2005年02月23日

# 039 ZEST CANTINA




 ゼスト キャンティーナ――ココはメキシコ料理でなくテックスメックス(TEXMEX)料理……南カリフォルニアのダイニングシーンで人気のTEXMEXスタイル。テキサスとメキシコの文化を融合させた、独特な料理と雰囲気が人気……食に国境無し。そして音にも国境無し、メキシコと南西アメリカのフュージョン音楽もそう呼ぶらしい。

 今回行ったのは渋谷。一歩足を踏み入れればソコはテキサス(多分)。真っ赤なソファ、インディアンの羽、席の仕切りは馬車の車輪(使い方違っとるゾ!)。ウッディな――と言うより"ロッキーな"店内……ハッ! ロッキー山脈ってそーゆー意味? ――なんせ経営は「ラ・ボエム」「モンスーンカフェ」のグローバルダイニングですから、とにかくデザインに半端はない。恵比寿とお台場はさらに凄いらしい。フロンティアスピリッツ溢れる本気アミューズメントの、この荒きものに身をひたせ!

 ビーフハンバーガー¥1,000、チーズのトッピング¥160。オープンフェイススタイルだったのだけれど、正直見た目が淋しくて、野菜挟んで上下合わせてから撮影。付け合せにフレンチフライ。それから適宜かけるようマヨネーズソースが器に入って。バンズはややモッサ系なのだが、モッサ具合が妙に適度で何て言うか……モッサモッサとバーガーを呑み込む速度を適度に遅らせる効果あり? ――ツルッとゆかない味わいの深さ

 しかし下のバンズ(heel)はこれまた明らかに直径不足、はっきり言って受け皿としての用を果たしていなかった。裏にバター。ピクルスきて、トマトきて、ごっついレタスがきて、トッピングの白いチーズはモントレージャック――初めて口にしたけど、味がハッキリしていてバーガーには向き! その下に大きめのパティ――こいつはイイゾ! いつも言う舶来系の牛のクサミとゴロゴロとした硬さを絶妙なパーセンテージで残している……コノ残し方が抜群! アチラの大味な食感を展開させながらも日本的食べやすさをキープ。コゲと軽いガーリック味も手伝って頃合優れた大味感全開だ! パティの下に軽くソテーした半生オニオン。初めて食べたときは「ところにより辛っ!」だったのだが、2回目食べに行った折には、う〜ん……甘い! タテの食感もナイスで、トマト・レタスともどもサラダ感覚ですらある。

§ §

 底抜けにパーなメキシカン(?)ミュージックに2分打ちでダンスビートかぶせるのは全くいただけないが(加えて言えばループさせてるのも勘弁して欲しい)、いかにも食欲を刺激する攻撃的なリズムに乗ってビッグなバーガーをガブ付くのも悪くない。

 食べるうちに下のバンの基盤の弱さからバーガーは完全崩壊、何をandどこを食べてるんだかわからぬグヂャグヂャ状態に陥るのだが、そのなんだかよくわからぬカオスをガブガブやるのがなんと言うか……渋滞抜けた後のアクセル全開、仕事の後の気分爽快って感じかな? 箸でつまんだり匙ですくったりするのでは味わえぬ手づかみのダイレクトな食感が、日ごろの鬱積を吹き飛ばしてくれるのである。手のひらサイズのバーガーはおやつに最適だが、こうして豪快にがっつくバーガーならストレス発散にもって来いだ!

