2005年06月28日

# 073 Sign daikanyama [代官山]



 代官山の駅ビルに入っているカフェ――と言って良いかどうか、ちょっと迷っていたのだが、住所に「代官山駅ビル1F」とあったので躊躇無く駅ビルと――。「すべては「待ち合わせ」時間を快適なものにするために」のコンセプトの下、コノ駅ではこんなイイ感じのカフェが待ち合わせ場所担当を受け持っているワケ。ホームは真下、時おりガッタン……ッンガッタンガッ……と、リズムの悪い東急東横線の通過音が鳴る。



 とにかく場所が良い。丸テーブルを5席ほど並べたテラスは遠目にもよく目立つ。何とはなしに店に目が行って、そのまま吸い寄せられるようにふら〜っと入ってくる客の様子が手に取るようによく分かる。店内はほぼ外光のみに頼った照明加減。天井と壁いっぱいにシミュレーションゲームでおなじみの「ヘックス」が描かれている。サファリがテーマか、「グルービジョンズ」という人気アート集団の手によるらしいと。DJブースがあり、その隣は壁一面洋雑誌のマガジンラックに。ホールは若い男性数名、無口でクールな接客に終始。BGM――高音過多のクラブ系がシャリシャリと大きく鳴っていて、否応ない感じ。モトはTransit general office Inc. という会社(有限)、ケータリングからホテル事業からデザイン系のお仕事から、そしてなんと!レコーディングスタジオ(規模の大小は定かでないが)まで構える。店は他に外苑前にも。



 ランチメニュー、クラシックビーフ アボカドバーガー\1,180。ブラス\200で、細〜くて飲みにく〜い黒いストローが刺さったグレープフルーツジュースを。付け合せは刻んだナッツとドレッシングのかかったサラダ、フレンチフライ。

 グラハム系バンズ。てっぺんから串一本。表面ケシの実の粒々がい〜っぱい。モロモロ系と言うか、もともとウェットな感じなので、中身の水分を含むと肉まんの皮みたいな食感になり、つまり水気にもそれなりに持ち堪え、かつそれなりな食感を呈すバンズ――コレは新食感かつ実用的。中身はフリルレタス、アボカド、マヨ、レッドオニオン、真紅のトマ、ケチャ、パティ。レッドオニオン&トマトは甘味があり、アボカドも脂の乗った良いお味……なんだけど、つるりと滑ってバーガーの軸線からイの一番にスピンアウトしてしまった。仕方ないのでまずはみ出たアボカドを中心につるっと食べ、次に残りの味を楽しむことに……止む無し。マヨ&ケチャでしっかり味も付いていたので、アボカド無き後も最後の一口まで物足りなさを感じるコトはなかった。パティはハンバーグ。お皿のデコレートから店内のデザインからBGMから、見た目重視なコンセプトが全般に貫かれているのはよくわかる。やっぱりアボカドバーガーはバーガーパックが不可欠だねぇ。



 その他メニューは48時間仕込みカレーを筆頭に所謂カフェ飯やスイーツが充実。但し隣のオーダー聞いてたら、品切れが多くってちょっと気になった。立地上なにしろお客さんは数来るだろうから、その辺の材料確保も大変だろう。去年'04年の4月オープン。


2005.6.28 Y.M

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2005年06月24日

# 072 RAINBOW KITCHEN [千駄木]



●団子坂

 またも初めて降りる駅――千駄木(せんだぎ)。地上に上がると真上は団子坂(だんござか)下の交差点。この交差点を基点に団子坂と、その反対側の坂――谷中霊園から上野へと至る――の両脇は、背筋のしゃんと伸びた老舗の佇まいの合間合間に、若者たちが自ままに始めたカフェ・喫茶・食堂がうまく入り込み・溶け込んで、なにか箱庭のような手のひらにすっぽり収まるスケール感の中、一種独特の落ち着きある光景を呈している。古い町に若者の往来――。


 その団子坂を登る。登り切ると道幅がにわかに広がり大観音通りと名を変える。商店街を少し歩くと駒込大観音(おおかんのん)という、江戸の頃なら差し詰め邪教の巣窟、帝都の御世なら怪人二十面相のアジトが如き妖しの観音堂が現われる……ハッ! そうなのか!! かつて江戸川乱歩はコノ団子坂に住んでいたのか!! 『D坂の殺人事件』の「D坂」とは団子坂のことと。ほほぉ……。

