オーナーシェフの英国人はどうにも"敏腕"らしい。世界各国を渡り歩いた末に来日。代々木上原のWeST PArK CaFE(赤坂店は当"隧"道既出。どおりで近いモノを感じた)、天王洲のT.Y.ハーバーブルワリー(調べたらバーガーあるじゃない……また行くトコ増えた)など次々に手がけていった――って具体的に「何を」「どう」手がけたんだろ?とはいつもながらのシロウトの疑問――。あっ、因みに↑、よく調べたネ……などと感心しないように。お店の入口に貼り出されていたコトなのでね。
中央区は晴海にある晴海アイランド トリトンスクエアのショップ&レストラン街晴海トリトンにある、水のテラスに面した半分明るく半分お酒な雰囲気のお店……長いナ。え〜と、トリトンスクエアとは、要は職住・買い物処&食事処が隣接した、昔で言う団地ないしは小ニュータウン的機能を持つ一画で、下町っ子たち(一応隣は月島ですから)の憩いの場として親しまれていると。でお店の説明……木の床にスチールの椅子・机――これらのインテリアはIDEEで揃えたモノらしい。明るいライティング。ソファにはクッションが並べられ、くつろいだ気分も。天井から下がったテレビにはJリーグの試合が――と、これまでざっと挙げてきた構成要素はWeST PArK CaFE 赤坂店に極めて近い。オーナーシェフがかつて手がけた代々木上原のWeST PArK CaFE 1号店も「西海岸をテーマにした」カジュアルアメリカンとのことなので、きっと"彼(か)の国"の西岸はこんな感じになっているのに間違いなかろう。経営上はWeST PArK CaFE とは無関係、スティルフーズという外食系企業による。このスティルフーズ経営の店がまたアルワアルワ……(これから行こうとしてるお店モネ)あのジェラート屋も、あのクレープ屋もそうだったのネ……という具合で、至る所に勢力を拡げている。
で、コノ店は同じくスティルフーズの人気店、六本木ROTIのグリル版という性格付け。ステーキバーガー\999、トッピングにチェダーチーズ\150。付け合わせなし。クレソンが添えられ、パセリが振られている。白いバンズは表面ケシの実、ほのかに生地の良い香りが。バンズの裏にマヨ、下にフリルレタス、ピク、トマ、オニ。オニオンは今まで食べたことのない、グリルなのに煮込んだかのような絶妙なとろけ加減!チェダーもたっぷり溶けて、パティ、でバンズ(heel)。「スモーク味のする」パティは確かに香ばしく、スモーキーな匂いを放っている。ちょい硬めの肉感、脂はほどほど。分量として肉より野菜組の方がやや勝っているようで、思いのほか肉々しいワイルドさには浸れなかった。BGMはハワイアンがかかっていたようだが、近くの大阪弁のおばちゃんの喋りがあまりに雰囲気を壊すもんだから、途中からヘッドフォンで栓をしてしまった――いや、ウチは母も祖母も生粋の難波人なんだけど、要は喋り方かな?きっと同じ大阪人でもカナワンナァ……と思ったに違いない。お供にパラダイスアイスティー\350。
2005.5.14 Y.M