2006年01月30日

# 111 Boogie Cafe [横浜・本牧]




 横浜・本牧を拠点に、60年代よりPOWER HOUSE('68〜70)、POWER HOUSE BLUES BAND('71〜)、CHIBO & The Bayside Street Band('80〜) 、2004年からはTHE MOJOS'を率い、実に40年にも亘り活動を続ける本牧のロッカー/ブルース・ミュージシャン、CHIBO氏の店。本牧ロック化計画を目論む氏の店の、入口に輝く赤いネオン管の下をくぐると、入ってすぐ左手に黒い扉がある――この扉の向こうは「BOOGIE STUDIO」というリハーサルスタジオになっており――つまり店とスタジオは扉一枚でつながっているのだが――ココを"ホーム"に目下旭日の勢いで音速稼動する横浜本牧が生んだ東洋一のサウンドマシーンと言えば――そう、クレイジーケンバンドである。

 横山剣にとってCHIBOは「師匠とも言うべき人」であるという(一度読んでミテ)。全国的な人気を博す以前からCKBに相当入れ込んでいた友人が、私の周りには(少なくとも)二人いた。ブレイク前のローカルバンドの名を、友人は懸命に教えてくれたのだが、しかし私は聴く耳なく……誰ソレ?

 ところがある年の12月、"例の曲"の大ヒットを足がかりにバンドは一躍メジャーに踊り出、以後その地位を揺るぎないものにしていった。それこそ"アッ"という間の出来事である。元々が相当な実力者だったのだから、当然と言えば当然の結果だろうが。さて事ココに及んで私はと言えば……今さらながらに長者町のライヴを間近で観られたら……などと思ったりしているのだが……ソレって甘チャン?

 そんなワケでCKBのファンにとって、この店およびこのスタジオはある種「聖地」のような、ないしは合言葉のような存在であっておかしくないのだが、しかしソレ目当てのお客さんの数というのは全体比で見ればさほどでもないらしい。外人サンは多い。本牧通りを挟んですぐそこが接収地だったのだが、オープンから18年or20年弱……という話なので、ソノ時代にはまだコノ店は無かったろう。そのオープン来の歴史が滲み込む黄ばんだ壁、ヒョウ柄のくたびれたソファ。一見汚〜く思えるも案外と居心地が好い。カウンターを中心にした狭い店内は床は白黒チェッカーズ模様、壁の下半分はお決まりのように薄緑に塗られ、天井四隅にはサイコロ状のスピーカーAURATONE 5Cが配されて、60's辺のロックンロールを鳴らしている。

 チーズバーガー¥700、ブレンドコーヒー¥400。上バンをはずし、トマトとレタスを外にやったオープンフェイス。スウィートレリッシュがシュレッドオニオンの上にちょんと乗り、下はケチャップ、マスタード、どこかにマヨネーズ、チーズ、パティ、下バン。クシュッとつぶれたバンズ。皮が薄くライトな感覚。密集する白ゴマが軽く焼けて、香ばしいアクセント。パリパリのレタスと直径の大きな甘〜いトマトは実に新鮮。良いものを使っている。細長く切ったシュレッドオニオンは中華で言うなら白ネギ風、シャキとした歯応えでこれまた良いアクセント。これら野菜に比べるとパティはやや少量だが、質感が良く、甘目の味でバーガー全体を下支えしている。ウェンディーズ系、マヨ&ケチャで味のしっかり整った甘めバーガーバンズも心地好く甘め。迫力や質量を求めるとやや物足りないかも知れないが、でもほんわり甘く実にライトで、口にするとフワーッとした食感に満たされる。付け合せはポテチ――舶来モンだったネ。



 そんな次第で特にCKBなど関係ナシに、何だか良さそうな店があるナ……とフラと入ってみて、何だかとってもイイ時間が過ごせましたっ! ――って利用の仕方が好ましいお店。何てぇか……革ジャンにサングラス、上から下まで黒ツヤ消しのコワモテロッカーどもは、見た目イカツクて近寄り難い感じがするけど、話してみたら優しくて、ちょっとシャイなところのある、とってもイイ人たちでした……って感じのお店かな? 本牧の店は概して態度に余裕のある、温かいサービスのところが多いように思う。何だかリラックスした気分になれるRETRO FUTURE GARAGE TOWN.

2006.1.30 Y.M

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2006年01月19日

# 110 California Diner Bu [横浜・センター南]




 お店にしてみればアルバート・ハモンドばりの青い空をバックに撮ってくれた方がホントは嬉しいんでしょうけど、でも、きっとカリフォルニアにだってママス&パパスみたいなグレーの空もあるでしょ……ってことで on such a winter's day ――.

 私はかつてこの辺りに住んでいた……って話は軽く流す。その頃に比べれば景色は間違いなく一変したし、まーよくもここまで人が増えたモンだという驚きや感慨もあるにはあるのだけれど、しかしこれでも当初計画の何十%くらいの進捗なのかな? まだまだ空地が目立つ。港北ニュータウン計画はハナから何十年という単位で遅れ遅れで……というのは、当時私がまだ小学生だった頃から聞かされていた話である。

 駅から続く店の並びが一応終わって、ココから先は住宅街に入ります……って"分かれ目"交差点の一角に、6店ほどテナントが横並ぶ平屋建てがある。多分わりと短い工期と簡単な工事で建つであろう経済的建築。それでも店前に歩道より3段高いボードウォークを擁したアチラのショッピングモール風の構えで、Buのような店にはふさわしい外観だろう。ココの6分の1がBu(ブー)。店内は想像していたより数倍狭い。壁・天井の白に床・テーブルのダークブラウン。シンプルなツートーン。サーフボードなど、要所に南加テイストを配置。プロジェクターが白壁"直"に映していたのは――『ビッグ・ウェンズデー』。

 狭い店内を抜けてテラスに出ると、そこは地上3m、空中に張り出した物干し台の様な造り。左右を窺がうと他店もそれぞれに小じんまりとした"マイ・テラス"を張り出している。足元はニュータウンによく見られる、立体交差して車道の下を抜ける遊歩道。近所の子供たちの遊び声が賑わしい、生活感溢れる南カリフォルニアの休日――。BGMは店内から微かに漏れ聴こえてくる程度だったが、ジェイムス・テイラーの「きみの友だち」は確実に流れていた。あとビー・ジーズ「ステイン・アライヴ」、ワイルドチェリー、スイートの「フォックス・オン・ザ・ラン(←ややレア)」など。

 キッチンからはパティをこねる音が聞こえてくる――いや"叩く音"と言った方がよいかも知れない。普段よく聞くペタペタ……という小刻みなリズムではなくて、パチッ! パチッ! という感じの高域の効いた音で、一回一回に力を込めている感じが伝わってくる。こんな音は今までに聞いたことがない。

 チーズ・バーガー¥1,100。カラフルな皿のデザインが効果絶大! 白ゴマのバンズは裏マスタード、レッドチェダー×2、パティ、生オニオン、粒胡椒、トマト、フリルフリッフリのリーフレタス、マヨネーズ、下バン。「味付けは少量の塩と胡椒のみで、素材を味わうカリフォルニアスタイル」……しかし、つぶつぶ胡椒を中心とする塩味はそれでもけっこう押し気味のように思えた。150g粗引きパティはコリッコリした歯応えでワイルドこの上ない。夜はスペアリブが自慢の店、肉の"魅せ方"は相当に心得ている。

 2枚重ねのチェダーチーズも威力を発揮――だからだろうか、やはり全体に塩が強めなので、ココに甘いケチャップをかければちょうど好いところに落ち着くのでは――と考えて、かけてみたところがビンゴ! 逞しいパティをしっかりしたバンズで挟んだバーガーは安定感抜群、ふんだんに振られた胡椒は"鋭利な"と言うより"骨太な"刺激。西岸の味は概して薄味であることを日本国内での経験で知ったが――説得力に欠けるなぁ……でもココココもそうだったから――コノ店はそうでもなくて、なかなかにごっついバーガーを楽しませてくれる。

