国道6号線と16号線のクロスポイント――だからダブルシックス。
●バーガーの扉
「ロッキーバーガー」からの続きなのである(そして前回「オートマンダイナー」からの続きでもある)。
布佐の駅から再び常磐線直通に乗り込み、戻って柏へ――すると一緒に乗った人たち、みーんな柏で降りるんだよねぇ。柏で乗客総入れ替え――柏は人とモノとの集積地である。
オーナー大嶋さんは成田の人。子供の頃から"何かあれば"柏へ出かけていた。私の住んでいる方で言えば、町田のような場所だろう。ちょうど緑のJRと、ブルーのラインの私鉄が乗り入れていることでもあり。
生まれて初めてハンバーガーを食べたのも柏。「マクドナルドで扉が開いた」と、その初めての出会いを振り返るオーナーは、以来今日までハンバーガー好きの忠誠を一心に貫き続けてきた、忠義の人である。
アメリカでも食べたけど、「やっぱり日本の方がおいしい」とは、大概みなさんそう仰いますネ――まぁ私たち日本人ですから。だからオーナーが深く影響を受けたのも、「ファイヤーハウス」や「ベーカーバウンス」といった、都内を代表する人気店からだった。
●裏カシ
バス通りから一本入れば、細い小路が無秩序に延びては交わり、一層雑然とした賑わいに変わる。
駅から徒歩5分の路地裏。オーナー曰く、駅周辺は近隣からのお出かけ組の買い物エリア。徒歩5〜10分圏が地元の人の利用するエリアだそうである。しかも柏は、お年寄りから若者まであらゆる世代が楽しめる街であり、かつそのスタイルは昔も今も変わっていないという。
セントラルプラザのヨコを入ってゆくと、途中、柏でNo.1の人気を誇るカフェ「ハナオカフェ(HANAO CAFE)」。その先に66。さらに左に折れれば、柏No.2カフェ「コンセントカフェ(consent cafe)」がある。66は人気カフェ2店のちょうど中間に位置する。
目抜き通りからは2本も3本も入り込んだ住宅混じりの路地裏ながら、しかし「何かありそうな雰囲気」をどことはなしに漂わす立地である。隣は何かありそうな古着屋。似たような店がもっと続けば、パワーはさらに増すだろう。