最寄駅……ビミョーに乃木坂か。でも乃木坂に用のある人などまずいないから(失礼!)六本木かなぁ……というワケで鉄則にならい、やはりココペーズマジックもちょっと離れた立地。
お店の地図がわかりやすい――外苑東通りを"もと防衛庁"の辺りで"もと東大生産技術研究所"の方に曲がる。ビルの1Fなのだが、スゴイのは店の前が立体駐車場のターンテーブルになってて、その奥にあること。立駐の入口を抜けて店の入口に達する感じ。きっとその分いくらか賃料が安いのだろう、入ってみると横に広い。うなぎの寝床とはよく言うが、差し詰めカニの寝床? センターにどーんと横長なオープンキッチンがあり、その手前は円卓の間。さらに外から見えない位置に両翼があって、右が照明抑えたダイニング、左がカウンターバー式になっている。
BGMは80'sヒット。ダイナーのムードに全く合っていない。冷静に見渡すと、柱や窓の位置からみてココ、1F駐車スペースの一部を利用して作った店舗のよう……よくぞここまでの内装をほどこしたものと感心させられる。さすが六本木!
チーズバーガーレギュラー¥1,050。オープンフェイス。しまったのは重ねる順番を間違えたこと。バン(crown)→ピクルス→トマト→オニオン→レタス→チーズ→パティとゆくのが純正のところをバン(crown)→レタス→オニオン→トマト……と重ねてしまった。
バンズは表面がフニャと柔らかく、クニャっとつぶれるタイプ。上に白ゴマ、裏に軽くバター。よく焼けてる。特に端っコのエッジのカリカリ感? コイツは必殺技ですな。すべての食材の間を掻い潜って、いつでもパリッとナイスな歯応えがまず口の中に飛び込んでくる。
レタスと生オニオンのみずみずしい歯応えも非常に心地好い。レタスの端にちょっとだけタルタルソース。そしてクレソン――正直際立った味や香りはせぬものの、レタス同様歯応えが良い。チーズは黄色い半透明……なんだろう? パティはいかにも牛肉な感じ。胡椒で軽く味付け。ややゴツっと硬めで味は薄い。何と言うか余計な演技をしていない感じ? 言い換えれば芸のないパティとも言えるのだが、つまりある意味このバーガーの主役はパティではないのだ。
とは言え硬目路線の王道を行く、誠実で堅実な味の捨て難いパティ……なぁんて好きなこと言ってたらコレ「長崎の平戸牛を使った100%ビーフパティ」とのこと。最近ようやくこういう舶来系ゴツ目路線にも肯定的になってきたところなので、この和牛のアレンジの仕方にももちろん賛成である。レギュラーは1/4 POUND(112g)、やや小ぶり。結局何も加えずに平らげた。
全体の印象としては甘い食後感、とってもナチュラルな後口。作為的な味付けが無く、わりとスルスルと入ってゆくタイプの食べやすいバーガー……なぁんて適当なこと書いてたら「自然な飼料で育った長崎の平戸牛、玉ねぎやトマト、コーヒーなどはオーガニック、パンは無添加……というこだわりを追求」「“作り手の顔の見える”素材でハンバーガーを提供致します」とのことで、ほぉ……あながち的外れでもないようだな>自分。
HPにある「アメリカのトップエリート達が最後の晩餐に選んだメニュー。それが、スローフードなハンバーガー」という文句も気になる。そうね……ちょっとハイクラスな米国人のお食事……ってイメージかな? テーマは「ハンバーガー=健康」という図式。バーガー12品、サンドウィッチ18品! 付け合わせナシ。ランチなら諸々付いてお得な模様。
2005年02月16日
# 038 Pe'z magic [六本木]
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