1,000円を軽く超えるバブリーなバーガーが続いたので、ココはひとつあるべき姿に帰ってラブリーな低価格バーガーをご紹介――
その店の情報は去年7月、実は佐世保バーガーと同時期に入手していた。そして半年後の昨日、念願かなってついに……!って佐世保より遠かったか、立石バーガー……
てっきり立石にあんのかと思ってたら堀切菖蒲園だった。が、私は上野以東の地理はカラキシなので、どのみち同じことである。とにかく怪しい店との触れ込みで、どちらか言うと怖いもの見たさ……的紹介記事が多数。ご近所在住のC嬢も巻き込んで、いざ探し当ててみたその店は……↑噂以上!看板には「完全栄養食」「好評発売中!」「100円」……ジュウニブンに怪しい!!ま、普通入んないやネ……。まさに突撃取材である(哀れC嬢……)。
「焼きたて」と貼られた(ウソつけ!)購買風ショーケースに並ぶハンバーガー、サンドの数々……思っていたよりバリエーション豊富。バーガー5種類……立石バーガー、トマト立石バーガー、オニオン立石バーガー、以上オール百円。チキンカツバーガー、エビクリームバーガーは\150。他にあんぱん・クリームパン\80、コロケパン\130(←脱字ぢゃないヨ)、サンドイッチ各種\150、札しかなかったけど食パン1斤\150――どれもラップに包まれており、パン屋の惣菜パンを連想させる。
中に入ると奥から人の良さそうなご主人。イートインスペース机と椅子はあるのだが、食事できるのは定食モノのみと……止むなし。その代わり作り立てをいただくことに。頼むとジュージュー音がし始めて、ほどなく出来上がり。出来立てもラップするのか……と思いつつ店を後にし、寒空の下食べる場探して右往左往。冷め切らぬウチに何とか区民センターのベンチを確保。
さて立石バーガー、画像では(張り切リ過ぎて)大きく写っているが、実際は片手でスッポリ掴めるくらいの大きさ。ハッキリ言って見た目は……。バンズの裏にガーリックバター(推定)、それはそれは薄〜い円形のパティに、その下はレタス……でなく千切りキャベツ。マヨネーズがかかり、あとはケチャップ。
バンズはフランスパン系あるいはドトールで出て来るサンドのような表面のザラザラした硬さ。適度な弾力があり、しっかりした噛み応えで……オーッ美味!マヨとケチャはキャベツと相性よく、しかも"1+1"の単純なベターっとした味ではなくて、意外や微妙な味の融合を遂げており、コレにチーズを加えたら合うだろうなぁと思わせるマイルドな味わい。パティは少量ながらガーリック味と相俟って、主役たる存在感は十分示している。
コレ……百円で相当美味しいヨ。部活帰りに百円玉一枚でこんなバーガー頬張れる葛飾区の中学生は幸せだなぁと、ちょっぴりノスタルジックな空気をも醸すバーガー。
完全栄養食――うん、最近つくづく思うのだが、マックのバーガーを念頭に考えるから「ハンバーガー=不健康」という公式が成り立つのであって、野菜と肉がバランスよく挟まれたハンバーガーなら栄養価も高く、決してジャンクな食事とは言い切れないと思うのだけれど……。
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『ぶらり途中下車の旅』情報によれば「御主人はかつてはロサンゼルスで1年半位、修業も兼ねてバーガーショップで働いていた」「御主人1人ですべてこなしている為、1日30〜40個の限定」「仕込みは朝6時から始める」……。怪しさの陰に誠アリ。話題性十分!菖蒲園に行くときは立石バーガー持参で。
【各地に残る、創業20年超のハンバーガーショップ】
・# 186 ロッキーバーガー 利根店 [利根町]
(創業:1983年)
・# 182 オリエントバーガー [半田]
(創業:1983年)
・# 147 ラッキー [磐田]
(創業:不明ながら25年超はほぼ確実)
・# 144 ピープル 加古川店 [加古川]
(創業:1975年)
・# 142 ゴッドバーガー [広島]
(創業:1975年)
・# 140 ボンハンバーガー [大阪]
(創業:1978年)
→ 『HAMBURGER STREET 創刊号』、販売全国69店リスト
2005.2.14 Y.M
コメントありがとうございました。
テレビ東京『出没!アド街ック天国』の、2007年12月29日放映「京成線タウン in Tokyo Best50」の回ですね。46位。
ふだん滅多にテレビ観ないものですから、情報いただき助かります。どうもありがとうございました。
またよろしくお願いいたします。
これはこれは、日本国の未来を一手に背負う、売れっ子先生……先日はおつかれさまでした。次機会あればご近所で飲みましょう。