2004年08月22日

# 014 らりるれろ [長崎・佐世保]



 「ヒカリ」を諦めて(40分待ってもよかったのだが)、駅の方面に比較的近い、この店に寄ることにした。夜はショットバーになるという「LOG KIT」とは打って変わってらりるれろは言わば駄菓子屋のノリである。外観を撮るとき、店の真ん前に横付けされた軽自動車が邪魔に思えたのだが、しかし今こうして見返すに、クルマが入り込んでいようがいまいが、結局ジュースの自販機が写るか写らないかだけの問題で、大勢に全く影響がなかったことに気付く。


 飲み屋街で夜から営業始める店もあれば、こうして子供たちのおやつ路線で出してる店もあるということで。人生いろいろ。バーガー屋だっていろいろ。

 入り口にあるパンの箱を見て「この店のバンズはフジパンか。大丈夫か……」とやや不安に思ったのだが、店の中に入るとさらにおびただしい数の箱が所狭しと積み上げられていた。


 音楽ひとつ鳴らない狭過ぎる店内には、かろうじてイートイン用のテーブルが2席用意されているのだが、そのうちの一つはゲーム台……壁にはスロットマシーンが2台……すさまじく駄菓子屋テイストなのである。そこに職場が近くにあると思しき男女が、スーツに制服姿でお昼を食べに来たりする――こどもと大人がシンクロする何やら不思議な空間である。

 ココでもベーコンエッグバーガー¥368を頼む。待つことしばし――ジュージュー焼く音の末に出て来たバーガーは久々! 包み紙に包まれていた。


 本当に久しく"包む店"には行ってなかったこともあって、はじめやや意外に思えたが、次には"この店らしい"と思い直した。紙にはお店のキャラクターが印刷されている(……ピッ、ピエロのノリだなぁ)。

 包みを開けると、中はいかにも"手作り"といった感じのバーガーである―フジパン製バンズに不恰好な目玉焼き、マヨネーズのかかったレタスにベーコン。トマトは存在薄。オニオンスライス、ケチャップのたっぷりかかったパティ。あとマスタード。マヨネーズ&ケチャップをふんだんに使ってはいるが、それでも味はやはり"佐世保バーガー"らしく、すっきり食べやすくて妙な引っかかりやイガイガ感がない。



 何と言うか、「LOG KIT」辺りの「頭使って手間暇かけて、スペシャルなバーガー作りました」的な大仰な作り込み方はこのバーガーにはなくて、ベーコンなんかもそれこそ「その辺のスーパーで買って来ました」という感じのごく普通のベーコンで、つまりは「手近にあった材料集めてチャチャッと作ってみたら、こうなりました」というような気負わない気楽な感じか。値段もそうだが、より庶民的な感覚で、広く親しまれているバーガーなのだろうなと思った。だから"ファストフード"と呼ぶなら、このらりるれろの方が相応しい。

§ §

 とは言え営業時間は午前11時から深夜0時まで。どうやら「飲みの終わりにバーガー」というのはウソではないのかも知れない。タバコ屋のおばさんにらりるれろの場所を訊いたら、道案内の最後に「おいしいですよ」と言い添えて返してくれたのが印象的だった。本気で佐世保の人はハンバーガー好きかも知れない。




2004.8.22 Y.M

posted by ハンバーガーストリート at 14:39 | TrackBack(0) | 佐世保編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

# 013 LOG KIT [長崎・佐世保]



佐世保へ行って来た。


 「ZATS BURGER CAFE」の紹介によるとハンバーガーは1951年、佐世保駐留の米海軍によって伝えられた。確かにこの軍港には「ハンバーガー」という特異な食文化があるように感じられる。博多にラーメンがあるように、広島にお好み焼きがあるように、佐世保と言えばハンバーガーなのだ。なにせわずか数時間の滞在の中なので、佐世保市民が年に何個のハンバーガーを消費するか……といったエグザクトリーな(←?)ところまで知ることは到底出来なかったワケであるが、しかし少なくともこの街におけるハンバーガーが、観光の目玉として半ば無理矢理に白羽の矢を立てられ、祭り上げられた存在などでは決してなく、市民の生活に普通に親しみ根差し、そして愛されているのだな……という空気だけでも、どうにか掴んで来ることができたと思う。全国的な常識でゆくと「ハンバーガー」と言えば「ファストフードチェーン」なワケだが、しかしココ佐世保には個人で営む唯一&一店舗切りのハンバーガーショップが多数在るのだ。それだけ考えても何やら凄いことのように思われる。


§ § §


LOG KIT



 まず最初に行った店は佐世保駅からバスで7〜8分、国際通りの中ほどにあるログキット。もうすぐ先は海上自衛隊、そして米海軍佐世保基地である。昼間が「LOG KIT」で、夜になると「HANG OUT」と名前を変えてショットバーになるそうだ。ハンバーガーメニューは昼夜とも健在。この店で中野「"ZATS..."」のオーナー(佐世保出身)は出店に当たり数ヶ月"修業"したばかりでなく、肉や特製マヨネーズソース、ベーコンを「佐世保から直送してもらっている……」ので、味の方向性はもちろん中野と同一である。



