2005年05月01日

# 058 Homework's [広尾]



 日本初を名乗る店のひとつ。ココの日本初は「最初のグルメハンバーガー&サンドウィッチレストラン」。グルメハンバーガー……当"隧"道では使わない言葉だが、つまりはファーストフードで食べられるおやつ的廉価バーガーに対する"高級バーガー"くらいな意味合いだろうか。ただ、日本初と謳うわりには創業何年……という記載がない。はて何年……(※正解は記事の下に)。

 広尾商店街の突き当たり、祥雲院という寺の門前にある。因みにこの山門の奥がすぐ境内・本堂とばっかり思っていたところが左にあらず、門をくぐってもなお舗装された道路が続いていて、しかもすぐ二手に別れている。はてお寺は……まぁいいや。ココも店の正面全開にして、都内人気スポットにしてはまずまずのんびりした広尾商店街の空気をふんだんに取り込んでいる。入口すぐの特等席は外国人カップルが占め、フォークとナイフで器用にバーガーを食べていた。

 カウンターを勧められる。目の前に黙々と調理に励むスタッフ3名――イヤ〜緊張しますやん……! なので↑今回はやや恐縮気味の画像に……。てきぱきと手際良くバーガーを作る様子についつい見入ってしまう。広くない店内、キッチン周りは本当に無駄がなく、十二分に考えられた設計が施されているようだ。特に冷蔵ケースを戸棚式に宙に上げた工夫(キャビネット)は目からウロコモノ。ホールは白壁、ドーム型天井に床は木、小じんまりと温かみのある造り。

 チーズバーガーレギュラー130gで¥1,100。付け合せナシ。中はピクルス、トマト、オニオン、マヨネーズ、レタス、ケチャップ、チーズ、パティ。バンズはホワイト/グラハムから選択――ホワイトを。このバンズ、最初から上下に分かれてはいない……って調理上の話ネ。包丁で真ん中を二つに切ってから鉄板に乗せる。フカッとした食感で「ハンバーガーイン」にも似た牛皮のように柔らかな手触りなのだけれど、噛むとカリカリッと言うよりシャリシャリッという感じのキメ細かな粉砕の仕方をする。少量乗ってる白ゴマの味が美味々々! 分厚く真っ赤なトマト、そしてホントにキレイに折り畳まれたレタスは多過ぎず少な過ぎずの絶妙な水分量で心地好いったらありゃしない。

 もちろん主役はパティ――中はまだ赤々とした焼き加減。程好い粗さ、そして脂の乗りの良さ……コレは真剣に美味しいこの深み、マイルドでコクのある旨味……ただの脂ではない。肉よし野菜よし、そこに初めから振られたケチャップとマヨソースが美味しく絡んでくる――無添加・ナチュラル志向(特に健康食品系)は、ともすれば薄味ないしはほとんど味のしない妙な味付けに陥りがちだが、コノ店のバーガーは優れた素材をズラリ揃えながらも、バーガーらしいパンチの利いた味付けを忘れておらず、その辺りのバランス感覚こそ見事だと思った。見た目にはなんのことはない中身もごくごく普通のバーガーなんだけど、この当たり前のようなバーガーにこそ本物を感じる。内容に一切無駄のない基本に忠実」という言葉こそ最もふさわしいバーガー。

 BGM――ん? なんか流れてたなぁーという程度に多分有線洋楽ポップス。麻布十番・京橋に支店、六本木・丸の内にthe Pantry BY HOMEWORK'Sという別名の支店がある。


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# Christmas'07 ◆ vol.6 Homework's [広尾] の
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― shop data ―
●広尾店
所在地: 東京都渋谷区広尾5-1-20 七星舎ビル1F
     東京メトロ日比谷線 広尾駅歩3分 地図
TEL: 03-3444-4560
URL: http://www.homeworks-1.com/
オープン: 1985年7月26日
* 営業時間 *
月〜土曜日: 11:00〜21:00
日・祝日: 11:00〜18:00
定休日: 無休(でも要確認)

2005.5.1 Y.M

posted by ハンバーガーストリート at 19:22 | TrackBack(0) | 東京編◆東部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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