●ガレージ

 くの字に曲がる坂の途中にある店。ときにすれ違うのも窮屈な狭い歩道なので、窓際の席に座ると歩く人の顔がすぐ真横に迫って見える。ビルの1Fをトタン板で囲っている――2Fの美容室と揃ってコノ古い雑居ビルをイマドキなセンスで甦らせている感。入口は正面でなく店の側面、階段の踊り場にあって、ともすれば坂を登る勢いで行き過ぎてしまいそう。渋〜い木の扉とその上に付けられた電気メーターのレイアウトがたまらぬセンス。


 アメリカンガレージな店内。鉄骨むき出しの天井に電飾チカチカ。アンティークなサインボード・小物の数々に、デザイン・種類バラッバラの椅子のセンスは下北テイストか。席数は多くはなく、ゆったりと間を空けて置かれている。客は女の子がほとんど。スタッフも女性ばかり2人どの組も概ね物静かに、どちらか言うとぼそぼそと会話をしていた。淡々とした時間の経過と静けさを売りにした店。BGMはビートルズ『サージェント・ペパーズ……』からジャック・マクダフみたいなオルガンジャズへと。

●女性オーナー

 バーガーメニュー11品。チーズバーガー¥945、何の飾りもない、白い無地の皿に乗って。バンズは表面ザラッと、見た目テーブルロール系、味はコッペパン風で端正な身の薄さ。crown を斜めに傾けて出してくる。途中、真っ白な紙袋を両手に提げたヒゲのおじさんが入ってきて、袋の一方をスタッフに渡していたが、その紙袋からバンズと思われるパンのアタマがちょっと覗いているのが見えた……ひょっとしてこのおじさん、コノ店にバンズを提供する町のパン屋さんで、自分トコを閉めた後、帰宅の途中に届けに寄った……という場面だったんだろうか?


 中身はチー、パティ、レリ、マヨかかったトマ、生オニ、そして何重にも畳まれた白いレタス。チーズはアメリカンチェダーを2枚使っているが、やはりそんなに強い味はしない。レタスとオニオンは歯応えが気持ち良いトマトの酸味だけが独り逆向いてるみたいで、やや浮き気味に思えた。そして特徴あるパティ――すご〜く細やかな味がする。肉の粒々がぎゅっと締まった感じが良い。たまにコリコリした肉感に当たるのも良い。おとなし目な胡椒の味もまた良い。相性はコーラよりもカフェラテが最高! 女の子が作っているのがなるほどと頷ける、細やかなセンスに満ちたバーガー。"女の子作"という点でココの感じに似てるかな?

●カーリーフライ


 ときにこのパティについて某所では「ここのパテは神戸牛と近江牛でできているとのこと」と言い、別所では「松阪牛を使用したビーフ100%の本格的なハンバーグは、とってもジューシー」と書いていた――お店のHPがあるだろうとタカをくくっていたら無くって、結局ホントのところは分からず……情報元は一体何処なのか。どちらかが正しいのか・両方違うのかは分らぬが、とにかくテキトーなことは言わないよーに! (正解は産地不特定で国産牛100%)付け合わせはクルリと巻いたカーリーフライ(ってそのまんまか)とお菓子風味に甘いピクルス。




# RAINBOW KITCHEN [千駄木] の自家製チリコンカン&チップス
# RAINBOW KITCHEN [千駄木] のブロッコリーとゴルゴンゾーラのハンバーガー(再々食)
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# RAINBOW KITCHEN [千駄木] の茄子とベーコンのハンバーガー
# RAINBOW KITCHEN [千駄木] のチリチーズバーガー
# アボカドバーガー ◆ RAINBOW KITCHEN [千駄木] のアボカドバーガー

― shop data ―
所在地: 東京都文京区千駄木2-28-7 北川ビル1F
     東京メトロ千代田線 千駄木駅歩2分 地図
TEL: 03-3822-5767
オープン: 2003年2月10日
* 営業時間 *
平日: 17:00〜23:00LO
土曜: 11:30〜23:00LO
日祝: 11:30〜20:00LO
定休日: 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌火曜日休)

