2018年10月: (2) ハンバーガーストリート　（ブログ版）

<< 2018年09月 | TOP | 2018年11月 >>

<< 1 2 -

2018年10月04日

# Carl's Jr. のフィリーチーズステーキバーガー

　カールスジュニア(Carl's Jr.)が期間限定でフィリーチーズステーキバーガーを発売。単品￥990、Sコンボは￥1,190。税込。

　炒めた薄切り肉と溶けたチーズを長いロールパンに詰めたサンドイッチ、それがフィラデルフィア名物「フィリーチーズステーキ」。都内でも食べられる店・出している店がいくつかあるようだが、ハンバーガー周りの話でゆくと、池袋の「EAST VILLAGE」は、もともとフィリーステーキがやりたいところからスタートした店である。

　さておき、カールスのフィリーチーズステーキバーガーはビーフパティの上にチーズステーキ。つまり、牛肉の上に牛肉、二重に「肉」な一品である。通常ならリブアイ(ロース肉)など、生の肉を焼くのだが、カールスのチーズステーキはローストビーフとタマネギ、ピーマンを炒め、レッドチェダー、ホワイトチェダー、マヨネーズソースと合わせている。

　パティは豪州牛100g。直火焼き。上下を挟むはセサミバンズ。パティが想像以上にガッチリ在って、でもやわらかく、バンズともども非常に食べやすい。パティの上にフィリーステーキ。目立つのはオニオンとピーマンの歯ごたえ。あとはソース状になったチーズのゆるーい口当たり。

　これらが「ぐじゃっ」と混ざり合ったものを想像していたのだが、割かしお行儀よく、分別をもって配置されており、「ぐじゃっ」と混ざり合ったことによる化学反応および「迫力」のようなものは残念ながら無し。ローストビーフを使っていることもあり、「油じみた」感じはしない。もうちょっと「暴れた」味にさせてもよいと思う。

§　§

　むしろビーフパティとセサミバンズの質の高さ・基礎力の高さが再確認出来た一品。咀嚼を邪魔しないやわらかさ、歯切れのよさ、食べやすさ。但しバンズの甘味はやや目立った。10月1日発売、11月中旬までの販売予定。

― shop data ―
●秋葉原店
所在地: 東京都千代田区外神田4-4-3
　　　東京メトロ銀座線末広町駅歩2分、秋葉原駅歩5分　地図
TEL: 03-3525-4690
URL: http://www.carlsjr.jp/
オープン: 2016年3月4日
営業時間: 9:00～22:00(LO21:30)
定休日: 無休(要確認)

2018.10.4 Y.M

posted by ハンバーガーストリート at 23:52| 【二ッ目！】 |

2018年10月03日

# モスバーガーのベーコンエッグバーガートリュフ塩ポテト付き

　モスバーガーに「夜モス」というのがあって、首都圏の9店舗限定＆よる18時以降の限定で7月1日より実施中。今やっているのは第2弾。「第1弾」を見ると、ハンバー「グ」や魚のフライ、ビーフシチューなど「プレートもの」ばかりで、ハンバーガーは一切登場しない不思議な内容だったが、今度の「第2弾」は2品のバーガーとミニバーガーによる、正しくハンバーガーを軸とした構成になっている。中からベーコンエッグバーガートリュフ塩ポテト付き￥880。

　夜モスについてはリリースがなく、よって実施店舗に置いてある→三角柱POPが最も詳しい資料となる。

　バンズはレギュラーの全粒粉バンズ。裏に粒マスタード。エッグは少し焼き方強め。黄身は固まり、流れ出すことはない。イタリア産の豚を使ったベーコンは切り方薄く、よい塩加減。

　パティも夜モス専用。レギュラーパティより直径も重量もあり。100gぐらいはあるだろうか。そしておそらくつなぎ無し。ベーコンとの相性が素晴らしくよくて、サクサクと歯切れ・歯ごたえのよさが際立っている。その下に熱せられた葉っぱが一枚。

　付け合わせのトリュフ塩ポテトは、若干接着剤を連想させるにおいも、美味。ケチャップは甘過ぎてバーガーに合わない。なお、皿も夜モス専用。ビールを頼むと、写真のようなタンブラーに入って出て来る。

§　§

　「MOSCLASSIC」辺りの研究成果が活かされているのだろうか。想像以上に本気かつ王道な「ハンバーガー」だった。「なんだ、モスはこんな正統なバーガーも作れるんじゃない……」という一品。

　ただこれ、ベーコン＆エッグって、夜というより朝のイメージでは？　(つづく)

2018.10.3 Y.M

posted by ハンバーガーストリート at 23:03| 【二ッ目！】 |

2018年10月02日

# 382 BAYSIDE BASE [横浜・金沢文庫]

　今年の春、横浜と横須賀の"中間"に新しいハンバーガーショップがオープンした。その名はBAYSIDE BASE(ベイサイドベース、BSB)。BAYSIDE＝横浜、BASE＝横須賀のそれぞれ象徴と。

　場所は京急・金沢文庫。そう、金沢文庫と言えば、東口にはかの「JAFFE JOFFER(ジャッフェジョッファ、JJ)」がある。東にJJ、西にBSB。金沢文庫がにわかにバーガーづいてきた。

　BSBは隆さんと慎二さんの石田兄弟の店。そう、兄弟と言えば、日本橋人形町の「BROZERS'」、池袋の「No.18 DINING&BAR」、大阪・心斎橋の「CRITTERS BURGER」など、ハンバーガーは名店揃い。ハンバーガーにおいて「兄弟の店は大成する」法則が、ひょっとするとある、のかも知れない。

　弟・慎二さんはホテルのフレンチレストランで働いた後、ハンバーガー専門店の名門、五反田の「7025 Franklin Ave.」に3年、さらに都内の別の有名バーガー店や横浜・野毛のバーなどに勤めた経歴の持ち主。兄の隆さんはラーメン店のエリアマネージャーをしていた人で、その後、ヨコスカネイビーバーガーで有名な「TSUNAMI」に2年ほど勤めて、ハンバーガーについて学んだ。

　そんなキャリア十分な石田兄弟が満を持してオープンしたBSB。金沢文庫という、横浜市と言うには南の端、さりとて横須賀でもないという、一見するとハンバーガー専門店のような商売には向かない場所に思えるが、しかし敢えてその不向きな土地から身を立てて、やがては都内に躍り出るほどの有力店になろうと、そんな熱い野望を抱いている。

　そういう点でゆくと、金沢文庫は学生が多い。若い子育て世代も多く、つまりハンバーガーが好きな層が少なからず居るので、そんな彼らをターゲットに「学生には安く」「親子には安心で」――そんな店を目指して、今年3月15日オープン。

　バーガーメニューは現在16品＋月替わり1品。要の学生証提示の「学割バーガー」、小学生以下のお子様対象の「キッズバーガー」もある。この日食べたのは基本のプレーンバーガー￥980。上下開いた状態で出て来る。

　パティはオージービーフ。ブロック肉で仕入れて、これを自前で12.8mmの極粗挽きにする。重量130g。噛み応え強く、咀嚼に力を要する。300℃の高温で焼いているので表面にはチリチリとしたコゲあり。中心部には赤身を残す。

　バンズは地元の名店「ベーカリーハウスアオキ」製。BSB専用。生地はややウェット。「クシュッ」と縮んで、しかし量少な目で、肉の味を奪わず。クラウン(上バンズ)にタルタルソース、ヒール(下バンズ)にイエローマスタード。メープルシロップと和えた甘いマスタードで、これのにおいが非常にクセが強い。好みが分かれるところかも知れない、が、全部を重ねると気にならなくなる。

　これまでの兄弟2人のキャリアと技術のすべてを込めて作った、まずは挨拶代わりのバーガー。これからコレを起点に"真の"のBSBのハンバーガーに進化・変形してゆくだろう。そんな「出発点」な一品だ。

§　§

　なお「キッズバーガー」￥580は肉の挽きを細かくしている。雨の日には「雨得サービス」あり。兄・隆さんが繰り出すラーメン店的アイデアもユニークな金沢文庫の新店。さぁこれからどうなる？

― shop data ―
所在地: 神奈川県横浜市金沢区釜利谷東2-16-16　高橋第3ビル
　　　京急電鉄金沢文庫駅歩4分　地図
TEL: 045-349-9495
URL: https://bayside-base.owst.jp/
オープン: 2018年3月15日
営業時間: 11:00～22:00
定休日: 不定休(要確認)

2018.10.2 Y.M

posted by ハンバーガーストリート at 23:59| 横浜編 |

<< 1 2 -