ホントは「ホテル編」のつもりでニューオータニに向かったワケなんだけど、ところがよくよく調べてみると1934年サンフランシスコに開業、'74年にアジア1号店としてここホテルニューオータニにオープン――とのことなので、アチラのレストランチェーンがホテルに店出してるというのが実際であって、残念ながらホテルオリジナルの店ではなかった。よって「Hard Rock CAFE」や「T.G.I. FRIDAY'S」同様「舶来編」に加えるべき……ところを久々の南洋編更新。
そりゃもぉテーマが"Polynesian food"であり"South Pacific"なワケですよ。なにせトロピカルカクテル"マイタイ"考案したのはココなんですから。そんなワケでハンバーガーのお供にホットバターラム¥1,365を。
南太平洋をイメージした店内は……なんだかよくわからんゾ! 壁に弥勒菩薩みたいなお面アリ、天井には漁の網、サメのアゴ骨……アレはハリセンボンか。何でもアリだな……。よく見ると節操ナシ。つまり無節操。船室だか原住民の部落に招かれてるんだか、なんだかよくわからぬ……あぁーココボートハウスバーって言うのネ? きっと世界中を航海して集めてきたコレクションを飾ってあるのサ……と解釈すれば問題ナシ。要はエキゾティック・サウンドと呼ばれるマーティン・デニーやレス・バクスターの世界。やーそれにしてもこのお酒はずいぶん気持ちいいゾ!
でノッケからすごいのサ――スタッフがおしぼり持って来ると、以来何やらトロピカルなイイ香りが漂い続ける……そう、おしぼりからピーチの香り! アロマの効果アリ。蝶をかたどった器の左羽根にマスタード、右羽根にケチャップ――また上品なケチャップで甘〜い味しかしなかった。ホットバターラムは髑髏のマグにて。
メニューにはチャーハンとか焼きそばとかビーフンとか、居酒屋なつまみも並んでたり……。そしてついにハンバーガー¥2,048の来航! 白ゴマだらけ、某ビックマック的バンズ。気泡が多くてスポンジ質なバンズは正直あまり好みな食感でないが、いかにもホテル的。黒ひげゲームの剣を抜いて、レッドオニオンとトマトの輪切り、さらにオリーブ一個にピクルスも挟む。このオリーブがまたお上品で穏やかなお味。ピクルスも同様でまぁほんのりしたお味付け。焼き方ミディアムで頼んだパティはまだ赤味も残る柔らかさなんだけど、しかし舶来の意地か、牛肉らしいクサミと硬さを微妙に残している。トマトの水気が気持ちよく、控え目なパティと相俟ってジューシー。
しかしこのバーガー、最初から半分に切ってあるのは余計かと。かえって中身が飛び出て仕方ない。オニオンもトマトも半分。付け合せにフレンチフライとニンジン&オニオンのピクルス(←美味!)。値段が値段なだけにちょっとオススメするのも……ねぇ。正直コストパフォーマンスは悪い。んーでも意外とイケルのぁやっぱりホットバターラムかな? シナモンスティックが刺さってるので、ちょっと葛根湯みたく思えなくもないんだけど、飲むうちにだーんだん気持ちよ〜くなってゆくのよネ。まんまと術中にハマってってる感覚? 冷めても美味しい! コイツはだいぶ気持ちイイゾ!
BGMはハワイアンが、のたりのたりと。ヤー髑髏の盃たった一杯のラム酒でずいぶん気持ちよくなっちゃった……さすがに外の寒さに当たれば酔いも醒めるかと思いきや、寒中、かつて丹波哲郎の秘密基地であったコノ建物の外観撮影に打ち興じている間も醒めるどころかますます心地好〜くなり、夢見心地のまま気持ちよ〜く帰宅、夜中3時を過ぎてもなお酔い続けていた。
しかも強引な回り方じゃない。飽くまで自然に、そこはかとなく酔ってくる……相当高級なラム酒使ってるとみた。ラム酒イイネー! おやすみ前にコーヒーでもホットミルクでも「カフェハイチ」のごとく数滴垂らせば、ぐっすり快眠・慢性寝不足も一発で解消するかも。部屋に一本置いとこうかな。どれがイイんだろ? ……イヤー来週からラム酒"隧"道になってたりして……。次行ったときは"マイタイ"だけ頼も!
2005.2.9 Y.M