外食編、ロイホ1回きりでオシマイかなぁ〜と思ってたら、お仲間登場! 東急田園都市線南町田――なんか出来たなぁ〜とは前々から思っていたんだが、ある日店の前を通ったとき、看板に"Hamburger"と大書してあることに「ハ」と気付き、即刻乗り込んでみた。店の前は土日混みっ混みに混みまくる国道16号。すぐ先が国道246号との交差点、さらにもう500mも行くと東名横浜町田インターだから、まあ混まぬ理由はないワナな立地。
ホントの意味での「店の前」には広々とした駐車スペース。中に入るとまずは高〜い天井、そしてその天井まで届く巨大な書架に目を奪われる。床から柱から明るい木目と白い家具でまとめた清潔感溢れるモダンなアメリカンダイナー(つくづく使い勝手のイイ言葉ダナ……)。サイトでは「新感覚ファミリーレストラン!!」というあまりいただけないキャッチで紹介されているのだが、その言葉に従って"ファミレス臭"を探すなら、まずメニューが洋・和・米・伊、各種とりとめなく揃えてあること。あとメニューのデザイン・レイアウトかな。ドリンクバーはありません。
和食は膳モノ――味噌カツ、鶏竜田、カジキマグロの照り焼き、イクラ丼など。"カフェメニュー"と言うよりは確かにファミレス寄り? 微妙な「間」を狙っている模様。BGMはあまりにイマドキ過ぎるブラック/ソウル。そしてコノ店最大のポイントは愛犬とともにお食事できる室内テラス(もちろん屋外もOK)なのだが、しかもおおいに賑わってはいるようなのだが、しかし個人的には……。
ハンバーグ180gにチェダーチーズをのせたDexeeホームメイドハンバーガー¥1,180をアイスカフェラテで。ココのバーガーはひと言、パティの好みで感想が分かれる。厚みがあって見るからに形の良いパティは、多分メニューのハンバーグと同じものを使っていると思われる、つなぎをふんだんに使用した柔らかくマイルドで、クサミもゴロゴロガサガサした抵抗もほとんどないモノ。豆腐ハンバーグと言われてもそうかなと思ってしまうくらい穏やか・まろやかなパティ。ココ最近、いかにもビーフ100なガサ感・イガ感は適度にあった方が良い――という考えの私なので、そうネェここまでくるとちょっと牙抜き過ぎちゃったかなって感じ? バーガー全体としてもこのパティの占めるところが大きく、弱い塩味でまとまった平和で穏やかなバーガーである。
バンズ(crown)の下は細長くスライスしたオニオンにマヨネーズソースがかかり、トマト、チェダーときてパティ。その下に数層に畳まれた歯応えの良いレタス。これにもマヨソースが。適度なツヤのあるcrown は表面に白ゴマ。heel は厚みがあってこれまた立派――というかちょっとカッコイイぞ! 付け合せはフレンチフライ(とクレソン)。あとHEINZの小袋のケチャップ。
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http://www.dexee.jp/のサイトに行くと2つとびらがある。ひとつがこの「Dexee cafe & dining」でもうひとつが「DexeeDiner」という渋谷・松涛・恵比寿に店を構える純カフェ(←いい加減こんな言葉が出て来てもおかしくない)。
できたのはDexeeDiner の方がずっと前(cafe & dining はsince 2003)。ともに“〜wanna read and dine?〜”というキャッチも一緒、写真見る限りコンセプトもインテリアも同じ。どこからどう見ても関連性のある店なのだが、「Dexee cafe & dining」は牛角・温野菜・鳥でん・土間土間で知られるかのレインズインターナショナルの経営(なのでちょうど16号挟んだ向かいに牛角がある)、「DexeeDiner」の方はレストランカーディナスグループという、これまたその方面(?)ではよく知られた会社が経営――と、よくわからぬが経営を分け合っているのである――正直ちょっと不思議。同じ題材を2人の監督がそれぞれの視点から撮り収めたオムニバス映画のような趣きである。
いまはまだ南町田に1店舗のみの店だが新感覚ファミリーレストラン! として、東京近郊にもう少し増えてゆくであろう――ということでこの外食編に加えた次第。
※'05年5月22日、ちょっと目を離した隙に閉店しておりました。誠に残念……(2005.8.16)
2005.3.30 Y.M