 付け合わせはクリスフライ――クロス状にカットしたフライドポテト――ココで出て来たのはコレだ! あとパプリカやらカリフラワーやら入ったピクルスは盛り合わせ的お得感大! これにもペッパーひと振り。

§ §

 店名Buはマリブのブーだそうで、以前「L.A.S.T」で、南カリフォルニア料理ってナニ……? なんて話があったけど、なるほど"南"に対して何かしらのステータスというのは確かに在るワケですな? イイ〜波来る地点とか。サーフィンをテーマにしたお店はココにもあったけど、ホントはこんなロケーションに店構えられたら言うコトないんだろうネェ〜。少し手狭な気はした。きっと自身そう思っておられることだろう。

 出来たらこの棟の2コマくらい("コマ"って展示会じゃないんだから)、ちょうどヤシの木の植わってる前辺りを2コマ奪って大きく構えたら、店のカラーにもハンバーガーのテイストにもぴったり合うように思う。さらに言えば店の前に駐車スペースがあって、ごっついアメ車がブゥーーン……と乗り付けて来たりして……イイでしょ? それこそ夢のカリフォルニアだね。


※'06年9月末をもって閉店してしまわれました。カリフォルニアの夢が……。(2006.11.15)

# 174 LATINO HEAT [神奈川・茅ヶ崎]

2006.1.19 Y.M

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2006年01月14日

# 109 MOON cafe [横浜・本牧]


[本牧]

 みなとみらい線が開通して観光地化の進む横浜。開けてゆくことと引き換えに多年凝縮されてきた横浜のエッセンスがどんどんと薄まってゆくように感じるハマっ子諸兄もきっと少なくないことだろう。しかし観光の波もMM線とともに元町・中華街止り、市バスしか交通手段のない本牧まではさすがに足を延ばす観光客もいないようで、そうした意味で本牧は、山手の丘陵一線を砦に守られる、ハマっ子にとっての最後のヨコハマかも知れない。みなとみらいを"オモテ"とするなら本牧は奥座敷……いや"奥ハマ"ぐらいに呼んでおこうか。

 1945年、終戦直後に米軍に接収されて米軍横浜海浜住宅地区と呼ばれていた。当時のことを調べるうち、こんなページを見つけた。しかも先月の記事である。この記事に限らず、当時の本牧を振り返る記述には必ずと言ってよいほど「フェンス」という言葉が出てくる――フェンス一枚挟んだ"向こう"には映画館、ボウリング場、ショッピングセンター……戦勝国アメリカの別天地のような暮らしがあったのである。敗戦国の国民は強烈に惹かれ、憧れ、近付き、そして吸収していった。

 返還されたのは82年、「そう遠くない昔」である。跡地は整備されて、現在見るようなマイカルを中心とする美しい街並みになっているが(景観に関して強力な建築協定が結ばれているとのこと)、かつてはフェンスの"外側"だったこの本牧の街一帯にはアメリカの香りが――だいぶ薄まってしまったかも知れないが――それでも引き続いて残っている。みなとヨコハマとはよく言うが、実に37年もの間アメリカの影響をダイレクトに受け続けてきた本牧は、異文化中継地・横浜の中にあっても格別な土地柄のようで、ハマっ子たちの憧憬の念は今なお強い。そんな本牧に接収当時の米軍の味を探してみよう――というのが今回のミッションである。ヤンチャな大人の街・本牧でアメリカンなハンバーガーを――

§ § §


MOON cafe



 接収地内には「Area 1」と呼ばれる場所があったといい(カッチョイー!)、そのかつてのArea 1の辺りに現在その名を戴くカーショップが在る。「アメリカが好き、それもサウザンカリフォルニアが好きなカ−ガイズにはたまらない」ショップは骨の髄までアメリカ大好き、毎年12月にYokohama Hot Rod Custom Showを盛大に開催して去年で14回を数える。MOONEYESは平たく言やぁ、ま、カーパーツの世界的ブランドといったところだろうか。私はソノ世界には全く馴染みがないのだけれど、しかしそんな私でも見覚えある目玉のマークだったので、きっと皆さんも知っているだろう。MOONEYES Area-1はその日本法人の直営ショップということになるのだと思う、きっと。ハマっ子たちのHot Rod Heartを掴んで止まない、そんなカーショップに併設するカフェがこの夜の目的地。