 佐世保名物である"ベーコンエッグ"にチーズの加わったスペシャルバーガー¥780をオーダー。やはり待つこと10分。20席もない狭い店ゆえキッチンはフロアと同じスペースにあり、肉を鉄板で焼く音が何遮ることなく、辛抱強くハンバーガーを待つ客の耳元までジュージューと押し寄せる。

 このバーガー、さすがスペシャルだけあって大きい。バンズは平べったく横にのびた感じ。内側が具の形に合わせてやや窪んでいるので案外と薄いのだが、しかしこれくらいがちょうどかぶり付きやすい厚さなのである。

 中身は見てのとおり特製マヨネーズソースのかかったレタス、その下にトマトにオニオンスライス。厚〜いベーコン×2枚にトロッととろけたチェダーチーズ、そして目玉焼き(赤玉だっけ?)。その下に100%和牛をブレンドしたジューシーなパテ(パティ)。ZATS...同様テリヤキ風の甘いソースがかかっている。で、パテの下だったかなぁ……この店ではケチャップとマスタードも初めから入っている。

 テーブルには写真入りで【ハンバーガーの正しい食べ方】なる説明があり、片手をバンズの上に乗せて手のひらで真下に押す――と書いてある。その通りに押して(押し方甘いかも)いざかぶりつこうとすると、やはりZATS...同様、熱くて持てない……そりゃそうだ、ついさっきまでジュウジュウ焼いてたんだから。

 アッツアツを頬張ると、やっぱり甘くてさっぱりした味である。「ジューシー」という言葉が本当にピッタリくるバーガーだと思う。肉やベーコンの旨味、玉子の旨味、そして野菜の旨味。どの素材も瑞々しい旨味に溢れていて、すごく元気で活きのイイ物を口にしている喜びがある。

 US NAVYたちに混ざって楽しむ夜の部"HANG OUT"も体験してみたかった(けど時間が……。ちなみにメニューは¥の横に小さく$表示。1$=¥100だけど)。さすがにBGMのセンスも良くて、終始すごくイイ感じのブラックナンバーが肉を焼く音とともに鳴っていた。ぜひとも夜行くべき店である。


続きを読む
posted by ハンバーガーストリート at 14:30| Comment(4) | TrackBack(1) | 佐世保編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月17日

# 012 ZATS BURGER CAFE [中野]



 日本のバーガー発祥の地・佐世保の味が東京の中野で味わえると聞き……ってなんだかテレ東の旅番組の導入みたいなのでやめる。ザッツバーガーカフェさすがに中野、そして中央線沿線の店だけあって、インテリア・店構えとも余念が無い。メニューボードをはじめとした手づくりテイストとポップな小物たちが満載の"ちょっと気になる"街のハンバーガー屋さんである。小物も満載だが、佐世保バーガーの由来はじめ、この店について紹介したあらゆる新聞記事・雑誌の切抜き、さらには佐世保のハンバーガーマップに至るまで、店の中にも外にも文字情報が満載で、毎度こうして食べに行っては公開する内容が正しいかどうかチマチマ調べている身としては、その手間が省けて大助かりなのである。ヤー今回は楽だワ。調査不要!



 明るいガラス窓に向いたカウンター席も良さそうだったのだが、店内は倉木麻衣がガンガンに鳴っていたこともあり、外壁にへばり付くようにしてどうにか並べられた外席に座ることに。佐世保バーガー¥682。待つこと10分強、Mバーガー式にバスケットに入って登場。食べる前に「ちょっと潰してからお召し上がり下さい」とアドバイスいただく。上の画像はちょっと潰した感じ……なのだがこのバーガー、正真正銘の出来立てのアッツアツで、しばらく熱過ぎて持てない撮影に4〜5分かけてもなお冷めず、むしろそれでちょうど適温というくらい、マジで熱い

 バンズはテッペンが平たく、今まで登場した中で言うとFバーガーに近い感じか。内側に窪みアリ、具の落ち着きに貢献している。それにしても具材のはみ出しっぷりが見事! やや斜に構えたトマト、そしてレタス――何重にも重なったレタスには、甘いマヨネーズソースがかかる……ココでようやく気付いた。このソースこそがトマトを甘く感じさせている原因なのである(これまで"トマトが甘い"と書いていた箇所は、おそらくそういうことなのだと思う)。オニオンはスライス。野菜だけで味わっても十分イケル美味しさとボリューム……というワケでアップにしてみたヨ↓どうかね、諸君?



 さらに分厚〜いベーコン――5mm厚の鹿児島産黒豚ベーコン、コイツは美味しいゾ! ちっとも辛くない。ハンバーガーに挟むのが惜しいくらいの逸品である。さらに栄養満点の赤玉エッグ……とは目玉焼きのコト(らしい)――なにしろ佐世保と言えばベーコンエッグ……らしいのである。トロ〜リとろけたチーズは黄色――そう、チェダー! (学習効果)。そして主役のパティは佐世保直送の国産100%柔らかく、クセのない美味しさ。テリヤキ風な甘目ソースが絡まる……そう、ココの店はケチャップではなくソースベーコンの"塩味"やパティ表面のカリッとした"コゲ"――といったような味覚的"アクセント"は、このバーガーには一切ナイ。その代わり、至極自然な素材の調和が、このバーガーにさっぱりさわやかな味わいをもたらしているのである。これなら何個でもイケソ。なのでコッテリ好きには喜ばれないかも。

 ¥682はちょっと……という気はしなくもないのだが、他店も軒並みそれくらいの値段で出して来ているし、基本のハンバーガーは確か¥350だったし、まぁ良いのかなとも。全メニュー、ジャンボサイズがある。ちなみに2号店が問題の中野光座にある……ナンデダッ?


2004.8.17 Y.M

posted by ハンバーガーストリート at 14:06| Comment(2) | TrackBack(2) | 帝都編◆都西 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月11日

# 011 LONGBOARD CAFE [台場]



 お台場アクアシティの一角"MUSEUM & MUSEUM"――ココはCAPTAIN SANTAのブランドミュージアム。ちょっとしたモール風……フラットに言やぁ横丁? (って"フラット"ってナニ?)風になっていて、目抜き通り"OCEAN GLOBE ST."の突き当たりにあるのがこのロングボードカフェWEBで調べたところ、同名の店が業平(東武/京成/都営/東京メトロ押上駅)にあり、写真から判断するにどう見ても両者は同一の店である。

 業平は骨の髄までハワイアンテイストらしいが、お台場は西海岸をイメージ。店名のすぐ下に書かれたサブタイトルは"CALIFORNIA DRIVE IN"――カリフォルニアの青い空&目映い太陽の下、海岸沿いにオープンカー飛ばして、ちょっとのどが渇いたから、よ〜く冷えたバドで一杯……ってソレはアカン。ただ内装など基本的な造りはどちらも同じようなので、流れる曲次第ではどっちがハワイでどっちがカリフォルニアだかよく分らないと思う。

 どちらが先でどちらが後に出来たのかもよく判らない(多分、業平が先と推測される)。また業平がお台場と同じ会社の経営であるということも、どこかにはっきり書かれていることではなく飽くまで参照した個人サイトが載せていた非公式な情報であるに過ぎない――と、何かと謎の多い店ではある。なおCAPTAIN SANTAの生みの親であるジョイマークデザイン社は本社江東区亀戸。キャラクターのイメージに反し、チャッキチャキの江戸っ子



 "今週のオススメ"ということでアメリカンチーズバーガー¥650のドリンクセット¥800を。

 上から説明すると、まずバンズの上にピクルスが串刺しに刺さっている。これは初パターン。甘〜いピクルス。次、バンズ――表面パリッと身はふんわり柔らか(どこぞの店の宣伝文句にあったっけ)で私のストライクゾーンど真ん中。「ビーフパティとの相性だけを考えたボントンキムラヤ特製のオリジナル……」と説明書きにあるのだけれど、またこの"ボントンキムラヤ特製"が何のコトだか、さっぱり分らない。

 中身は……まずチーズ、次にパティ――みじん切り玉ネギ入り。扁平なパティ――というよりハンバーグに近いか。その下にトマト――このトマトが実に甘い。良いトマト使ってるのか、何かとの相性でそう感じるのか、とにかくこのバーガー全体から受ける印象は"甘い"(=私ノ好ミ)。さらにトマトの下にレタス……なのだが、顔を近付けるとほんのりヨモギのような香りが漂う。ご覧の通り色も普通のレタスよりずいぶん青々としている――調べたところグリーンリーフ(フリルレタス)プリーツレタスのどちらかのようだ。ちなみにレタスはキク科(←薀蓄)。

 締めは再びバンズ。内側に粒マスタード&マヨネーズが塗られている(上下とも)。ケチャップとマスタードは無し。お好みで使って……という感じでパックが付いてくる。ところがコレがケチャップ&マスタードの助けを借りずとも十分いいお味なのだ。後半やや単調に感じられたので、ココぞとばかりハインツのケチャップをかけてみるが、やっぱりかけない方が美味しかったりする。で、こんなナイスなバーガーがCAPTAIN SANTAオリジナルの包み紙に包(くる)まって出て来るワケだからして、まぁファンはたまらんでしょうな!

§ §

 付け合せはポテトチップス。元気なダンスナンバーが賑やかに響く広い店内で、カリフォルニア……と言うか、あちらのTVドラマにいかにも出てきそうな"溜まり場"な雰囲気に浸りつつ。なお根本的に"業平=ハワイアン"なので、アボカドバーガー¥660もメニューに載っている。なにぶん"K"が"アレ"だったので、大きな期待を胸にぜひチャレンジしてみたい。

2004.8.11 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 13:49 | TrackBack(0) | 帝都編◆都東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする