「コメダ」は家の近くの関東2号店に行ったワケだが、今回の店はリアル名古屋! デラ名古屋!!
●久屋大通公園
名古屋の道路は道幅がなにしろ広くて、初夏の日和を歩くにはとても気持ちが良い。テレビ塔の建つ久屋大通公園に面した店。
と言っても南北2kmにわたる長い公園なので、これだけでは説明不足である。テレビ塔の北側、リバーパークと呼ばれるエリアが向かい。名古屋の中心部ではあるが、そこはやはり鉄則どおり、ど真ん中である栄からはやや外れて、丸の内三丁目に位置(後日聞かされるに路駐スポットと)。駅で言うと地下鉄名城線・桜通線の久屋大通(ひさやおおどおり)駅が最寄。
●創業 1987年
看板にはHOME MADE HOT DOG――今年'07年で20周年を迎える名古屋屈指の老舗ホットドッグ専門店である。先代店主はフリスビーの全日本チャンプで、世界大会出場のため渡米した折、スタジアムで出合ったホットドッグに――売り子が客に向かってドッグを投げるそう――強い衝撃を受けてオープンさせた。その後2代目店主・小林さんに引き継がれ、現在に至っている。
ホットドッグと言うよりは渋目のビアパブな佇まいで、よく手入れされたこげ茶色の床板とイスの黒(現在は赤)がグッと落ち着いたシックな雰囲気。狭いキッチンを囲む棚やショーケースのガラスがひと際に印象的。
その狭いキッチンの囲いの横を抜けるとテーブルが4席ほど置かれた、これまた狭いスペースに辿り着くのだが、ココがまた大変居心地が良くて、マガジンラックから好きな雑誌をまず1冊手に取り、適当な席に腰を落ち着ける――という一連の動きがココでは至極当たり前のことであるかのように、何人ものお客さんによって繰り返される――グッと落ち着く空間である。
●6種類の「リッチ」
ホットドッグ10品、サンドイッチ7品、そしてバーガーは"大きく"7品。ベーシック¥378、チーズ¥399――この辺りにはトマトが入っていないので、6種類の組み合わせの中から中身をチョイスできるリッチ¥472からチーズ&トマトを。リッチに6通りの組み合わせがあるので、正確にはバーガー12品。ともかくバーガーメニューはいずれも500円上限説を厳守しているワケで、コノ辺りの使い勝手とコストパフォーマンスの高さは素晴しいの一語に尽きる。まぁ土地が土地、名古屋は日本一の喫茶店激戦地ですから。お供はアイスオーレ¥315。画像のとおり袋でキュッと縛ったようにして出て来て、実に食べやすい。
バンズは洋食レストランで出るような、てっぺんにツノのある<テーブルロール系。濃い香りがする。以下順番に自信はないが、マスタード、ピクルス、チーズ、マヨネーズ、トマト、パティ、レタス、下バン。白いチーズはジャイアン……じゃなかった、ゴーダ。そしてやや滋味に欠けるパティ――マックのような細い繊維の集合体で、肉らしい迫力には乏しい。マスタードとピクルスの味の印象、そしてパティの質感……マック的テイストを基調にしたオールドファッションな味わい。
この日体調がイマイチで、味覚・嗅覚が鈍っているであろうことを考慮して、2個目――リッチのチリ&チーズもいっておいた――なにせお値段お手ごろですから。こんなとき、アイスオーレがバーガー2個分に耐える量あるのがこの上ない幸せ。チリ&チーズはチリソースに締まりがあって、初めの組み合わせよりも美味しかった……なんてなコトを考えるうち、チリを使ったホットドッグチリサワー¥441辺りも食べたくなってきた。きっと美味しいに違いない。
名古屋アレンジに走らず、本場アメリカの正統を貫く辺りが魅力。BGM――入ったときは品の良い70'sソウル/ブラックchだったが、スタッフが一名加わったタイミングで70'sロックchに変わった――どちらもシックな店内の雰囲気に上手く溶けて気持ち良かった(2007.4.10追記)。
→ # Saucisses [名古屋・丸の内] のリッチ――ベーコン&エッグ
― shop data ―
所在地: 愛知県名古屋市中区丸の内3-18-12 ナガサワビル1F
地下鉄名城線・桜通線 久屋大通駅歩5分 地図
TEL: 052-961-7008
URL: http://saucisses.net/
オープン: 1987年2月
* 営業時間 *
月〜土: 10:00〜22:00(21:30LO)
日曜日: 10:00〜21:00(20:30LO)
定休日: 無休(要確認)