 サイトに説明が詳しいので以下引用多用でゆくと「1991年5月……MOON Cafeは50's StyleのハンバーガーレストランとしてArea-1隣にオープンしました。Car Freaksの為のレストランです」「1996年7月……移転を切っ掛けにそれまでの50's Styleレストランから60's StyleのCoffee ShopにGrow Up」ということで現在在るのは60's スタイルのカーフィーショップ。「天に向けて斜めに張り出す大きなウインドー」「店内外に積み上げた石壁」、テーブルや天井の白、壁や扉のメタリック、そして椅子のムーンイエロー(あえてこう呼ぼう)が、昨日出来たばかりではないか――と見紛うくらいにピッカピカにキレイな、清潔感と透明感に溢れる明るいお店。「大きくU字型にラウンドした2つのボックスシート」のうちの1つを、地元の名士Yo氏と占める。BGM――基本はレゲエ、チョロッとハワイアン。ポカポカと陽気なムード。

 ディーン・ムーン・バーガー¥1,680。「ムーンアイズの創設者にちなんでつけられた、当店イチ押しのオリジナルハンバーガーです。112.5gのパティをダブルで挟んだ、heavy級」いつになくダブルなど頼んでしまう。EXTRAチーズ¥158。付け合せはコールスローにフレンチフライ。

 まずバンズに目が行った。久々にクシャッと潰れた感じのフカフカバンズ。フカフカであると同時に生地にはバネがあり、丈夫である。特に下バンは薄身であるのにダブルパティの加重と野菜の水分に強靭に耐え抜いてビクともしない(今見ると上より直径大きいか)。上バンの裏には網焼きの跡。中身は生オニ、トマ、ピク、レタスたっぷり(以上、バーガーの"外"に)、よく溶けたチェダチーにパティ×2。

 パティは身の締まり具合といいコゲの香ばしさといい、大味過ぎず、小さくまとまり過ぎず、滋味とバランスを兼ね備えたナイスアメリカン。ダブルにしたことにより味に重厚さが増している。上バン表面の白ゴマの焦げ味が肉の味をさらに引き立てる。チェダーチーズも濃い目によく効いている。軽く胡椒を振った程度のプレーンな味付けなので、適宜ケチャップなどかけてみるとコレまたよく合う。まさしくコノ店の空気にピッタリなバーガー。ガバーッと掴んでガブーッとカブり付き、生ビールをグイーッと開ければ気分爽快! 冬の寒さも一瞬にして忘れること請け合い。

 寒さと言えば夜も11時を回ろうかというこの時間、店のオモテに自慢のバイクを伴った人々が集まって来ては、何やら静かに会話を楽しんでいる。バイク愛好家は寒さは平気らしいが(確かにそんな気もする)、それにしたって何もこの冬場に外で立ち話など……と思うのは、ま、余計なお世話だろう。みなさん30代半ばくらいの良識あるオトナな方々ばかりなので、近隣への配慮を欠かさず、決して大きな物音を立てることなく、実に静謐なる会話の様子で、あたかもアゴラで議論する古代ギリシャ人の姿を見ているかのような賢人ぶりであった。沈黙は金――やはり本牧はオトナな街。


# MOON cafe [横浜・本牧] のホンモク ベビー ムーン バーガー
# MOON cafe [横浜・本牧] のシャーリー・ムーン バーガー TOPPING ムーン カフェ オリジナル チリ
# ロコモコ ◆ vol.7 MOON cafe [横浜・本牧] のロコモコ〜グレイビーソース〜

