サイト見たら「昭和45年(1970年)2月に会社が設立され日本で一番最初にハンバーガーショップを出店……」とあった(マック日本第1号店――銀座三越1階――は71年7月)。ソレ、知らんかっとってん……。そんな栄誉もすっかり今は昔なパイオニア。"マックの亜流"という感じのロゴマーク、内装――というのも話の順序が若干違うのだろう。おそらく「米国に"マクドナルドズ"っちゅうイケてるハンバーガー屋があるらしいゾ」「ならソイツをそっくり真似して"ハンバーガー屋"、始めてみっか!」というくだりがまずあり、順風満帆1号店をオープンさせて国内独占を成し遂げたところがそれも束の間、すぐ1年半後に当のマックが日本に上陸してきてしまったと……。現在では他店同様、世の流行に乗り(否、流れに逆らえず)パストラミサンドやらハーブチキン&ゴーダサンドやらのサンドイッチメニューにも力を注いでいるようなのだが、今回は冒頭掲げたとおりの企画なので、残念ながらその奮闘振りは一切見なかったことにして先へ進む。
チーズバーガーセット\399――安っ!。マックの系列に属するであろう、平らな感じのハンバーガー。但しバンズはご覧の通り、表面に一本筋の入ったタイプ(経営理念にも一本筋が入っていることを期待する――えっ?シツコイ?)、中身は粗めのパティに刻みオニオン、チーズ、ケチャップにマスタード――マックに準ずる。残念ながらコレと言った特徴がなく、どう書いたら良いやら説明に困る。そう、とにかく"コレ"というモノがなかった。どの食材も味に刺激や引っ掛かりがなく、そういう意味では食べた〜!という満足感にも達成感にも至らない。その辺りがマックの"アザトイ戦略"との差なのだろうと思っている。"食後感"――とでも言うか、マックのバーガーは好みの差こそあれ、少なくとも何物か「食べた〜!」という感じだけは口中に残るシステムなのである。ドムドムはソレが弱い。店内BGMは、曲の合間にお店の宣伝を時おり挟みつつ、イマドキのブラック/ダンス系ヒット曲中心の選曲。他店の惨状を思えば十分合格点。セットのドリンクはカルピスウォーターやQOOなどからも選ぶことができ、地味なところでちょっとした特色を出していた。以上、わざわざサイトで検索してまで足を運んだ長津田店より。
2004.7.13 Y.M