2005年06月01日

# 067 ONE'S DINER [千駄ヶ谷]




 「FRESHNESS CAFE」以来2度目登場、株式会社フレッシュネスの別事業。「1950年代のアメリカンダイナーをアレンジした店内でボリュームたっぷりの料理をお楽しみいただけるレストランです」……ほぉ、こーゆーのが50's テイストなワケね?

 千駄ヶ谷二丁目、すぐヨコにトンネル。上は仙寿院というお寺の墓地だろうか。トンネルをくぐるとビクター青山スタジオ……そう、例の鉄則のとおり、心底ひと気のない……と言うかうら寂しい場所に在る、角地を使った、そう広くない店。入ると扇型のキッチンが。入口ヨコの柱に店のデザインのお手本にしたのであろう、アチラの街のコーヒーショップの写真が飾ってあるのだが、まー確かに見事ソックリ! イメージで言うと、昔、新幹線とか旅客機の内装によく使われてた合成樹脂の化粧パネル……わかる? 見るからに安っちくて退屈な素材で、継ぎ目に金属の桟が通してあるヤツ……アレをワザと使ってるのネ。窓に下がるブラインドのまぁ細いコト! 床は白黒タイル。ビニール製のソファ、そしてスチール製品の数々――コノ人工物の多さが50年代?

 ココもまた使い古したメニュー。肝心のバーガーメニューはボロッボロの紙切れ一枚。チーズバーガーコンボ¥850。すべてコンボ売り……と言ってもフレンチフライが付属なだけなのだが。おともにアイスフレッシュミントティー¥530。

 やはり血は争えぬ……出て来た皿は「FRESHNESS CAFE」によく似ている。バンズの間に挟まれているのはチーズとパティのみ。レリッシュ、トマト、オニオン、フリルレタスは外付け。客自ら組み立てる式。くすんだ茶色のバンズは表面ケシの実……つまりあんぱん状しかもあんぱんのようにほのかに甘い。レリッシュ(ピクルスのみじん切りをそう呼ぶなら)、トマト、オニオン、フリルレタス、チーズ、パティ。レリッシュは例によって柴漬け食感ガリ味真っ白いタマネギの輪切りは生で辛〜っ! 野菜はどれも乾き気味。せめて出す前に霧吹き吹きかけるとか、ウソでもシズル感は欲しい ところだ。パティも同様にドライ。旨味は無くは無い……けど淡白。現にキッチンからは、肉を焼く軽快な音こそ聞こえ、胸躍るような肉のニオイは漂って来ない。FRESHNESS 別ヴァージョン……と考えると、ちょっと物足りないか。皿に「ONE'S BURGER」とある。コレ、かの白山の「ONE'S DRIVE」のかつての店名である。いいのか……って、そもそもが一般名詞なので、ま、良いも悪いもないのだろうが。ただややこしい

 アルコール類800円前後。「MOS's-C」では600円前後だったネェ……。BGM――FENみたいなラジオ番組の有線で、店入るなりシンプルマインズの「DON'T YOU (FORGET ABOUT ME)」がかかっていてメチャメチャかっこ良かった! ……ってトコまでは良かったのだが――。


2005.6.1 Y.M

posted by ハンバーガーストリート at 23:08 | TrackBack(0) | チェーン店のスピンオフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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