― shop data ―
所在地: 神奈川県横浜市中区本牧宮原2-10
     横浜市営バス「本牧宮原」下車 地図
TEL: 045-623-3960
URL: http://www.mooncafe-honmoku.com/
オープン: 1991年5月17日
* 営業時間 *
月〜土: 11:30〜21:30LO
日祝日: 10:30〜20:30LO
定休日: なし(要確認)


2006.1.14 Y.M

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2006年01月11日

# 108 MEIJIサンテオレ




 やーっと遭遇できたのである!! 巣鴨に行ったら一足違いで撤退した後、西武新宿線の沼袋なる駅まで行ったら既に経営が変わっていた。ホームページの無い(又は役に立たない)状況下、真偽の程定かならぬ情報を元に首都圏になお数店の存在を確認。調布、能見台(西武・松坂の母校、横浜高校がある)などの中から新浦安を選んだ―ただ京葉線に乗りたかっただけである。

 いつも車窓に見えるダイエーに初めて入る。ショッパーズプラザという、相当冴えない響きのショッピングセンター内。"SC"というところでピーンとくればよかったのだが、フードコートの中の一店だったのが残念と言えば残念。出来たら通常の店舗に行きたかったが、まあそんな些細なことはこの際どうでもよい。なにせやっとの思いでついに今日対面できたのである! なんだろう…いつもすんでのところで取り逃がしてしまう大怪盗をついに追い詰めて、それでもなお悠々と退(すさ)り去ろうとする怪盗のマントの裾をどうにか掴まえた心境かな? 今度こそ逃さないぞ、MEIJIサンテオレ! そこに控えておれ!!(←何かの間違いかのようにツマラナイ…)。

 ココは色使いが昔から独特(という記憶がある)。マックを意識したとしか思えない赤地に白文字の看板に(深緑を基調にした店舗もある模様)、スタッフの制服は緑、バーガーの包みは白地に明るい緑と黄色が配されて、ライムレモンのように爽やかである。レジ脇に「New Sante Burgers」というポスターが下がっている。ふ〜ん……何かを最近Newにしたのネ。確かにチーズバーガーの包みに貼られたラベルはチリチーズから「チリ」の字をマジックで消して使っていた。

 バーガー7品、「SANTE OLE MENU」は「男爵コロッケバーガー」¥220から始まって、「ハンバーガー」「チーズバーガー」は6番目と7番目に出てくる。ハンバーガー単品¥260。[ハンバーガー+ドリンク]のタイムサービスは(多分always)¥300。毎度お馴染みの平たい白ゴマの乗ったバンズはパサ目。その下に特製ソース―これはドミ系で甘目。ソテードオニはポスターの写真では輪っかになってるのだが、実物は切ってあった。顔を近寄せるとガーリックのよい匂いが漂ってくる。よく見ると特製ソースに混じり粒々したものが……ガーリックペッパーが振ってある模様。パティの下にマヨネーズ、下バン。

 ガーリックと特製ソースが巧く機能してわかりやすい美味しさを成している。合わせれば何でも美味しくなるガーリックなので、まあ単純ちゃあ単純なのだが、とは言え他にガーリックを全面に押し出しているバーガーも知らないので、これはひとつ良い形のセールスポイントだと思う。とは言え他店の味と価格を考えれば、せめてこれくらいの個性はないといけないのだろう。まかり間違っても「スタンダードな味わい」ではないと思うが。

 チーズバーガー¥290。こちらは特製ソースに代わってケチャ、有るか無いかわからなかったがマスタード、ピクルス、白いチーズ、パティ、ソテードオニオン。ガーリックペッパーの使い方はハンバーガーより控え目(偶然か)。こちらの方がパティの味がよくわかった。薄くて幅の広いパティは脂っこくなる"寸前"の脂ノリで、ギリギリ美味しい方に傾いているといったところ(貶しているワケではない)。パサパサ、ガサガサしていないし、繊維質をしがんでいる感じもないので、それなりに良いと思う。バンズは余韻甘目、悪い後味ではない。

 '71年にマックが銀座三越に1号店を出して以来、私が物心ついた頃にはロッテ、明治、森永――お菓子の会社がどこもマックによく似た店を構えていた時期があった。当時こどもだった私には「お菓子の会社」がやっているように見えたのだけど、今調べると明治サンテオレは昔も今も明治乳業の系列下にある。ちなみに森永ラブはレストラン森永(らしい)。ともかくマックとそれに類似の店々が銀座・新宿・池袋……繁華街に咲き乱れる状況は、消費者からすれば「バリエーションが増えた」ような格好で、私も母親に連れられてその中の何店かに入った記憶がある。今思えばアレはアレなりにハンバーガーブームだったのだ。

 しかしその後、森永ラブはバーガーキングに変わり('96)、そのバーキンも撤退して('01)、今はその跡地をFKが埋めているらしい。サンテオレもジリジリと勢力を減らし、「本部である明治サンテオレ株式会社は2003年に東京明治フーズ株式会社に吸収合併され」て、今や都心からは遠く退いてしまっている。信越方面にはまだ多いらしい。創業'74年7月。しかしメニューを新しくした辺りまだまだやる気に見えるのだが…まだやるのかなー? (もちろん希望)

§ §

 ときにトレーに敷かれたマット、コイツが他店と比べ物にならないくらいの良い紙を使っていたのには少かならず驚いた。折り紙並みの紙質の良さなのである……こういうところにコスト感覚が表れるのかなぁ〜などと正直思ってもみたり……。


# サンテオレのビーフテリヤキバーガー
# MEIJIサンテオレのBLTCバーガー

# 293 Sante Ole Burger Cafe [横浜・日本大通り]
# 085 SanteOle Cafe [沼袋]


2006.1.11 Y.M

posted by ハンバーガーストリート at 13:29 | TrackBack(1) | ファストフード編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月09日

# 107 カフェ アマティ [新宿]

カフェ アマティ
ルミネ2店


 駅の上にはルミネがある――前回の反省を踏まえ、駅から出ることなく食べに行けるお店を。と言っても1.改札は出る、2.マックロッテ、ジェイアール東日本フードビジネスのベッカーズなど"駅バーガー"は取り立てて珍しいものでもないからして、今回はソレら以外のお店でこの寒過ぎる冬場を凌ぎ切るべく……。

 と言うコトで前回に引き続き、舞台は新宿。連絡通路の縦横に張り巡らされた新宿は、よほど日常的に使い慣れている人でもない限り、目的地までの最短ルートを即座に思い描き、それに従って無駄なく・淀みなく移動する――ということが極めて難しい、複雑に複雑を重ねたような構造になっている。

 曲がる角ひとつ・降りる階ひとつ間違えただけで驚くほど目的地から遠ざかったり……という経験もしばしば。「どうしても行き方を間違えてしまう」「どうしてもココにすんなり辿り着けない」という"難所"を各人それぞれに持っているに違いない。私は京王百貨店への入り方で迷うことがある。

 南口のルミネも1F・2Fは新宿の縮図のような複雑さである。改札階から上がる階段が無数に設けられ、どこを上ると階上はどんな"画"で、どこを降りれば地上のどこに出るのか、理解し活用するのはかなり難しい。今回お茶したのはルミネ2の端も端、甲州街道に面して窓の開いた、角のお店。コッチの方に行ったのは初めて。

 白い壁、赤いソファ、こげ茶の梁、BGMはモーツァルトなどの協奏曲――典型的な珈琲屋さんルミネ1にもあり、そちらは更に純然たる珈琲屋さんのよう。軽食およびハンバーガーが置いてあるのはルミネ2の方。小田急にも京王にも、大久保にも池袋にもある。7Fにルミネtheよしもとがあるので、その流れで若いコ多数が押し寄せているかも……と予想していたんだが、チャラチャラしたところのない正統なカフェなので、利用者の平均年齢は比較的高めで推移

 10数品のランチメニューの中、ハンバーガーセット¥1,050の写真だけが一段大きい扱い。押していること間違いなし(本来「推す」だったんじゃないのかな)。更にはエビピラフ、ジャンバラヤなどの写真にもハンバーグが写っている――自信のパテというトコロですな。ドリンクはアマティブレンド。

 視覚重視、見た目に楽しい創意工夫のデイッシュアップ。表面何も飾らないバンズは「喫茶店ならでは」という感じのオーソドックスなドライな食感で好印象。裏バター、厚みのあるソテードオニ、きれいに切ったトマ、パティ、下バンにもバター。付け合わせでフレンチフライ、その横にサニーレタスとタテに切ったガーキンスとがあるのだけれど、なにせこんな見た目のバーガーなので、どこまでが付け合わせで、どこまでが挟み込むべきものなのか、今ひとつ判然としない。一考の末、レタスだけを適量ずつ何度かに分けて挟むことに。

 オニオンは火を通している割りに気持〜ち硬く、気持〜ち食感的な邪魔を覚えた。トマトは美味しいが、でもソッポ向いている。パティはハンバーグ(つなぎアリ)、気持〜ちベチャつき気味なものの、マイルドな塩加減が抜群信頼できるバンズの食感と合わさって、なかなか美味しい。サニーレタスは見栄えはするんだけど、ザラついた表面の感じがパサパサしたドライな食感につながる上、少しニガイところがあるので、あまりハンバーガーに向いているとは思えない――とは最近つくづく思うこと。ココのバーガーも気持〜ちシャキッ! としたところが欲しく思えたので、平凡でも月並みでも普通の白いレタスを使った方が絶対に美味しいと思う。

§ §

 私如きが言うのも恐縮至極なのだが、工夫次第でもっと美味しくなるだろうバーガーのように感じた。しかし決して悪い印象は持たなかった。お店の雰囲気も多分に影響しているのだと思う。

2006.1.9 Y.M

posted by ハンバーガーストリート at 12:40 | TrackBack(0) | 帝都編◆都西 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月08日

# 106 ヒルトン東京 [西新宿]

ヒルトン東京
ブラセリー チェッカーズ


 寒い記録的に寒い外を歩くのが億劫(おっくう)なこと、記憶に無いほどの寒さである。なので駅から離れた場所にはどうしても足が向かない。出来ることなら駅から一歩も出ずに用事が済めば……と思う。ところがどうしたことか! 気が付けば寄りによって新宿副都心、高層ビル群の間を歩いている……とてつもなく寒かった〜! ときに呼吸も出来ないくらい顔面に圧をかける強烈なビル風が、背中を後押しする寒さに対抗して(しなくていいのに)行く手を阻んだ。都庁舎の真横辺りに細く月が浮かんでいたが、しかし地上の冷え具合に比して思いのほか冴え冴えとした色でない。フン、地球の寒さに同情すらくれないのか……心底冷たい月だ。何処でもいい、とにかく何処かに転がり込まねば凍死する……そして行き着いたのがヒルトンだった。

 帰りにまざまざと思い知らされたんだけど、この副都心一帯のビルというビルは最早ことごとく地下通路で繋がってるのネ。まさかヒルトンまで地下から行けるとは……って地下道出来てから結構になるの? それにしても壮大な地下網である(無駄――とも言う)。それこそ中央公園の脇辺りから潜って新宿三丁目まで、寒風に凍えることも冷雨に濡れることもなく楽々と歩けてしまうのだから。「実は地下で繋がっている」とか「濡れずに行ける」とか、そーゆーの昔から好きなんだよネ〜。今回の反省を踏まえて次回は「外に出ずに行ける店」でも探して取り上げますかな?

 本題――ヒルトン東京。建物の構造上、ロビーはドドーンとした空間を確保出来てはいないが、もちろん端々に豪華ではある。ロビー階にラウンジがあるが、食事がしたいと言ったら2Fを案内された。ブラセリーとある(フランスで、カフェとレストランを合わせたような大型の店 [大辞林])。店名のとおり、カラメル色と淡いベージュのチェックが壁にも床にも。旅行客多数。大半が頼んでいる魅惑のディナーブッフェは¥4,410。そもそもブッフェがデフォルトの模様。

 チェッカーズバーガー¥2,600。「チーズ又は、フライドエッグ」という二択だった。お約束でチーズ。見ての通り、かつて無いくらい立体的なプレート。ははぁ……今見返すに何かこの新宿の高層ビル群でもイメージしてのアレンジなのかな? そんな気もしてきた。上バン(crown)の中心にパイ生地をクルクルと細長くまるめたスティック状のパンが刺さり(グリッシーニではない)、付け合せのポテトはフレンチフライでなく、網目模様のいーっぱい入った(きっと自家製)ポテトチップス(多分コレ)。それが白い紙にくるまってグラスに刺してある。あとBBQソースが。

 まずパイを取り除けてバーガーを手にすると……上下を挟むものはバンズではなかったピッチリ張ったツヤツヤの表面――ベーグルである。よってコレはハンバーガーではないベーグルサンドである。しかし甘めのベーグルにはどこからカブり付いても、常にベーグルの方から攻め込んで来るような迫力と弾力とがある。コレはバンズにはない。表面白黒ゴマのまだら、裏には軽快なハンバーグソース。その下にミニトマトの赤と、黄色い彩りは――パプリカだった。これが甘いあと白い生オニ(火が通ってたかな?)。チェダーチー、その下にミディアムレアで頼んだらミディアムな焼き方だったパティ。下にシュレッドレタス、下バンにもソースがかかる。味の中心はとにかくトマトパプリカパプリカの甘味トマトのライトな酸味が特徴的かつあまりに印象的過ぎて、正直パティを喰ってしまっている。上バンに乗っていた香草はイタリアンパセリだったと思うので、多分この(非)バーガーはイタリアンな、しかもサンド的なテイストを意識しているモノなのかも知れない。しかしその味に対してベーグルバンズの硬い食感は、必ずしも巧く機能しているようには思えなかった。全般にルックス重視、何か普通と違うモノを目指そうという試みに満ちているとは思うが、やはり王道は偉大、多少奇をてらったぐらいでなかなか超えられるものではない。決して美味しくないわけではなかったのだけれど(←二重否定)、お金の使い道としてコレに¥2,600投じるのなら、あと1,800円出してブッフェ食べた方が賢明であり、確実であり、そして何十倍とお得かつ楽しめるだろう。なので食べてもいないのにブッフェをオススメするBGMは小さく洋楽有線が。私の聴き違えでなければマドンナの「リヴ・トゥ・テル」が流れていたような。

§ §

 そんな次第で「ホテル編」には括れなかったヒルトン東京なのであるが、それでも例の説明を。

 前回のスターウッドにも匹敵する世界的ホテルチェーンらしいのだが、ところが調べてみると意外なくらい(日本語の)情報が少ない。サイトURLからして「hiltonjapan.ehotel-reserve.com」であって、よく言えば予約を主目的とする簡便な、悪く言えば高級ホテルらしさに欠ける軽いつくりになっていて、ま、余計なフラッシュなんか無くてイイっちゃイイんだが、しかしゴージャスな気分には今ひとつ浸れない。本社は米国LA。「ウィキペディア」によると「東京ヒルトンホテル(現:キャピトル東急)……(中略)……は東京初の外資系大規模シティホテルとして知られている」とのこと。また汐留に'05年7月、ヒルトングループの最高級ホテルコンラッド東京が開業している。ヒルトンの初夢はこちらに持ち越しカナ……。

2006.1.8 Y.M

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2006年01月02日

# 105 ウェスティンホテル東京 [恵比寿]

ウェスティンホテル東京
レストラン THE TERRACE


 >恵比寿ガーデンプレイス! 冬空のボサノヴァは寒いゾ〜!

 2006年正月1日、余りの寒さに人出も例年より少なく見受けられる渋谷を抜けて、暖と美味しいものを求めて恵比寿へ。

 閑散とした元日の町中で、正月休みでも確実に開いているお店を探すなら……ホテルなら間違いない。以前ココで何やらモゴモゴ言ってましたけど「帝国」「オークラ」「ニューオータニ」の"御三家"の次は"新御三家"を行ってみようと思う。

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