2005.6.24 Y.M

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2005年06月17日

# 071 蜂の巣 [北千住]




 関東地方が梅雨入りしたか・しないかのこの日(昨今予報が曖昧でよくわからぬ傾向)、霧雨の降る北千住をつま先を湿らせながら歩く。誰が好き好んでこんな日に飲みになど繰り出そうか――とまでヒドクはなかったが、それでも金曜の晩にしてはきっとひと気はさほど多くなかった筈である。ちょっと淋しい北千住……。

 西口、メインストリートきたろーどを少し歩いて宿場町通りに折れ、幅の広いこの通りをしばらく行くとサンロードという通りがあるので左折――こう書くとサンロードもそれなりの通りかと思うが、名前が付いているのが不思議なくらいの普通の路である。サンロードに曲がってすぐ左手にある、渋いアンティーク調のcafe & bar――但し残念ながら、現在カフェタイムの営業はお休みしているそう。

 オープンは2004年、テーブル席が3席ほど――あとはカウンターというさほど広くない店内、照明の暗さも手伝って選ぶ余地なくカウンターに座る。自然、若きマスターと会話することに――コレはなるべくなら避けているパターンである(この当時は。取材上の理由から)。まぁイイヤ――割り切って話しするうち、ヤレ沖縄のA&Wが好きだとか、タイにも美味しいバーガーの店があるらしいとかどうとか、ついついバーガー談義に花を咲かせてしまった。ワザと汚したデザインの(網でも張っているのだろうか)壁のスクリーンには『シザーハンズ』が、無音声・リピート再生で……またコレが店の雰囲気に恐ろしくマッチ!!



2007年6月撮影

 なにせハンバーガーはこのバーのイチ押しメニューなのである。期待に胸を膨らませつ、チーズバーガー¥880を。おともはレーベンだったかな? 白ゴマのバンズは久々のふっかふかー! 邪魔にならない甘味。中はマヨソース、チー、黒胡椒のかかったパティ、何気にレリッシュ、トマ、潤い湛えたレタス、マスタード、バンズ(heel)。手に持つとそんなに温かくはない。きっとバンズへの火の通し方の加減だろう、フワフワ食感を優先させているものと思われる。一方でパティの焼き加減が絶妙!! ミディアムくらいだろうか、赤味を残してふ〜んわり柔らかい。

 さてこのバーガー、何が美味しいかと言って黒胡椒とマスタード、つまりスパイスの味の利かせ方こそ超絶に巧い!! 両者ともグイグイ存在感をアピールしてくるが、されどしつこ過ぎず、パティと野菜を中心に据えた味の体系を崩すことなく、でも好きに暴れ回っている感じが超魅力的! ふかふかバンズとふんわりパティの感じから、基本はやわらかいモノを口にしている感覚なのだが、しかし一方でコレぞハンバーガー! というガツンとしたパンチが効きまくっている――この鋭敏なるバランス感覚! たまらん!! 別な言い方をするなら、しっかりした味のバーガーなのに、バンズとパティはふわふわ〜! 正直ソンジョのバーガーショップは軽く凌駕している。でもcafe & bar。ちょと照明が暗く、撮影に自信がなかったので(そんな理由かよ)、チーズバーガー完食後、さらにエッグバーガー¥880も(↑画像)。

 付け合せ――フレンチフライにピクルス。BGMは恐らくネットラジオを流していたが、'80sロック/ポップス専門局らしく、スターシップの「セーラ」、Mr.ミスター「ブロウクン・ウイングス」など、雨の日によく似合う曲の波状攻撃で、なかなか席を立てなかった。


# ベストバーガーショップ'07

# 蜂の巣 [北千住] のギネス
# 蜂の巣 [北千住] のハンバーガー TOPPING グリルドオニオン
【最新情報】 「CEILING FAN×FUN」――第13回 蜂の巣 [東京・北千住]
【最新情報】 GetNavi web「週末はハンバーガー」――第30回は蜂の巣 [北千住]
# 蜂の巣 [北千住] のハンバーガー TOPPING チェダーチーズ
# 蜂の巣 [北千住] のアボカドバーガー TOPPING サルサ
# 蜂の巣 [北千住] のハンバーガー TOPPING チェダーチーズ、オニオン
【シーフードバーガープロジェクト】 蜂の巣 [北千住] のフィッシュバーガー
# 蜂の巣 [北千住] のチーズバーガー TOPPING サルサ
【スタンプラリー#03】 蜂の巣 [北千住] のカラミティ・ジェーン・バーガー
# 蜂の巣 [北千住] のエッグバーガー
# 蜂の巣 [北千住] のハンバーガー
# 蜂の巣 [北千住] のカクテルバーガー
# 蜂の巣 [北千住] のチーズバーガー TOPPING チリ
# 蜂の巣 [北千住] のオニオンバーガー
【いよいよ秒読み】 『HAMBURGER STREET 創刊号』、
ただいま蜂の巣にて前夜祭開催中!

【最新情報】 蜂の巣 [北千住] がスタッフ募集
# 蜂の巣 [北千住] のチーズバーガー
【おしらせ】 蜂の巣 [北千住] のハンバーガーが復活しました
【おしらせ】 蜂の巣 [北千住] は現在ハンバーガーをお休みしています
# テリヤキバーガー ◆ 蜂の巣 [北千住] のテリヤキバーガー
【おしらせ】 蜂の巣 [北千住] の営業時間が変わりました
# アボカドバーガー ◆ 蜂の巣 [北千住] のアボカドバーガー
# 蜂の巣 [北千住] のベーコンチーズバーガー
# 071 蜂の巣 [北千住]

― shop data ―
所在地: 東京都足立区千住3-56 高橋ビル1F
     JR・東武・東京メトロ・TX 北千住駅歩6分 地図
TEL: 03-3888-2690
URL: http://www.hachinosu.com/
オープン: 2004年7月9日
* 営業時間 *
月〜土: 17:00〜26:00
日曜日: 13:00〜23:00
定休日: 月曜日(要確認)

2005.6.17 Y.M

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2005年06月12日

# 070 BUSS STOP [神奈川・横須賀]



 こちらは市街からバスで10分ほどのところ、池上中学というバス停の目の前。なのでバス ストップ(←スペース入ります)。バスは案外な乗車率の高さ、しかもみなさん揃って池上中学で降りる。ずいぶんと利用客の多いバス停だなぁ……と思っていたら、近くに有名な菖蒲園があるそうで、そのお客さんでした(ちなみに市の花はハマユウ)。

 さてバス停前のバーガーショップ、入ると中は真のお手製、ログハウス風。木のベンチ、木のテーブル、木のカウンター、そして鞍馬のように背の高い、木のカウンター席――みんな手造り! 唯一天井のみが未処置、安い飲み屋か古本屋みたいでやや減点。入口と奥の窓を開け放って風通し良くした店内に、心地好い初夏の微風がそよとすり抜けてゆく。さらに壁の扇風機2台が首を振って、この日の暑さを(と言っても大したことなかったけど)和らげている。BGM――無音。だが奥には立派なDJブースがあり、夜にはブルースのライヴもやる。コロガシ(床置き用モニタースピーカー)が積んであり、柱にはなんとスピーカーが縄でくくりつけられている。

 店はバンダナ巻いてお店のオリジナルTシャツ着たお母さん一人。佐世保を思い出す。バーガー類18品、400円を超えるモノはない。トッピングも体系化されている。他にタコス、クレープ、チャーハン・丼モノまで。チーズバーガーは290円だが、自家製ミートソースを使ったBSバーガー¥340にチーズ¥30をトッピングして¥370のBSチーズバーガーを。薄〜いコーラを飲みながら。

 オモテに「浜田パン」というパン屋のパン箱が置いてあったが(創業明治27年、横須賀では有名なパン店)、ソコのモノであろう表面何もないバンズ。裏も"底"もよく焼かれており、サクサクッとして美味しい。中はトマト、BSソース、オニオン、チーズ、パティ、レタス、バンズ(heel)。穏やかな味の自家製BSソースは特に強い主張も無いが、しかしもちろんレトルトなニオイなど一切しない。四角いパティはつなぎ使用の合挽きでハンバーグ味。レタスの折り畳み方が見事。別段強烈な押しも仕掛けもないバーガーだが、それでも最後の一口が妙においしかった。

 「ハニービー」同様、額相応・手ごろなサイズ。整った、あるいは日々作り慣れた印象を受ける。クレープ、フランクフルトなどとともに昼間は中学生のおやつに、そして夜はブルースの生演奏が似合うバーの酒のつまみにと、一日中それなりな数が出ているのに違いない。ぜひ中学生には安いからと言って某Mのバーガーなど食べないでもらいたいものだ。お母さんの愛情がたっぷりこもった手作りバーガーがあるのだから。

§ §

 外人さんもやって来る。本気で日本語が話せないらしく、注文時片言すら出てこない(と言ってもメニュー自体すべて英語なワケなのだが……)。が、コレに応じるお母さんもまた英語は話せないらしい。すぐ目の前がバス停だけあって、4〜5分おきにプシュー……というバスの気配がするので、長居しても飽きることがない。

2005.6.12 Y.M

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2005年06月11日

# 069 ハニービー [神奈川・横須賀]


 ……これまで日本のバーガー発祥を称する店をいくつか巡ってきた。いずれが先か…は定かでないが、とにかくどの店にも共通して言えるのが米軍との関わりという一事である。

 泉麻人氏のコラムによれば(ページがなくなってしまった!)、六本木の「ハンバーガーイン」が最初に在った飯倉は、近くに駐留地があって…と確かそのようなことを書いていたように思う。仙台の「ほそや」も某記事に「仙台は軍都でもあった」「終戦後、軍関係の施設が置かれたことがある」とあり、日比谷の「ニューワールドサービス」はGHQに接収されたビルの中に在った。佐世保については最早言うまでなかろう。

 さてソノ佐世保の味を知ってしまった身としては「美味しいバーガーは基地のソバにアリ!」という単純な発想が湧いて湧いて仕方がない。それが安易なのか妥当なのか―コノ仮説の真否を確かめるべく、米軍キャンプの周辺を巡る企画を打ち立てたのがこのページ――題して"基地編"


ハニービー(honey bee)



 国道16号沿い、米海軍横須賀基地のゲート前、裏手はどぶ板通り――横須賀臭ふんぷんのロケーション。'68年オープン、この西暦は米軍的にはヴェトナム戦争のさ中、音楽的に言うと……フムフム、大変に興味深い年である。'68年。

 何て言うか……とにかく空気が古い。この古さは演出ではない。演出では成し得ない。ラーメン博物館やら何やらのような、昭和○年代風美術ではないのだ。本気で年を経ている。ジュークボックスが通信になろうと、スロットマシンがコンピュータになろうと、依然変わらぬ古臭〜いニオイの中で息している――そんな店。

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2005年06月06日

# 068 Le cafe BERTHOLLET [表参道]




 ル・カフェ・ベルトレ(注:語尾の"T"は発音しません)――某誌編集・N氏ご紹介の店。かつて『料理の鉄人』で勇名を馳せたフレンチシェフ・柳舘功のカフェ/レストラン/バー。青山通りに面したビルの奥のまた奥の半地下。昼なお暗い店内、両端が合わせ鏡のソファ席は、背の後ろからホリゾントライトが赤い光を壁に投げ掛け、この光の陰影が織り成す"空気感"が絶妙な空間演出になっている。白タイルのビル壁面をそのままガラスで囲ったテラス席は、見上げると真上は"空"BGMは案外とひねりなく、ひるどき洋楽ポップス有線。

 コノ店の注目メニューはフォアグラバーガー トリュフソース¥2,650――2枚のフォアグラの間に牛肉のパティを挟んで……って違う! (ソレじゃまるっきり友人G.Iの受け売り)冒頭のN氏も、そして当サイトの常連O氏も食したソノ味、さて如何なる哉――とはゆかない。まず基本から押さえるのが当"隧"道の流儀と心得よ! (ナンチャッテ)。ランチメニュー、チーズバーガー“スペシャル”¥1,300、コーヒーor紅茶付。ケシの実いっぱいのフランスパンバンズ、皮はパリパリと砕けるが身は飽くまでぷるんと、野菜の水分も吸い込んでパンプディングかのようにしっとりウェット。裏バター、オニオン、トマト、またオニオン(多分)、チーズ、パティ、レタス、バンズ。白いオニオンは一見すると"生"風だが、軽く火を通してある――かな……多分。薄く伸びた白いチーズが時おり良いタイミングで顔を覗かせる。

