2005年04月22日

# 053 Humpty's Garden [後楽園]



 ハンバーガーと言えば……アメリカ? アメリカと言えば……アメフト? バスケ?? ……てなワケで春4月、日本のプロ野球もいよいよ開幕! (あんまり興味ないけど)の候を見計らい、いざ東京ドームへ。

 折しも皐月賞開催のこの日、ドームではパリーグ公式戦北海道日本ハムファイターズvs.東北楽天ゴールデンイーグルス(両チーム! 名前長いゾ!!)のデーゲームがあり、なにやらコスプレフェスタなる集会があり、某通販大手の催事もありで、ドーム周辺は家族連れやら彼氏連れやら彼女連れやら人生"馬と道連れ"やら、老若男女・有象無象が玉石混交、相乱れ……ている割りには、休日の昼下がりを思い思いにのんびり過ごす光景が其処彼処に見られる、何とも平和な日曜日であった。


 東京ドームシティには確認できただけで3店――と東京ドームホテルに入ってる「シズラー」――メニューにハンバーガーを載せているお店がある……のだけれど、どこも何となくどんなバーガーか読めてしまう感じなので、まぁいずれ機会があれば食べるでしょ……くらいのコトにしておいて「スタジアム」「スポーツ観戦」そして「野球」に最も近く寄り添ったコノ店を選んでみた。

 このバーガー"隧"道、何も1個2,000円もする破格バーガーばかり紹介しては悦に入っている、そんな企画ではない。ハンバーガーのある処・ふさわしいシチュエーションを求めては、その在り様をレポートする――それこそが"本懐"。でハンプティーズガーデン――無論、店名は東京ドームの愛称ビッグエッグから。ドームの外、21番ゲート横、ドームの側面に沿ったヨコに広い店構え。一般的ファーストフード店形態。客席もあるが居心地良くは見えない。白と黒の床タイルは「ロッテリア」調。

 コノ店のスゴイのはバーガー4品すべて¥360均一であること。プレーヤーズセット(ポテトS+ソフトドリンクM)も均一¥650。料金体系としてはすばらしくわかりやすい。で、4品のバーガーの基本となるのがプレミアムバーガー……おいおい、プレミアムからスタートかよ。普通一番良いのがプレミアムでは? だのに包みのシールには「レギュラー」と……ゆーワケでメニューは至極わかりにくい。

 トマト入りがプレミアムでチーズ入りはチーズ。ところがこの輪切りトマト、断面斜めに切れてる――つまり、ある方向から見るとトマトが挟んであるように見えるんだけど、真反対からはトマトは見えないのだ。おいおいっ!!

 チーズバーガー¥360。バンズは上から見るとグローブの形をしてる。押された焼印(風)「24」はもちろん高橋由伸選手の背番号。番号は他にいくつもあって「さぁ〜何番かなぁ?」というお楽しみになっている模様。

 バンズ裏はマック同様焼き跡しっかり付いてるも、焼き込んだ形跡ナシ。チーズがきて、刻んだオニオンとケチャとマスタードがきて、パティ、ふたたびバンズ。基本的にはマックのバーガーと変わりない――が、マックよりさらにひと回り小ぶりかな? そう思うとコイツの360円はボッタクリと思われて仕方ない値段だ。ただパティだけはそれなりに噛み応えのある粗い肉感で、思いのほかよい。

 よろしくないのは、まったく混んでいないこの日・この時間帯、「イベント開始に駆け込みセーフ。そんな時にはこのお店。おいしいハンバーガーやホットドッグがすぐに出てきます」と謳っておきながら、チーズバーガー1個つくるのにそうさね〜10分はかかったこと。そして頼んでないのに袋の中にポテトが入っていたこと。ということはきっと他の客の袋の中には入っていなかったであろうこと。さらにはそのポテトが油がジットリ滲み込んで、とても食べられたもんじゃなかったこと。そして何よりこのハンバーガーに「ドーム」「プロ野球」「スター選手」といった「」を感じることができないこと――。

 そうした意味では私は、日ごろはるかに夢のあるバーガーを口することができているので誠に幸いである。一度入ったら再入場できない閉鎖空間を支配する娯楽施設の強味か、とにかく売り手側が一方的に強過ぎる。僅かの努力でいくらでも安くも美味しくもなろうに……ねぇ〜?

2005.4.22 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 23:08 | TrackBack(0) | 東京編◆東部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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