三軒茶屋と池尻大橋の中間、三宿の交差点から世田谷公園の方へと歩くこと10分――なのでどちらの駅からも都合20分。特に名前のないコノ通りに面したサンドイッチカフェ。サンドイッチが25品、対してバーガーは4品――なのでサンドイッチカフェ。
白と青で統一されたさわやかな店内。すっきりとしたモダンなデザインの椅子が並べられ、通りに向いたテラスも気持ち良さそう。ただ、あまり掃除が行き届いていないのと、水に氷が入っていないのと――因みにこの後入った近くのカフェでも水のグラスに氷はナシだった。三宿ではトレンドなのか? ――アイスティーの氷がすぐ溶けてしまったのと――多分これは気温にも因るだろう。オープンエアにしてからクーラーを入れるまでの季節は、年間通じて氷の溶け方が特に早い時期の筈である――ちょいと気にはなったのだが、まぁいいや。BGM――納涼を誘うクラブ系ブラジルorジャズが。チーズバーガー¥1,300、白いふっかりバンズ、マヨ、チーズ、パティ、オニオン、トマ、レタ、ホースラディッシュ(西洋わさび)ソース、バンズ(heel)。パティは適度な粗さと肉汁、焼き加減も良くてとても美味しい。だのに……だのにぃ……。
そもそも運ばれてきた時点ですでに下のバンズ(heel)はすべての積載物の水分を一手に引き受け、ブヨブヨのスポンジ状に……こんなバンズ美味しいワケがない。わかる? 食パンを牛乳に浸したようになってるワケ。ソテーしたオニオンも甘くて美味しいし、チーズもパンチが効いてて美味しいし、真っ赤なトマトも良い味だし、葉肉の厚いリーフレタス(不勉強につき品種不詳。御免! )もボリューム満点でヘルシーそのものなんだけど、多分ねぇ……そもそも挟んでるモノの量が多過ぎるのだよ。もう始めの一口目からバーガーは崩壊していて、トマトは後退し、レタスは前のめりして、全内容物を一時(いちどき)に口に入れることが出来ない。所謂グチャグチャの快感を通り越してもー目茶苦茶! 破片を拾って食べてゆく感じ? ミレーじゃないんだから。
下バンズ(heel)の決壊に続き、程なく上(crown)も飽和点に達し、サンドの意味が無くなってしまった。個々の素材は抜群に美味しいワケなのだから、もう少しサイズダウンして作っても、いやサイズダウンして作った方が絶対美味しいと思う。初めてフォークとナイフを使って「食べねば」という気になったバーガー。美味しいパティをオニオンとトマトと合わせて食べたいのに、まずはそれらをフォークで掻き集め、パティの上に載せてから食べないといけないという、この虚しさ……。一度組み立てられた食べ物をフォークの先でグズグズと崩しながら口に運ぶというのも気持ち良いものではない。但し、欧米人には器用に切り分けて食べる人もいるので、その辺ひとえに慣れ(習慣)もあるだろうか。
これだけグジュグジュに崩壊するバーガーをサーブしておきながら、おしぼりが一つしか出てこないというのも気になる。その辺り、世の情報にやや遅れているようにも感じられるのだが……いや、それもこれも美味しかったからこそ言うことなのである。モノは確か――なのでバーガーが崩れぬよう、竹串とバーガーパック持参で臨めば、きっと存分に堪能できることだろう。
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― shop data ―
所在地: 東京都世田谷区下馬1-40-10
東急田園都市線 三軒茶屋駅歩12分 地図
TEL: 03-3795-1144
URL: http://www.fungo.com/
オープン: 1995年12月9日
営業時間: 11:00〜25:00(LO24:00)
定休日: 無休(要確認)