 パティは中に刻んだタマネギが入っているので、ま、ハンバーグですな。中心が最も分厚く、コロンとしている。しかしミンチでなく、肉を何遍も叩いてはまた叩き、軟らかくしていったもののようで、ココなどとよく似た食感。このパティの塩味がバーガー全体の味になっている。マスタード、ケチャ、タルタルが別途器に入って置かれるが、例によって肉の静かな旨味だけを何も付けずに味わう。フランスパンバンズ表面の"カサッ"とドライな感じが全体を強く貫き、カッサリした印象のバーガーに。しかしガサガサが過ぎて消化不良を起こすこともなく、適当。量は見た目以上。衣の付いたフレンチフライもどっさり盛られ、こちらは食べ切れず。てっぺんに串が刺さっているのだが、これだけではバランスは保てず、食事半ばで崩壊。後半はナイフ・フォークで食べたが、やっぱり感じ出ないよネェ〜。

§ §

 "カフェ"と冠しているコトでもあり、しかし場所がそれなりであることを考えれば、そんなにも高くない値段で柳舘氏直系の味(多分)が楽しめる、リーズナブルなお店。とにかく赤い壁の前の白いソファへ。

2005.6.6 Y.M

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2005年06月01日

# 067 ONE'S DINER [千駄ヶ谷]




 「FRESHNESS CAFE」以来2度目登場、株式会社フレッシュネスの別事業。「1950年代のアメリカンダイナーをアレンジした店内でボリュームたっぷりの料理をお楽しみいただけるレストランです」……ほぉ、こーゆーのが50's テイストなワケね?

 千駄ヶ谷二丁目、すぐヨコにトンネル。上は仙寿院というお寺の墓地だろうか。トンネルをくぐるとビクター青山スタジオ……そう、例の鉄則のとおり、心底ひと気のない……と言うかうら寂しい場所に在る、角地を使った、そう広くない店。入ると扇型のキッチンが。入口ヨコの柱に店のデザインのお手本にしたのであろう、アチラの街のコーヒーショップの写真が飾ってあるのだが、まー確かに見事ソックリ! イメージで言うと、昔、新幹線とか旅客機の内装によく使われてた合成樹脂の化粧パネル……わかる? 見るからに安っちくて退屈な素材で、継ぎ目に金属の桟が通してあるヤツ……アレをワザと使ってるのネ。窓に下がるブラインドのまぁ細いコト! 床は白黒タイル。ビニール製のソファ、そしてスチール製品の数々――コノ人工物の多さが50年代?

 ココもまた使い古したメニュー。肝心のバーガーメニューはボロッボロの紙切れ一枚。チーズバーガーコンボ¥850。すべてコンボ売り……と言ってもフレンチフライが付属なだけなのだが。おともにアイスフレッシュミントティー¥530。

 やはり血は争えぬ……出て来た皿は「FRESHNESS CAFE」によく似ている。バンズの間に挟まれているのはチーズとパティのみ。レリッシュ、トマト、オニオン、フリルレタスは外付け。客自ら組み立てる式。くすんだ茶色のバンズは表面ケシの実……つまりあんぱん状しかもあんぱんのようにほのかに甘い。レリッシュ(ピクルスのみじん切りをそう呼ぶなら)、トマト、オニオン、フリルレタス、チーズ、パティ。レリッシュは例によって柴漬け食感ガリ味真っ白いタマネギの輪切りは生で辛〜っ! 野菜はどれも乾き気味。せめて出す前に霧吹き吹きかけるとか、ウソでもシズル感は欲しい ところだ。パティも同様にドライ。旨味は無くは無い……けど淡白。現にキッチンからは、肉を焼く軽快な音こそ聞こえ、胸躍るような肉のニオイは漂って来ない。FRESHNESS 別ヴァージョン……と考えると、ちょっと物足りないか。皿に「ONE'S BURGER」とある。コレ、かの白山の「ONE'S DRIVE」のかつての店名である。いいのか……って、そもそもが一般名詞なので、ま、良いも悪いもないのだろうが。ただややこしい

 アルコール類800円前後。「MOS's-C」では600円前後だったネェ……。BGM――FENみたいなラジオ番組の有線で、店入るなりシンプルマインズの「DON'T YOU (FORGET ABOUT ME)」がかかっていてメチャメチャかっこ良かった! ……ってトコまでは良かったのだが――。


2005.6.1 Y.M

posted by ハンバーガーストリート at 23:08 | TrackBack(0) | チェーン店のスピンオフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする