ハナから異端編に加えるつもりで門を叩く確信犯(←迂闊に使うとすぐ"誤用"と横槍が入るので注意されたし。ココではソノ"間違ってる方"の意味で使ってる)。ナゼニ異端かと言えば簡単、パティを挟むモノがバンズでないから――。
ベーグル屋さんなのでパティをベーグルでサンドしている。他にBLTや、スモークサーモン、スパニッシュオムレツなどをベーグルで挟んだメニューがあるのだが、以下紹介するのはそのパティ版。
ところがベーグル、実は積極的に好きな食べ物ではない。大好きな人が大好きであろうその理由――モチモチっとしたあの高密度な食感が私の場合かえって好みに合わないのだ。なのでこれまで滅多に食べるモンではなかったのだが、ま、ソノ、ほんの出来心で……
レンガ壁でお馴染みの店……と思ってたんだけど、調べてみるとCafe店12店、物販店も画面スクロールしないで収まる程度? どこの街でも……という域にはまだ至っていない模様。だのにお馴染みの……というイメージで思われてるってことは、ひとえにお店出す場所の選び方でしょ。
んで二子玉川店と広尾店は目下、同名異種のベーグルを扱う非常にややこしい状態にある――ひとつは二子玉・広尾両店のみ限定のグルメサンド、ヤンキーズバーガー¥567。もうひとつは両店も含む主要17店でオーダーできる4月の限定ベーグルヤンキーズバーガー¥546。両バーガーは値段も内容も微妙に違う……なので注文を聞くときには「どちらのバーガーですか?」と必ず確認が入る。ただサイトのどこにもコノ二子玉・広尾限定ベーグルの記載がなくて……では一体私はドコでコノ情報を仕入れたんだ?
という次第で二子玉川店にて店舗限定ヤンキーズバーガーを。注文時、"今月のベーグル"合わせ全15種類の中からベーグルの種類を選ぶ。結局メニューの写真に倣い、セサミで。甘いベーグルの下はチェダーチーズ、パティ、カレー味のカールのような味のカレーソース、トマト、レタス――レタスにはドレッシング(多分)、下にマスタード、で再びベーグル。
トマトの酸味はカレーソースの効きをさらに強烈に。マスタードの効きも良好! 従来比1.3倍のビーフ100%パティの適度な薄さと微かな牛クササ、そしてキツ目の各種ソース攻勢――作られた味の、いかにもジャンクなバーガー。なんかベターッとしたモノ食べたいな……というとき、あなたの期待に120%応えてくれる、そんなバーガー。値段も手ごろだし。
ノリで4月限定ヤンキーズバーガーも頼んでみたところ、こっちは合挽きのニオイがフンプンとする。この合挽きのニオイ、バーガー食べる上ではおそろしく邪魔な存在である。図らずも純ビーフと合挽きの違いがイヤというほどよくわかってしまった……。
しかし両バーガー最大の違いは何と言っても気持ちかな? 作り手の、調理している人の想いネ。二子玉限定ヤンキーズバーガーの方が作り慣れてることもあるんだろうけど、気持ちの入り方が全然違っているように思えた――「元はウチのメニューだ!」という自信と誇りかな?
§ §
んで、あとは積極的には好きでないベーグルについてネ……。このようにして間に何か挟んで食べる場合、モッチリ高密度なボディを真っ二つに切るワケだ……すると俄然食べやすくなる、私にとっては。しっかり堅実な噛み応えはヘタなモサモサバンズ食べてるよりずっと安心感と言うか、落ち着いてかぶりつけて、ウム、悪くない。
BGM――米系ポップス有線なワケだが、コレが珍しく大ヒット! かかる曲が次から次から私の気分をおそろしくとらえた選曲で、ゴキゲンに時を過ごすことができた。ナニセそろそろ出ようかと腰浮かしかけたら「アローン・アゲイン」ですから……即時滞在延長決定!
※'06年9月27日、プラットモールの閉鎖に伴い二子玉川店は閉店。ヤンキーズバーガーを食べられるのは広尾と、あと何処か他にもあるのだろうか? (2006.10.21)
2005.4.17 Y.M