 例によってラムベースのカクテルキューバリブレをお供に、目の周りを赤くしながらゴキゲンにハンバーガーを――。


# 299 ZEST PREMIUM BURGER [後楽園]

2005.2.23 Y.M

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2005年02月16日

# 038 Pe'z magic [六本木]



 最寄駅……ビミョーに乃木坂か。でも乃木坂に用のある人などまずいないから(失礼!)六本木かなぁ……というワケで鉄則にならい、やはりココペーズマジックもちょっと離れた立地。

 お店の地図がわかりやすい――外苑東通りを"もと防衛庁"の辺りで"もと東大生産技術研究所"の方に曲がる。ビルの1Fなのだが、スゴイのは店の前が立体駐車場のターンテーブルになってて、その奥にあること。立駐の入口を抜けて店の入口に達する感じ。きっとその分いくらか賃料が安いのだろう、入ってみると横に広い。うなぎの寝床とはよく言うが、差し詰めカニの寝床? センターにどーんと横長なオープンキッチンがあり、その手前は円卓の間。さらに外から見えない位置に両翼があって、右が照明抑えたダイニング、左がカウンターバー式になっている。

 BGMは80'sヒット。ダイナーのムードに全く合っていない。冷静に見渡すと、柱や窓の位置からみてココ、1F駐車スペースの一部を利用して作った店舗のよう……よくぞここまでの内装をほどこしたものと感心させられる。さすが六本木!

 チーズバーガーレギュラー¥1,050。オープンフェイス。しまったのは重ねる順番を間違えたこと。バン(crown)→ピクルス→トマト→オニオン→レタス→チーズ→パティとゆくのが純正のところをバン(crown)→レタス→オニオン→トマト……と重ねてしまった。

 バンズは表面がフニャと柔らかく、クニャっとつぶれるタイプ。上に白ゴマ、裏に軽くバター。よく焼けてる。特に端っコのエッジのカリカリ感? コイツは必殺技ですな。すべての食材の間を掻い潜って、いつでもパリッとナイスな歯応えがまず口の中に飛び込んでくる。

 レタスと生オニオンのみずみずしい歯応えも非常に心地好い。レタスの端にちょっとだけタルタルソース。そしてクレソン――正直際立った味や香りはせぬものの、レタス同様歯応えが良い。チーズは黄色い半透明……なんだろう? パティはいかにも牛肉な感じ。胡椒で軽く味付け。ややゴツっと硬めで味は薄い。何と言うか余計な演技をしていない感じ? 言い換えれば芸のないパティとも言えるのだが、つまりある意味このバーガーの主役はパティではないのだ。

 とは言え硬目路線の王道を行く、誠実で堅実な味の捨て難いパティ……なぁんて好きなこと言ってたらコレ「長崎の平戸牛を使った100%ビーフパティ」とのこと。最近ようやくこういう舶来系ゴツ目路線にも肯定的になってきたところなので、この和牛のアレンジの仕方にももちろん賛成である。レギュラーは1/4 POUND(112g)、やや小ぶり。結局何も加えずに平らげた。

 全体の印象としては甘い食後感、とってもナチュラルな後口。作為的な味付けが無く、わりとスルスルと入ってゆくタイプの食べやすいバーガー……なぁんて適当なこと書いてたら「自然な飼料で育った長崎の平戸牛、玉ねぎやトマト、コーヒーなどはオーガニック、パンは無添加……というこだわりを追求」「“作り手の顔の見える”素材でハンバーガーを提供致します」とのことで、ほぉ……あながち的外れでもないようだな>自分。

 HPにある「アメリカのトップエリート達が最後の晩餐に選んだメニュー。それが、スローフードなハンバーガー」という文句も気になる。そうね……ちょっとハイクラスな米国人のお食事……ってイメージかな? テーマは「ハンバーガー=健康」という図式。バーガー12品、サンドウィッチ18品! 付け合わせナシ。ランチなら諸々付いてお得な模様。

2005.2.16 Y.M

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2005年02月14日

# 037 立石バーガー [堀切菖蒲園]



 1,000円を軽く超えるバブリーなバーガーが続いたので、ココはひとつあるべき姿に帰ってラブリーな低価格バーガーをご紹介――


 その店の情報は去年7月、実は佐世保バーガーと同時期に入手していた。そして半年後の昨日、念願かなってついに……!って佐世保より遠かったか、立石バーガー……

 てっきり立石にあんのかと思ってたら堀切菖蒲園だった。が、私は上野以東の地理はカラキシなので、どのみち同じことである。とにかく怪しい店との触れ込みで、どちらか言うと怖いもの見たさ……的紹介記事が多数。ご近所在住のC嬢も巻き込んで、いざ探し当ててみたその店は……↑噂以上!看板には「完全栄養食」「好評発売中!」「100円」……ジュウニブンに怪しい!!ま、普通入んないやネ……。まさに突撃取材である(哀れC嬢……)。


