昔一度だけ入ったことあったかなぁ。そんときはピニャコラーダを頼んだっけ――。
中華街・玄武門の側。右手に中区役所、左手に横浜スタジアムを見る立地。店名が如く、70's&80'sミュージックの輝きを今日に燦然とフラッシュバックさせる店――時代の継承者たるステイタスないしは"貫禄"を帯びつつ……と、私の中では中学生時分からずっとそんな位置に置いて、しかも永らく傍目に見続けていた。但し実際、いつからある店なのか定かではない。
2005年07月26日
# 079 FLASH BACK CAFE [横浜・関内]
2005年07月24日
# 078 JACK CAFE [横浜・日本大通り]
横浜市中区海岸通1-1。大さん橋の入口、開港広場前。真っ直ぐ走る海岸通りがちょっとだけクイッと折れ曲がるココのカーブは、異国的な港町の情緒をとりわけ強く漂わす一角。その異国情緒の発散元たる古いビルヂングの並び――当"隧"道を始めて以来、ずっとコノ並びにバーガーの気配を感じ続けていたのだが、よりによって横浜国際花火大会の当夜、つい近寄り過ぎてそのまま中に吸い込まれてしまった。
外は今さらながらにベストポジションを確保しようと躍起の見物客の右往左往、車道は歩行者天国になり、ドンパン打ち上がる花火の轟音をすぐ目と鼻の先に聞きながら、花火客諸氏よりずいぶんお先にお店入り、我独り貸し切り状態にての快感、この上なし。神奈川県警交通課の大さん橋入場規制の案内、喧しく。
2005年07月16日
# 077 牛豚鶏Body Dining [田町]
またしても[最寄駅]の難しい店。「駅から遠くても、なんのそのJR田町駅東口から徒歩13分」とは店のチラシ。ゆりかもめ芝浦ふ頭駅なら「徒歩5分」、断然近いのはコッチ――熟考の末、今回は距離より知名度を採ることに。このチラシ、田舎的とでも言おうか、アピールしたいことがとにかく思いつくまま何でもかんでも書いてあり、雑然としてかつ極めてとりとめ無い。一体どんな人が作ってんだろ……と再びチラシに目をやると「会社概要」の項があり、そこには「オーシャンキングジャパン 飲食事業部」と。どうやら同じフロアにあるらしい。とりとめの無さは店名にも及び、同じチラシの中で「牛豚鶏Body Dining」「ウットリBody Dining」「牛豚鶏ボディダイニング」の3種類の表記、まるで統一がとれていない。14項目にわたる「店舗案内」の1番目「ディナー店名は牛豚鶏《ウットリ》とランチ店名は魚禽姫《ウットリヒメ》と親しみある店名を採用」から容易に推察できるように、自分の世界を強烈に持った店――と言うことができようか。SINCE 2004。
ステーキ&ハンバーグ料理専門店。白い壁、白い椅子にゴージャスなベルベットブルーのカーテン、青い床。ライティングをウンと落とし、国道246沿い・三宿〜三茶辺りによくある感じの店。一見「高級感」だが、イスやテーブルをよく見ると年季入ってたり新品だったり……この辺りもとりとめ無し。海岸通りに面した倉庫を利用。トイレなんか何処ぞのクラブみたく、無意味に広い殺風景な空間の真ん中に唐突に便座だけ置いてあって、エラク簡易的かつ美しくはない造りだった。
店に入るとイガ栗アタマに口髭のイカツイ兄ちゃんが出て来て、バーガー頼むと「少々お時間かかりますが……」と。こっちはハナからそのつもりなので「よろしく!」と返すと、厨房からペタペタ肉を捏ねる音、続いてジュー……と焼く音。皿が運ばれるまで都合20分弱、かなり丹念につくっている様子で嬉しい限り! UTTORI 特製チーズハンバーガー¥700、半ツヤのバンズ、表面ちょっと白ゴマ。フカ系かな? 中は真っ赤なトマト、サニーレタス、とろけたチーズは存在薄。で何てったって主役のパティ――はハンバーグだった。表面のコゲ香ばしく、「帝国ホテル」……とまではゆかぬが、分厚い中から肉汁がジュワーッ! ナツメグがやたらと効きまくっている。マヨネーズ&ケチャップなど調味料特になく、パティの塩味とひたすらナツメグのみ……いや、パティにちょっと醤油ベースのソースでも絡んでたかな? そんな味もした。付け合せはパセリを振ったフレンチフライ。
マッチョな牛のキャラと店内各所に置かれた牛のぬいぐるみは、この時期エラク暑っ苦しく目に映って、正直如何なものかと……。ビル自体貸しスタジオ/レンタルスペースなのだが、コノ店とは無関係か。金土・祝前は遅くまでやっているそうなので、深夜クルマで乗り付けてガッツク……なんて使い方はやっぱり三宿的ですかな。BGM――いまどきなソウル/ダンス系がお店の雰囲気にマッチ。
§ §
さて帰りがけ、店を出てふと振り返るとオモテの塀に建築計画の掲示。地番表示なので店の住所と一致はしていなかったが、普通に考えればコノ敷地が計画の対象に違いない。着工予定9月1日――てコトは去年オープンして一年もしないでもう無くなっちゃうの? そう考えると、ははぁ〜と頷けなくもない店のつくりだったような……。
2005.7.16 Y.M
# 076 T.Y.HARBOR BREWERY [天王洲アイル]
天王洲エールという地ビールで有名なお店。「50年前にできた倉庫の建物はそのままに、醸造設備をもったブルワリーレストラン」に改装して'97年オープン。入口に大きなビールのタンクが何槽もあり「運が良ければビールの仕込みが見られる」。天井(と言うか屋根)高14mは確かに高いがヨコの"幅"については、タテ長な倉庫のほんの一部を壁で仕切って使っている感で、まだ奥あるんじゃな〜い?と妙な閉塞感にとらわれる……のは多分、私だけ。でも厨房巨大、働くスタッフも多数。運河に面したデッキは特にこの時期、どう考えても気持ち良さそうなのだが、禁煙席をオーダーしたら屋内の席に。比較的最近改装し直したものか、テーブルもソファもまだ真新しい。"倉庫跡"という言葉からイメージされる簡易的なあるいは特設的な風は一切なく、店内外ともトータルなデザインコンセプトに貫かれて「都市的な水際の」「カジュアルな」おとなの空間を見事に演出し切っている。客層はもちろんカップルあり、女のコばかりでお誕生日の集いあり、男8人多国籍な一群あり、赤ちゃん連れあり、更には国際結婚の赤ちゃん連れ何組もあり――「平和」と「豊かさ」を実感できる土曜の昼下がり――
ココの英国人シェフがかつて手がけた店――ということでマーク(店名自体は前の仕事の関係でよく知っていたが)。"ネオ・アメリカン料理"とか"カリフォルニア・キュイジーヌ"とか、そのような呼び方でその料理を表現しているが、要はその通り、近年台頭著しいアメリカンダイナーなお店のひとつとして、方向性はココやココやココなどと近いのだろうと思う。
ハンバーガーはランチのみ、しかも平日の登場機会は不定期、確実なのは土日のブランチだが、週末は貸し切りパーティーやウエディングの入ることがあるので、思い立ったらまず「営業時間変更」を確認のこと。T.Y.ハーバーバーガー(リアルアメリカンスタイル)170g\1,600。チェダーチーズのトッピング\100。お供にはコノ店の基本=ペールエール、パイント\800。付け合せはバーガーの量の2倍はあるフレンチフライ。それにタルタルソースとケチャの入った小鉢。タルタルは単体だと何と言うか……ちょっと詰まった匂いのクセの強い味なのだが、バーガーに付けて食べるとパティやトマトの甘味を見事引き出すナイスアシスト!バンズは表面白ゴマ、きめ細かな黄色い生地のブリオッシュバンズ。ややくすんだ皮の色が魅力的。上等なバターロールという感じで、ほんのり抑えた甘味と芳しい香りがまた魅力。中身は、派手さはないが深いコクがあって美味しいチェダーチー、ジューシーな塩味が美味しい丸ままのピク、トマ、スクエアな食感のレッドオニ、レタ、パティ、再びレタ、下バン(heel)。パティは表面しっかり焦げるまで、中はゆる〜く赤みが残る焼き加減。繊維質がヨコにぎーっしり詰まった、しっかりした噛み応え。傾向としてカリフォルニア・キュイジーヌを謳っているお店のハンバーガーには整った味が多く、ドッカーンと炸裂するような派手さやワイルドさは少ないように思われる。ココのバーガーも見た目華やかではあるが、ぎゅーっと締まった、しっかりとした食感。「サンフランシスコから技術を導入して作られたビール」は当然米国風に甘口でライト。バーガーにはいつもギネスなど濃い目のビールを合わせていたが、今回のペールエールとの取り合わせは、まさに7月・土曜の昼下がりに相応しく、サッパリ爽やかだった。BGMもオシャレに爽やかに、ブラジル系ジャズvo・ボサノヴァなど。
2005.7.16 Y.M
2005年07月08日
# 075 SNAPPER & GROUPER [銀座]
銀座七丁目、コリドー通り……と言ってもよく分らぬだろう。JR、東京高速道路の高架を挟んで帝国ホテルの反対側。TEXAS & MEXICO FOOD BAR――つまりテックスメックスってことなんだけど……そういう臭気は嗅ぎ取れないような。店構えはどっちか言うとカラオケ屋のフロントを発展させたような感じ?店の奥に上階に上るエレベーターか地階に下る階段でもありそうな気配なんだけど、ところが無いんだなぁ〜ナゼカ。高〜い天井。大き〜いガラス窓にはスクリーンが下がり、プロジェクターで『トムとジェリー』を上映……そう、まさに『トムとジェリー』がふさわしい陽気で賑やかで騒がしいお店。スタッフのノリと言うかスピリットに居酒屋的なモノがあり、オーダーとる声・業務のやりとりがとにかく大きい大きい!店名が如くグループで楽しむのに好適。入口両脇にはリビングセットが3組ほど置いてあるんだが、座高の低〜い、奥行きの深〜い、そしてブッカブカな椅子で(流木のソファ)、半分寝転ぶようにしながらダランダランと……でも騒いぢゃう感じ?居合わせた一団もぎゃーこら騒がしかったなー。奥には一段上がった一角や一段下がった一角(インディアンのテント)もあり、とにかく団体さんがウダウダやるトコかな。よってカップルが静寂と落ち着きを求めて……と言うのには向かない。銀座と言うより渋谷なノリの店。BGMもうるさめなロック(有線)をうるさめに流……いや、中音域がやたらとブーストされており、むしろ音が完全に割れている――これでは何をかけても聴き苦しくなるワナ……木の梁が印象的な馬蹄型のカウンターバーはテックスメックスと言うよりもポリネシアン?柱にかかる"お面"にはタイら辺の仏教色があり、そうした意味では東南アジアン?太〜い手すり……と言うか、肘乗せだね……が付いており、コイツに肘を乗せ……と言うか上体を預けるようにしてバーガーを頬張る。
オリジナルハンバーガー\1,020にチェダーチーズ追加\150。お盆のように丸い木皿に乗って。付け合せはフレンチフライ。てっぺんに串が2本、でも実用的意味は無さそ。中身はレッドオニ、トマ、チー、パティ、レタ、下バンズ。バンズはグラハム系、そしてややモロモロ&ムッチリ系。中華蒸しパン、あるいはイマドキ流行りな乾パンをソフトにしたようなサンドイッチ用パン?わかる?一瞬ホンの微かに食欲を誘わない粉のニオイがする。パティはハンバーグ。薄い塩味が付いている。レタスは"挟まっている"と言うよりはパティの下に"敷いてある"感じ?――少量でした。チーズはしっかりイイ仕事残してるんだけど、全体に滋味には乏しいか……。サービス料10%、お供のキューバリブレはしっかりラムが効いていた。
で――此処パシフィック銀座ビルはエスケイ・コーポレーションという会社が経営するレストラン、バーが全ての階に収まっており、各店巧みにコンセプトを変えながら全館挙げて見事なエンタテインメントぶりを発揮している――コノ店は謂わばそのエントランスに当たるワケ。略して"S&G"はちょーっと度胸あるよネ。そうそう、あまりに暗かったので手前のマスタードに一旦ピントを合わせて、そのまま撮ってしまった……って文章に脈絡ないけど。
2005.7.8 Y.M