンプルマインズの「DON'T YOU (FORGET ABOUT ME)」がかかっていてメチャメチャかっこ良かった! ……ってトコまでは良かったのだが――。
2005.6.1 Y.M