 「焼きたて」と貼られた(ウソつけ!)購買風ショーケースに並ぶハンバーガー、サンドの数々……思っていたよりバリエーション豊富。バーガー5種類……立石バーガー、トマト立石バーガー、オニオン立石バーガー、以上オール百円。チキンカツバーガー、エビクリームバーガーは\150。他にあんぱん・クリームパン\80、コロケパン\130(←脱字ぢゃないヨ)、サンドイッチ各種\150、札しかなかったけど食パン1斤\150――どれもラップに包まれており、パン屋の惣菜パンを連想させる。

 中に入ると奥から人の良さそうなご主人。イートインスペース机と椅子はあるのだが、食事できるのは定食モノのみと……止むなし。その代わり作り立てをいただくことに。頼むとジュージュー音がし始めて、ほどなく出来上がり。出来立てもラップするのか……と思いつつ店を後にし、寒空の下食べる場探して右往左往。冷め切らぬウチに何とか区民センターのベンチを確保。



 さて立石バーガー、画像では(張り切リ過ぎて)大きく写っているが、実際は片手でスッポリ掴めるくらいの大きさ。ハッキリ言って見た目は……。バンズの裏にガーリックバター(推定)、それはそれは薄〜い円形のパティに、その下はレタス……でなく千切りキャベツ。マヨネーズがかかり、あとはケチャップ。

 バンズはフランスパン系あるいはドトールで出て来るサンドのような表面のザラザラした硬さ。適度な弾力があり、しっかりした噛み応えで……オーッ美味!マヨとケチャはキャベツと相性よく、しかも"1+1"の単純なベターっとした味ではなくて、意外や微妙な味の融合を遂げており、コレにチーズを加えたら合うだろうなぁと思わせるマイルドな味わい。パティは少量ながらガーリック味と相俟って、主役たる存在感は十分示している。


 コレ……百円で相当美味しいヨ。部活帰りに百円玉一枚でこんなバーガー頬張れる葛飾区の中学生は幸せだなぁと、ちょっぴりノスタルジックな空気をも醸すバーガー。

 完全栄養食――うん、最近つくづく思うのだが、マックのバーガーを念頭に考えるから「ハンバーガー=不健康」という公式が成り立つのであって、野菜と肉がバランスよく挟まれたハンバーガーなら栄養価も高く、決してジャンクな食事とは言い切れないと思うのだけれど……。

§ §

 『ぶらり途中下車の旅』情報によれば「御主人はかつてはロサンゼルスで1年半位、修業も兼ねてバーガーショップで働いていた」「御主人1人ですべてこなしている為、1日30〜40個の限定」「仕込みは朝6時から始める」……。怪しさの陰に誠アリ。話題性十分!菖蒲園に行くときは立石バーガー持参で。




【各地に残る、創業20年超のハンバーガーショップ】

# 186 ロッキーバーガー 利根店 [利根町]
(創業:1983年)
# 182 オリエントバーガー [半田]
(創業:1983年)
# 147 ラッキー [磐田]
(創業:不明ながら25年超はほぼ確実)
# 144 ピープル 加古川店 [加古川]
(創業:1975年)
# 142 ゴッドバーガー [広島]
(創業:1975年)
# 140 ボンハンバーガー [大阪]
(創業:1978年)

『HAMBURGER STREET 創刊号』、販売全国69店リスト

2005.2.14 Y.M

立石バーガー ハンバーガー / 堀切菖蒲園駅お花茶屋駅
昼総合点★★★★ 4.0


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2005年02月12日

# 036 ステーキくに 市ヶ谷店 [市ヶ谷]




 久々の肉弾編。「ステーキの店」などと聞くと、否が上にも期待は高まらざるを得ない。なにしろ肉の専門店である。専門店のつくるハンバーガーならきっと美味しいに違いない。

 一口坂と言った方が適当な立地。店は一口坂にあるけれど、ステーキは一口ではない――ナンチャッテ……。定食メインのお手頃ステーキ店。肉っ気求めてのっそりやってきたサラリーマンが、黙々と貪り食らって独り静かに帰って行く、そんなお店。中央のカウンターを背の高い椅子が取り囲むさまは「さぁ飢えし者どもよ、がっつくがいい!」と言わんばかりの迫力を帯びている。このカウンター席がメイン、さほど大きな店ではない。ステンドグラス風ランプ、白黒タイルの市松模様、こげ茶を基調にした昭和懐古趣味的内装。要はペッパーランチに昭和レトロを振りかけた感じ?

 しかしさすがはステーキ店、カウンターよりさらに一段高く「和牛サーロイン1g¥20」などと貼られたショーケースがいと誇らしげに客席を見下ろす。チーズバーガー¥1,100、サラダ・カップスープ付。焼き加減を選ぶことができる。いちげんさんルールに従いミディアム。サラダとスープは案外な食べ応えで肉の焼き上がりを待つには良い暇つぶし。

 ココも上下パカッとオープンフェイススタイル。バンズの下にレタスどっさり――レタスというよりサンチュな盛り方だ。シュレッドオニオンはあまり味せず。トマトの下に水っぽくて独り味の浮いてるピクルスを挟み、次にとろけたチーズが2枚重ね。が、2枚でもなお味弱く――。そして本日の主役中の主役、パティ黒胡椒で味付け。コノ黒胡椒はまるで計算し尽したかのような緻密な味をパティに添えて、柔らかく、クサミのない上質なパティをひたすらサポート。常に眼鏡の奥を光らせつ、パティのコンディションを冷静に管理しているかのような伴走ぶりである。が、その裏返しとして、このバーガーはガツンとしたパンチに欠けているように思う。

 質だけ見れば今まで登場した中でも一、二を争うパティかも知れない。しかしそれがバーガー的インパクトに直結するかと言うと、それはまた別の話のようで……。もちろん美味しいには違いない。何もかけずに柔和な肉の旨味を楽しむべきパティ。穏やかな風味に満足したら、後半は調味料の応援を。バンズ裏面のカリカリは好い感じ。ただ下のバンズ(heel)は滴る肉汁とレタスの水分を受け止めるには直径が足りず、見るからに決壊寸前という感じだった。

 ランチメニューでいうと「角切りステーキ130g」¥1,400「霜ふりステーキ150g」¥1,400「和風ハンバーグ150g」¥1,000 (以上サラダ・みそ汁・ライス付)、「ビーフペッパーライス」¥900 (サラダ・みそ汁付)――「ハンバーガー」¥950&「チーズバーガー」¥1,050は、価格的にはこの辺りと同価値というのがコノ店の判断。さぁ、あなたなら――? BGMはジャズ。向島・吾妻橋・両国などにもグループ店あり。


※追記:いやー全く調査が甘かった! コノ店の経営は株式会社ペッパーフードサービス――そう、かの「ペッパーランチ」の会社なのだ!!! さらに言えば'70年、向島に開業した「ステーキくに」こそがペッパーランチの原点となった店なのである……。てなワケで、ペッパーランチのヒットに乗じて今風に変えたステーキ屋……という私の見立てはもろくも費え去ったのであった。大変失礼致しました……。(2005.2.16)


2005.2.12 Y.M

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2005年02月09日

# 035 TRADER VIC'S [紀尾井町]




 ホントは「ホテル編」のつもりでニューオータニに向かったワケなんだけど、ところがよくよく調べてみると1934年サンフランシスコに開業、'74年にアジア1号店としてここホテルニューオータニにオープン――とのことなので、アチラのレストランチェーンがホテルに店出してるというのが実際であって、残念ながらホテルオリジナルの店ではなかった。よって「Hard Rock CAFE」や「T.G.I. FRIDAY'S」同様「舶来編」に加えるべき……ところを久々の南洋編更新。

 そりゃもぉテーマが"Polynesian food"であり"South Pacific"なワケですよ。なにせトロピカルカクテル"マイタイ"考案したのはココなんですから。そんなワケでハンバーガーのお供にホットバターラム¥1,365を。

 南太平洋をイメージした店内は……なんだかよくわからんゾ! 壁に弥勒菩薩みたいなお面アリ、天井には漁の網、サメのアゴ骨……アレはハリセンボンか。何でもアリだな……。よく見ると節操ナシつまり無節操船室だか原住民の部落に招かれてるんだか、なんだかよくわからぬ……あぁーココボートハウスバーって言うのネ? きっと世界中を航海して集めてきたコレクションを飾ってあるのサ……と解釈すれば問題ナシ。要はエキゾティック・サウンドと呼ばれるマーティン・デニーレス・バクスターの世界。やーそれにしてもこのお酒はずいぶん気持ちいいゾ!

 でノッケからすごいのサ――スタッフがおしぼり持って来ると、以来何やらトロピカルなイイ香りが漂い続ける……そう、おしぼりからピーチの香り! アロマの効果アリ。蝶をかたどった器の左羽根にマスタード、右羽根にケチャップ――また上品なケチャップで甘〜い味しかしなかった。ホットバターラム髑髏のマグにて。

 メニューにはチャーハンとか焼きそばとかビーフンとか、居酒屋なつまみも並んでたり……。そしてついにハンバーガー¥2,048の来航! 白ゴマだらけ、某ビックマック的バンズ。気泡が多くてスポンジ質なバンズは正直あまり好みな食感でないが、いかにもホテル的。黒ひげゲームの剣を抜いて、レッドオニオンとトマトの輪切り、さらにオリーブ一個にピクルスも挟む。このオリーブがまたお上品で穏やかなお味。ピクルスも同様でまぁほんのりしたお味付け。焼き方ミディアムで頼んだパティはまだ赤味も残る柔らかさなんだけど、しかし舶来の意地か、牛肉らしいクサミと硬さを微妙に残している。トマトの水気が気持ちよく、控え目なパティと相俟ってジューシー。

 しかしこのバーガー、最初から半分に切ってあるのは余計かと。かえって中身が飛び出て仕方ない。オニオンもトマトも半分。付け合せにフレンチフライとニンジン&オニオンのピクルス(←美味!)。値段が値段なだけにちょっとオススメするのも……ねぇ。正直コストパフォーマンスは悪い。んーでも意外とイケルのぁやっぱりホットバターラムかな? シナモンスティックが刺さってるので、ちょっと葛根湯みたく思えなくもないんだけど、飲むうちにだーんだん気持ちよ〜くなってゆくのよネ。まんまと術中にハマってってる感覚? 冷めても美味しい! コイツはだいぶ気持ちイイゾ!

 BGMはハワイアンが、のたりのたりと。ヤー髑髏の盃たった一杯のラム酒でずいぶん気持ちよくなっちゃった……さすがに外の寒さに当たれば酔いも醒めるかと思いきや、寒中、かつて丹波哲郎の秘密基地であったコノ建物の外観撮影に打ち興じている間も醒めるどころかますます心地好〜くなり、夢見心地のまま気持ちよ〜く帰宅、夜中3時を過ぎてもなお酔い続けていた。

 しかも強引な回り方じゃない。飽くまで自然に、そこはかとなく酔ってくる……相当高級なラム酒使ってるとみた。ラム酒イイネー! おやすみ前にコーヒーでもホットミルクでも「カフェハイチ」のごとく数滴垂らせば、ぐっすり快眠・慢性寝不足も一発で解消するかも。部屋に一本置いとこうかな。どれがイイんだろ? ……イヤー来週からラム酒"隧"道になってたりして……。次行ったときは"マイタイ"だけ頼も!



2005.2.9 Y.M

posted by ハンバーガーストリート at 19:23 | TrackBack(0) | 日本上陸編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月06日

# 034 NEW WORLD SERVICE [日比谷]



 戦後GHQに接収された日比谷・三信ビルに1948年創業。"NEW","WORLD","SERVICE"......一般名詞を3つ連ねた"非固有名詞的"な店名は、まるで星新一真鍋博コンビの描く近未来SFのような響きがして、たまらなく良いセンスである。古いのに古くない――進駐軍の将校たちが受けたであろうNEW WORLDのもてなしを、今も変わらず味わうことが出来る……そうした意味では、ひょっとするとコノ店は57年前に通ずるワープゾーンになっているかも知れない。


 茶色いタイル柄の床。茶色いビニール皮の椅子。お洒落なパターンが印象的な薄ベージュ色の壁。燭台を模した電灯が放つ茶色い光。ピアノ曲がほろほろと流れる、深く、落ち着き澄ました茶色い空間……まるで巨大な琥珀のカプセルの中に閉じ籠もってでもいるかのような、そんな錯覚を覚える。


 実はココもハンバーガー発祥の店と言われる店のひとつ――。チーズバーガー¥850、コーヒー付。頼むとほどなく厨房からペタペタいう音が聞こえてくる。ペタペタの後はジュー……。耳そばだてて待つうちに、まずコーヒーが運ばれる。締まった酸味のよく効いた、キリッと美味しいコーヒーだ。

 そしてチーズバーガー。白いオニオンだけが外にいて、こいつをトマトの上に乗せてバンズでフタをする。このオニオンがまるで計算したかのような絶妙な厚み。まず厨房で丸いオニオンをヨコに輪切りにし、次に客がソレをタテに噛み砕くと、タテヨコの比がぴったり理想的なサイの目が出来上がる。このサイの目の食感が気持ちよく、丁寧に焼かれた白いバンズと、ときに絶妙なシンクロを果たすのである。


 バンズは裏側にバター。オニオンの下にトマト、その下に青々としたレタス。レタスにはマヨネーズドレッシング。そしてパティ。このパティは"ハンバーグ"としてメニューに出ているソレそのままではないだろうか。中心がいちばん高く盛り上がっていてコロンとしている。ふわふわと柔らかい。"ぷりっとした"という形容が合うか。程好い塩味が肉の旨味を引き立てている。

 もっとオールドタイミーな(そんな英語ホントにあるのだろうか?)昔懐かしいモノが出て来ることを想像していただけに、コレは実に意外である。この柔らかさは"M"や"F"などを中心にむしろイマ好まれているものと変わりがない。


 チーズがよく伸びる。伸びるチーズというのは今までなかった。ピザと同じモッツァレラ辺りだろうか。そんなことも含め、このバーガーにはまったく古臭さがない。柔らかいパティ、美味しいコーヒー、そしてなによりこの店の空気――850円はお値打ち

§ §

 付け合せにフレンチフライ。昼は11時15分を回らないとバーガー(およびランチメニュー)にありつけない。いつ行っても家族的な温かいサービスで迎えてくれる。昭和の歴史的建築・三信ビルの見事な1階・吹抜のアーケードとともに、ぜひとも一度は訪ねたい前時代への時の隧道


※こちらもついに2007年の2月末か3月末に閉店。「もう戦後ではない」のでしょうか。レジームだかエレジーだか……

※店主からの「閉店のお知らせ」が上がっていました――こちらです。(2018.3.28)



2005.2.6 Y.M

posted by ハンバーガーストリート at 19:17 | TrackBack(0) | 帝都編◆都東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする